【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):TATERU、伊藤園、オンキヨー
TATERU <日足> 「株探」多機能チャートより
TATERU<1435>が連日のストップ安。前週末31日に建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが判明。これを嫌気した投資家からの売りが殺到する状態となっている。
■三栄建築設計 <3228> 1,608円 -186 円 (-10.4%) 本日終値 東証1部 下落率2位
三栄建築設計<3228>は大幅安で3日続落。同社は3日の取引終了後、集計中の18年8月期連結業績について、売上高が1171億1100万円から1006億5000万円(前期比0.1%増)へ、営業利益が104億7700万円から79億5000万円(同16.3%減)へ、純利益が65億8600万円から47億5000万円(同21.4%減)へ下振れて着地したようだと発表した。不動産販売事業で、販売を予定していた一部大型不動産について、販売が計画通りにいかず翌期へと期ずれが発生したことが下方修正の要因。また、販売した一部投資用不動産の大幅値引きや、マンション分譲で、エンド顧客ではなく業者へ一括販売したことなどにより、売上総利益率が減少したことも響いたとしている。
■伊藤園 <2593> 4,465円 -430 円 (-8.8%) 本日終値 東証1部 下落率4位
伊藤園 <2593> が急反落。3日大引け後に発表した19年4月期第1四半期(5-7月)の連結最終利益が前年同期比7.1%減の34.3億円で着地したことが売り材料視された。主力の「お~いお茶」や「健康ミネラルむぎ茶」、野菜ジュースなどの販売が好調だったものの、コスト増加が響き営業減益となった。さらに、自社の品質基準に達していない一部製品の廃棄等に関連する費用6.7億円を計上したことも利益を圧迫した。
■ロック・フィールド <2910> 1,704円 -104 円 (-5.8%) 本日終値 東証1部 下落率9位
3日に決算を発表。「5-7月期(1Q)経常は36%減益で着地」が嫌気された。ロック・フィールド <2910> が9月3日大引け後(15:00)に決算を発表。19年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比35.5%減の5.1億円に落ち込み、5-10月期(上期)計画の12.4億円に対する進捗率は41.1%にとどまり、5年平均の53.8%も下回った。
⇒⇒ロック・フィールドの詳しい業績推移表を見る
■トヨタ自動車 <7203> 6,773円 -43 円 (-0.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が4日続落。米国とカナダとのNAFTA再交渉を巡る協議の先行き不透明感などが重荷となっている。足もとは為替も111円台を下回る円高方向に振れており、これも買いを手控えさせる要因に。下値メドとしては8月21日の取引時間中につけた安値6696円が意識される。
■オンキヨー <6628> 105円 +16 円 (+18.0%) 一時ストップ高 本日終値
オンキヨー<6628>が急動意、株価は100円未満と超低位に位置するが、短期資金の買い攻勢で一時ストップ高に買われた。同社は3日取引終了後、音響技術などを手掛ける米DTS社と資本・業務提携することを発表、これが材料視された。人工知能(AI)ソリューション向けIoT対応信号処理回路基板・モジュール化を共同開発する計画で、AIスピーカーなど新規成長分野での展開力に期待が募る。資本面ではDTSを引受先とする700万株の第三者割当増資を実施する。
■メドレックス <4586> 1,071円 +141 円 (+15.2%) 一時ストップ高 本日終値
3日に発表した「日本癌学会学術総会で研究成果を発表」が買い材料。日本癌学会学術総会で東京医科歯科大学らと共同で実施した研究成果「皮膚がんに対するmiR-634軟膏の経皮局所投与による治療可能性」が発表される。
■ヒガシトゥエンティワン <9029> 708円 +82 円 (+13.1%) 本日終値
ヒガシトゥエンティワン<9029>が大幅続伸。実質上場来高値圏を走る展開にある。大阪地区の運送13社統合によって設立され、大株主に日本生命や関西電力を有し、両社との取引実績も豊富。業績面では高水準のオフィス移転需要に加え、運賃値上げで足もとの収益改善が顕著だ。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、値動きの軽さに着目した投資資金の流入が加速している。
■クロスプラス <3320> 860円 +58 円 (+7.2%) 本日終値
クロスプラス<3320>は大幅高。同社は3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2~7月)連結業績について、売上高が286億円から288億5300万円(前年同期比1.4%減)へ、営業損益が5億円の赤字から3億1200万円の赤字(前年同期1億4200万円の黒字)へ、最終損益が4億2000万円の赤字から2億2600万円の赤字(同2億1300万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表した。売上高がほぼ計画通りに推移したことに加えて、海外での生産管理を強化することで、国内での品質管理費用の削減が進んだことが寄与した。同時に、帽子アイテムを中心とした製造卸売を行う中初(東京都台東区)の全株式を9月14日付で譲受すると発表した。双方の経営資源を活用することで、国内市場におけるさらなる事業拡大を図るのが狙いという。
●ストップ高銘柄
カンロ <2216> 5,200円 +700 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
TATERU <1435> 906円 -300 円 (-24.9%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース