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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):くら、ファストリ、カプコン

くら <日足> 「株探」多機能チャートより
■くらコーポレーション <2695>  6,830円  +210 円 (+3.2%)  本日終値
 くらコーポレーション<2695>が高い。同社はきょう、8月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比4.2%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、全店ベースの売上高は121億6800万円(前年同月比8.3%増)で、3カ月連続のプラスとなっている。

■ファーストリテイリング <9983>  53,850円  +1,650 円 (+3.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が反発。4日の取引終了後に発表した8月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店(およびダイレクト販売)売上高が前年同月比8.8%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。8月は気温が高く推移したことで、夏物商品が全般的に好調だった。うち客数は同3.7%増で、客単価は同4.9%増だった。

■富士通フロンテック <6945>  1,251円  +34 円 (+2.8%)  本日終値
 富士通フロンテック<6945>が続伸。この日の午前中、富士通<6702>と共同で、現金を使わず手のひらをかざすことで馬券(勝馬投票券)を購入できるキャッシュレス発売機を開発したと発表しており、これを好感した買いが入った。同システムは、まず利用者が手のひら静脈の情報を登録し、入金可能な会員ICカード「JRA-UMACA(ウマカ)」と紐づけることで、キャッシュレスで馬券を購入できるというもの。発売機に「JRA-UMACA」をタッチし、手のひらをかざすことで本人確認が行えるため、現金不要の馬券購入や、高いセキュリティーを伴った払い戻しも可能になるとしている。なお同販売機は、9月22日から、日本中央競馬会(東京都港区)東京競馬場で運用を開始するとしている。

■オプティム <3694>  4,100円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 オプティム<3694>が新値追い。同社は4日、国際協力機構(JICA)が民間連携事業として実施している「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に、遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」が採択されたと発表。「Optimal Second Sight」は、スマートグラスやスマートフォン、タブレットのカメラを用いて遠隔地の映像を共有し、オプティムが開発した遠隔作業指示の基本特許「Overlay technology」を利用した赤ペン機能や、指差し機能を用いた画像上への作業指示を行うことで、遠隔地での作業をサポートするサービス。今回採択された事業は、インドネシアのゴロンタロ州ボアレモ県農業局を対象に、「Optimal Second Sight」のデモンストレーションなどを通じて、遠隔作業支援サービスの技術の理解促進を図り導入を目指す。また、同日には、TOKAIホールディングス<3167>傘下のTOKAIコミュニケーションズが提供しているモバイルサービス「LIBMO」に、人気雑誌が読み放題となるサービス「タブホ」を提供することも発表している。

■OSJBHD <5912>  295円  +4 円 (+1.4%)  本日終値
 OSJBホールディングス<5912>が3日続伸。この日の午前中、子会社オリエンタル白石が参画する「協調作業する掘削ロボットを用いた i-Construction システムの開発」が、国土交通省の18年度建設技術研究開発助成制度「政策課題解決型技術開発公募」の新規研究開発課題の一つに採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「政策課題解決型技術開発公募」は、国土交通省が定めた具体的推進テーマに対して、迅速に成果を社会に還元させることを目的とした公募型の競争的資金制度。今回採択された開発テーマは、ニューマチック・ケーソン工法における掘削重機をロボット化およびネットワーク化することで自動運転を行い、作業環境を3次元データ化して管理し、複数ロボットの協調掘削により生産性・安全性の改善を図るとしている。

■カプコン <9697>  2,804円  +34 円 (+1.2%)  本日終値
 カプコン<9697>は全般悪地合いのなかも3日続伸。8月20日に2377円まで売り込まれたが、そこをターニングポイントに急速な戻り足をみせ、直近は5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現している。8月に入り株価を急落させたが、これは同社のドル箱となっている人気ゲーム「モンスターハンター・ワールド」が、中国当局のゲーム規制方針に絡み配信停止となったことが嫌気された。しかし、「同社の中国を含むその他地域の売上高比率は5%程度で影響は軽微なものにとどまる」(国内中堅証券アナリスト)との認識が広がり、出直り相場に転じた。18年4~6月期は「モンスターハンター・ワールド」が国内外で絶好調、営業利益は前年同期比6.5倍の51億600万円と急拡大しており、19年3月期通期営業利益予想170億円は上振れの可能性が有力視されている。

■リンガーハット <8200>  2,366円  +21 円 (+0.9%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が高い。午後2時ごろに発表した8月度の月次業情報で、純既存店売上高が前年同月比0.6%増となり、小幅ながら4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。主力のリンガーハットで客単価が伸びたほか、濱かつで客単価が堅調に推移した。なお、全店売上高は同4.0%増で3カ月連続で前年実績を上回った。

■FRONTEO <2158>  1,046円  +9 円 (+0.9%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が高い。この日午前中、オリックス・レンテック(東京都品川区)のロボットレンタルサービス「RoboRen」で、FRONTEOの受付・接客支援ロボット「Kibiro for Biz」の法人向けレンタルサービスの取り扱いを開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。「Kibiro for Biz」は、受付対応や商品説明をはじめとする接客機能を搭載したコミュニケーションロボット。タブレットと連動しつつ、音声や身振り手振りで来訪者の案内業務をサポートし、現在では企業やクリニックの受け付けや金融機関の店頭やショールームなどで利用されている。今回、オリックス・レンテックで取り扱うことにより、利用機会の増加が期待されている。

■TATERU <1435>  756円  -150 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 TATERU<1435>が3日連続のストップ安。先週末に建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが判明。これを嫌気した投資家からの売りが殺到する状態が続いている。不正発覚前の31日の終値(1606円)からの下落率は50%超に達した。ただ、この日のストップ安水準の756円には依然、大量の売り注文が入っており、さらに下値を探る懸念は残っている。

■アルヒ <7198>  2,497円  -320 円 (-11.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 不動産投資関連株への下落が続いている。シノケングループ<8909>、ロードスターキャピタル<3482>、プロパティエージェント<3464>などに加え、住宅ローン融資のアルヒ<7198>や戸建て住宅のリノベーション関連のカチタス<8919>など直近上昇していた不動産関連銘柄に売りが広がっている。TATERU<1435>の不正発覚を契機に「不動産関連ビジネスを展開する企業への疑心暗鬼が高まっている」(アナリスト)という。ただ、足もとの不動産投資の収益が悪化したわけではないだけに、「市場心理が改善すれば実態の良い銘柄には徐々に見直し買いが入ることも予想される」(同)という。

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