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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「ナスダック注視」

株式評論家 富田隆弥

◆9月6日現在、日経平均株価は5日続落と冴えない。8月30日にかけて8連騰して節目の2万3000円に到達したのだから、移動平均線の集まる2万2400円台辺りまでは当然のスピード調整の範囲内。そして、9月20日の自民党総裁選を控えて8日には公開討論会もあり、“忖度相場”として2万3000円の節突破を目指すだろう・・と、そんなシナリオを描いていたのだが、台風21号に北海道大地震と大災害が続き、日本全体を自粛ムードが覆ってしまった。

◆安倍・石破両氏の公開討論会は先送りとなり、さらに頼みの綱である ナスダックも続落(9月5日終値7995ポイント)し、自粛ムードに追い打ちをかけた。こうなると日経平均の2万3000円の節突破も先送りの可能性が出てきたと言わざるを得ない。

◆相次ぐ災害で日本経済へのダメージが懸念されるが、それよりマーケットが心配するのはナスダックだろう。アップルに続きアマゾンも4日に「時価総額1兆ドル」を達成したが、そこからFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット=グーグル)などIT主力株が下げ始める。アマゾンの時価総額1兆ドル到達で当面の達成感が出たということか。あるいはトルコから始まった新興国の通貨安不安がアジアに連鎖し、世界のマネーの流れに変化が生じたということか。

◆いずれにせよ、世界のマネーが集中する ナスダック(米国ハイテク株)に注目だ。下値抵抗線と25日移動平均線の重なる「7900ポイント」を注視しておきたい。それを割り込み基調を崩すなら「本格調整入り」、「世界同時株安」を想定することになる。

◆日経平均は、再び三角保ち合いとして2万2000円台の推移が続くだろう。200日移動平均線(2万2412円)を維持するなら切り返しシナリオも残るが、ただ今年はリーマン・ブラザーズ破綻から10年であり、調整アノマリーのある秋に入っていく。荒れる3日新甫の9月となり下値チェックは怠れない。日経平均の下値ポイントは52週移動平均線(2万2218円)だが、それを割り込むなら三角保ち合いを下放れ、要注意となる。

◆今週はメジャーSQ(9月14日)があり、週足は変化日の9月中旬を迎える。コツンと下値を打つなら理想的だが、どうなるのか少し様子見も必要だろう。

(9月6日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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