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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラック、ソフトバンク、国際石開帝石

ラック <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラック <3857>  2,116円  +145 円 (+7.4%)  本日終値
 ラック<3857>が大幅高で3年2カ月ぶりとなる上場来高値更新を果たした。企業へのサイバー攻撃を監視するセキュリティーソリューションサービスが好調で、19年3月期は2ケタの利益成長が濃厚。世界的にサイバーセキュリティーの重要性が強く認識されるなか、同社はサイバー攻撃の予兆を捉え、顧客企業に通知する「脅威インテリジェンス」といわれる新サービス分野で先駆している点に注目が高まっている。

■イチネンHD <9619>  1,426円  +66 円 (+4.9%)  本日終値
 イチネンホールディングス <9619> が急伸。11日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の38.6億円→51.6億円に33.7%上方修正。増益率が0.3%増→34.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。買収企業の連結化に伴い、負ののれん発生益を計上することが最終利益を押し上げる。業績上振れを踏まえ、今期の年間配当を従来計画の36円→40円(前期は36円)に増額修正したことも支援材料となった。

■グローブライド <7990>  2,992円  +116 円 (+4.0%)  本日終値
 グローブライド<7990>が3日ぶりに反発。11日の取引終了後、保有する朝日インテック<7747>株式の一部を売却するのに伴い、第2四半期(7~9月)に投資有価証券売却益17億5200万円を特別利益として計上すると発表しており、業績上振れを期待した買いが入った。朝日インテックが実施する株式の売り出しに際して売出人の1社として参加し、保有する株式の一部を売却する。なお、19年3月期業績予想については、他の要因を含めて現在精査中としている。

■黒崎播磨 <5352>  8,700円  +310 円 (+3.7%)  本日終値
 黒崎播磨<5352>が大幅反発。東海東京調査センターが11日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を9400円から1万円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは19年3月期業績について、為替前提を1ドル=105円から110円へ見直した一方、第1四半期(4~6月)営業利益が前年同期比42%増となったことや、耐火物の販売価格の上昇を織り込み、営業利益予想を94億円から前年比29.5%増の110億円へ引き上げている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,495円  +345 円 (+3.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が全体軟調相場に逆行し大幅続伸。市場では「半導体などを中心に主力株が軟調ななか、全体に逆行して大口の買いが流入しているが、これは今週末のSQ算出に絡む需給的な思惑が背景にある。機関投資家の買いに個人が追随している状況で商いも盛り上がっている」(国内ネット証券)という。また、同社は12日、米社とRCS・ブロックチェーンを活用したモバイルペイメントサービスPoC(概念実証)を共同で実施することを発表しており、これも株価を刺激したもようだ。

■ベネフィット・ワン <2412>  3,200円  +75 円 (+2.4%)  本日終値
 ベネフィット・ワン<2412>が後場一段高。この日の午前中、BPO事業における新構想と第1弾となる新サービスについて、9月27日に発表会を行うことを明らかにしており、新サービスへの期待から買いが入ったようだ。新サービスは近年、健康管理を経営課題として捉え、その実践を図ることで従業員の健康維持・増進と会社の生産性向上を目指す「健康経営」が浸透してきたことを受けて、「健康経営」に寄与できるサービスの一環として提供するという。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,267円  +28.5 円 (+2.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油関連株が高い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物が前日比1.71ドル高の1バレル69.25ドルへ上昇。米東海岸に大型ハリケーン「フローレンス」が接近しており上陸した場合、米国での石油供給に影響が出ることが懸念されている。また、リビアの政情不安なども原油高要因となっている。米国でエクソン・モービルなどが買われており、日本の石油関連株にも連想買いが流入した。

■NSSOL <2327>  3,545円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 新日鉄住金ソリューションズ<2327>が続伸。この日午後、明治安田生命保険(東京都千代田区)向けに、米データ・ロボット社(マサチューセッツ州)の機械学習プラットフォーム「DataRobot」を国内大手生保向けで初めて導入したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。明治安田生命では、保険商品における収支分析や個人営業分野でのマーケット分析、顧客からの問い合わせ内容の分析、資産運用におけるマーケット分析などで実証実験を行い有効性を確認し、今回の導入に至ったという。また、NSSOLでは、DataRobotの環境構築・導入支援や保守・運用サービス、データ収集・加工に必要な周辺システムの整備・構築などのサービスを提供するとしている。

■ホギメディカル <3593>  3,780円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>がしっかり。11日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、純利益を54億5000万円から69億8000万円(前期比32.6%増)へ上方修正したことが好感された。朝日インテックが実施する株式の売り出しに際して売出人の1社として参加し、保有する株式の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益39億9800万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高は387億7000万円(同5.0%増)、営業利益は59億2000万円(同12.3%増)で据え置いた。

■オリックス <8591>  1,752.5円  +15 円 (+0.9%)  本日終値
 オリックス<8591>は4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は11日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は2200円としている。ROE11%水準を維持することが可能にもかかわらずPBR0.76倍という水準には割安感を指摘。これは、さまざまなアセットに投資し、プライベートエクイティなどの投資収益の規模とタイミングの見通しがしにくいため、金融セクターのなかでは利益予想が難しい面があるともみている。ただ、「業績予想の難しさは株主還元で補完される、と理解されれば株価は上がる」とも予想。ROE11%以上達成のために自己株取得を行うことを打ち出していることなどを評価している。

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