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【市況】28日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、ハイテク関連は逆行高

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

28日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.92ポイント(0.10%)安の2777.98ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、3.07ポイント(0.11%)安の2909.23ポイントで取引を終えている。

米中通商交渉の長期化懸念がくすぶる流れ。一部で強まっていた交渉進展の期待が後退した。トランプ米大統領は27日、(米中交渉について)「今は適した時期ではない」と述べている。上海総合指数は前日まで急ピッチに上昇し、約2週ぶりの水準を回復していたこともあり、戻り待ちの売り圧力も意識された。

保険株が下げを主導。中国太平洋保険(601601/SH)が2.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.1%安で引けた。消費関連株もさえない。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が0.9%下落した。自動車株、医薬株、石油関連株、インフラ関連株なども売られている。

半面、ハイテク株は物色される。なかでも、第5世代(5G)ネットワークの通信機器関連が急伸。剣橋科技(603083/SH)がストップ高し、深セン上場の中興通訊(ZTE:000063/SZ)が3.0%高と値を上げた。5G商用化に向けた動きが進ちょくしている??と伝えられている。このほか空運株、不動産株、非鉄株、軍需関連株なども買われた。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.09ポイント(0.03%)高の289.35ポイント、深センB株指数が7.62ポイント(0.75%)安の1012.41ポイントで終了した。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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