【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vコマース、マネフォ、サインポスト
Vコマース <日足> 「株探」多機能チャートより
バリューコマース<2491>が大幅に4日続伸、年初来高値を更新した。SMBC日興証券は3日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円としている。収益性が高く拡大余地の大きいCRM(顧客関係管理)ツール「STORE’s R∞」とECメディア内広告「ストアマッチ」のヤフーショッピングストア向けECソリューションが業績ドライバーとなり、新たな成長局面に入っていくと予想。インターネット広告のコア銘柄として推奨している。
■マネーフォワード <3994> 4,760円 +325 円 (+7.3%) 本日終値
マネーフォワード<3994>が急反発。同社は3日、キャピタル・アセット・プランニング<3965>と業務提携し、金融機関向けの総合資産形成アドバイスシステムを共同開発すると発表。総合資産形成アドバイスシステムは、銀行や証券会社、生命保険会社をはじめとした金融機関向けのシステム。顧客の資産情報を自動家計簿サービス「マネーフォワード」を通じて連携することで、正確なライフプランシミュレーションを実現し、顧客に最適な金融・保険商品を提案することができる。なお、サービス開始は18年12月末を予定している。
■松屋 <8237> 1,218円 +64 円 (+5.6%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
松屋<8237>が3日ぶりに反発。同社は3日の取引終了後、8月度の売上速報を発表しており、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比6.9%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。前年に比べて土曜日が1日少ない影響や上旬の台風などの影響はあったものの、婦人部門で、サングラスや傘などを軸とした婦人雑貨が好調だったほか、シャツ、ブラウスなどの軽衣料も売り上げを伸ばした。また、免税売上高は、好調な化粧品と時計が引き続き全体を牽引した。さらには、例年にない猛暑であったにも関わらず、「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展 」や「石原裕次郎の軌跡展」等の文化催事が来店動機となり、入店客数も前年対比で約5%程度伸びた結果、銀座店の売上高は前年を上回った。
■サインポスト <3996> 3,220円 +160 円 (+5.2%) 本日終値
サインポスト<3996>が急反発。同社は3日、ジェーシービー(東京都港区)と共同で、設置型AIレジ「ワンダーレジ」を利用した店舗支援の実証実験を9月下旬から実施すると発表。この実験では、サインポストが開発した「ワンダーレジ」をJCB高田馬場オフィス内の店舗や食堂などに設置して、JCBの社員が日常的に商品などをワンダーレジで購入し、その利便性や実用性を検証。サインポストはこの結果を参考に、より多くの企業にワンダーレジの導入を提案するとともに、生体認証決済をはじめ決済方法の拡充を検討するとしている。
■Jエレベータ <6544> 3,180円 +155 円 (+5.1%) 本日終値
3日、東証がジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証M]を10日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■リミックスポイント <3825> 1,148円 +50 円 (+4.6%) 本日終値
リミックスポイント<3825>が戻り足を強めている。2016年に仮想通貨事業に進出し子会社を通じてビットコインなど仮想通貨サービスを展開、東証2部上場ながら売買代金は日々高水準で、同分野のシンボルストック的な位置づけで注目度が高い。8月16日の874円を底値に次第高の展開にあり「外資系証券など大株主から調達した空売り玉の買い戻しが強まる気配」(準大手証券)も指摘される。同社の19年3月期営業利益は102億3800万円予想と前期比3倍化する見通し。5月の1843円の高値から時価はまだ40%近くディスカウントされた水準で戻り妙味も意識されやすい。
■ペプチドリーム <4587> 4,370円 +165 円 (+3.9%) 本日終値
ペプチドリーム<4587>、そーせいグループ<4565>、セルシード<7776>、コスモ・バイオ<3386>、テラ<2191>などバイオ関連株が買われた。きょうはサンバイオ<4592>が一時ストップ安に売られるなど波乱展開だが、その流れが横に波及せず、総花的に個人投資家の資金が集まった。市場では「個人投資家の投資マインドが回復している。ただ、サンバイオのような一転して大崩れするケースも多く短期売買に特化した動きであり、デイトレードが中心」(国内ネット証券)という。
■ツルハホールディングス <3391> 13,510円 +500 円 (+3.8%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>が大幅続伸。インバウンド特需の剥落がいわれるなかで、ドラッグストア業界は逆風が意識されていたが、同業界の市場規模自体は成長トレンドに陰りはみられない。今後は政府が医療費抑制のために打ち出した、セルフメディケーション税制などが追い風となる。同社が前週末発表した8月度の月次既存店売上高は前年同月比3.3%増と17カ月連続で前年実績を上回ったほか、全店ベースでは24.8%増の高い伸びを示しており、業界内の勝ち組としての認識が強まった。
■ピジョン <7956> 5,460円 +170 円 (+3.2%) 本日終値
ピジョン <7956> が大幅高。3日大引け後に発表した19年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益が前年同期比24.5%増の116億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力商品の哺乳器や乳首の販売が大きく伸びた中国事業が収益を牽引した。国内ではインバウンド需要を取り込んだほか、哺乳びんやベビーカーの新製品が好調だった。また、補助金収入の増加や為替差損益の改善なども利益拡大を後押しした。
■ワークマン <7564> 6,130円 +190 円 (+3.2%) 本日終値
ワークマン<7564>は5日続伸。同社は3日の取引終了後、8月度の月次売上高(速報値)を発表しており、既存店売上高は前年同月比6.9%増と11カ月連続で前年実績を上回った。関東以西で35℃を超える猛暑日が続いたことで、空調服、通気性の良いカーゴパンツや長袖シャツなどのサマーワーキングウェアや、吸汗速乾機能の長袖・半袖Tシャツ、接触冷感機能のコンプレッションウェアなど夏物衣料が好調に推移した。なお、チェーン全店売上高は同8.6%増だった。
株探ニュース