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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペッパー、アダストリア、Uアローズ

ペッパー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ペッパーフードサービス <3053>  3,910円  +320 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ペッパーフードサービス <3053> が急反発。5日朝、米国証券取引委員会にナスダックでのADR(米国預託証券)上場申請を行ったと発表しており、米国事業の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かったようだ。ナスダックでのADR上場は承認取得などを経て、9月28日頃を予定している。同社は昨年2月にニューヨーク市内に「IKINARI STEAK EAST VILLAGE店」を開店、以降米国内での店舗拡大を続けてきた。今回、さらなる直営店の新規開店やフランチャイズ展開を目指し、米国内における知名度とブランド力の向上が不可欠であるとの判断から上場申請するに至ったとしている。

■アダストリア <2685>  1,392円  +92 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 アダストリア<2685>は大幅高。4日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上高が、既存店売上高は前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。スカートやパンツ、ワンピースなどを中心に、上旬から投入した晩夏商品が堅調に推移した。なお、全店売上高は前年同月並みだった。

■学研ホールディングス <9470>  4,575円  +290 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 学研ホールディングス <9470> が急伸。4日大引け後、日本政策投資銀行と共同で介護施設を運営するメディカル・ケア・サービスの全株式を取得すると発表しており、業績拡大に期待する買いが向かった。今回の案件は日本政策投資銀行の「特定投資業務」に基づき、日本政策投資銀行から成長資金の提供を受けるもの。株式取得価額は90.2億円で、学研HDは発行済み株式数の61.8%を取得、取得完了後は同社の連結子会社となる。メディカルケアサービスの18年8月期の連結業績予想は売上高が289億円、経常利益16.3億円を見込む。株式取得により、サ高住事業と認知症ケアとの関連性を高め、より高品質のサービス提供を目指す。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,230円  +265 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ユナイテッドアローズ<7606>が大幅高。4日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比11.5%増となり、2ケタ増で7カ月連続前年実績を上回ったことが好感された。8月は猛暑の継続に伴って夏物商品の最終消化が進み、セール販売が好調だった。一方、秋冬商品では今から着られるシャツ、カットなどの中軽衣料の動きが目立った。なお、前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.5%程度あったとしている。

■前田工繊 <7821>  2,098円  +129 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 前田工繊<7821>が大幅続伸。強い台風21号が4日に上陸し関西・中部地区などで被害が発生したが、同社は災害対策復旧関連の事業を手掛けていることから、この日は見直し買いが入った様子だ。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを新規「バイ」、目標株価は2710円でカバレッジを開始した。「ソーシャルインフラ事業(主に繊維土木資材)の持続的な成長」や「ヒューマンインフラ事業(自動車用鍛造ホイール)の成長局面入り」をエクイティストーリーに掲げている。ソーシャルインフラ事業では、同社の繊維土木資材は多発する土砂災害や政府の国土強靭化計画などを背景に持続的な市場発展を期待。自動車用鍛造ホイールも旺盛な需要を追い風に収益の拡大を見込んでいる。同証券では18年9月期の連結営業利益を53億5800万円(会社計画44億円)、19年9月期の同利益は65億4600万円を予想している。

■アトラエ <6194>  2,415円  +132 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 アトラエ<6194>が全般軟調相場に抗して大幅高で5連騰。ここ機関投資家とみられる継続的な買いが株価の戻りを後押ししている。IT企業向けを中心に転職者求人サイトを展開しており、成功報酬型求人メディア「Green」の運営が好調。ビジネスマッチングアプリ「yenta」に注力しているが、求人企業と求職者のマッチング率向上に向けたコンテンツ拡充が業績に寄与している。ここ最近はアセットマネジメントOneやBNYメロン・アセット・マネジメントなど国内外の有力投資運用会社が相次いで同社株を買い増す動きをみせており、株式需給面からの先高期待も漂う。

■TOKYO BASE <3415>  687円  +34 円 (+5.2%)  本日終値
 TOKYO BASE<3415>は4日ぶり反発。8月28日に849円で戻り高値形成後下押していたが、620円近辺を横に走る25日移動平均線をサポートラインとして視野におき、目先下げ止まる動きをみせている。19年3月期第1四半期(3~5月)の営業利益は前年同期比28%減の3億2500万円と低調だったが、同社の売り上げは秋冬物を販売する下期に偏る傾向があるほか、他のアパレル各社と比較してネット経由の売上比率が高いことで、通期ベースでは巻き返しが期待できるとの見方もあるようだ。株式需給面では、直近空売り残高を増加させていたゴールドマン・サックスなど外資系証券の市場外での貸株調達による売り圧力が一巡、買い戻しの時間帯に入っているとの見方もある。

■ワークマン <7564>  6,440円  +310 円 (+5.1%)  本日終値
 ワークマン<7564>の上げ足が鮮明だ。きょうで6連騰となり連日の上場来高値更新、市場の注目を集めた。6営業日で株価は約24%の上昇をみせるなど異彩を放っている。全国で700店舗以上をチェーン展開する作業服販売店の最大手。アパレル業界は天候不順などの影響もあって厳しい収益環境を強いられるところが多いが、同社の既存店月次販売動向は、昨年来前年同月比プラスを続けている。直近8月も既存店ベースで6.9%増、全店ベースで8.6%増と好調だ。また、作業服で培った技術を生かし、機能性を追求したカジュアル衣料のプライベート・ブランド(PB)商品を育成、業績を牽引している。19年3月期営業利益は前期比5.4%増の111億8000万円を計画、配当利回りは1%を切る水準ながらROEが13.8%と高く、なお先高期待がある。

■弁護士ドットコム <6027>  3,670円  +130 円 (+3.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が5日続伸し、年初来高値を更新。同社は4日、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の累計契約締結件数が35万件を突破したと発表。同サービスは、2015年10月に開始して以降、順調に拡大。同社では今後も導入企業数を拡大するとともに、新機能を順次追加していく予定だとしている。

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