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【市況】<マ-ケット日報> 2018年9月19日

 19日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比251円高の2万3672円で、1月24日以来、約8カ月ぶりの水準まで回復してきた。米中間で追加関税の応酬があったにも関わらず米株高、円安が進行。当面の悪材料出尽くしでリスクオンムードが高まり外国人の買いが膨らんだ。取引時間中は2万3800円台まで買い進まれるなど2万4000円が視野に入りつつある。

 昨日の米国市場は対中追加関税決定がかえってアク抜けとなりダウ平均は大幅反発。1月29日以来の高値で取引を終えた。2000億ドル追加関税が当初は10%の税率に収まることで市場はプラスと評価。年内は中国との交渉余地を残したとして短期筋の買いが膨らんだ。また、景気への影響が薄れて米長期金利が上昇。金融株が大幅高となっている。

 さて、東京市場は米株高、円安、中国株高と好材料が揃いこの日も騰勢を維持。日経平均は一時400円を超える上げ幅を示現し2万4000円の大台を意識させるまでになっている。終盤は短期的な過熱感から売りに押されてしまったが、4連騰で1000円以上も上げたことは大きな基調的変化であり、年初来高値(2万4129円)を捉える流れに入ったといえるだろう。本日は出遅れていたトピックスが久々に200日移動平均線を超えており相場全体としても強気に転換。唯一の懸念は日米通商交渉(FFR)だが、ここを想定内の損失で抑えれば年末に向けて一段の株高が展開されることもありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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