【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):エーザイ、ソフトバンク、エボラブルA
ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
エーザイ<4523>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中期経営計画の利益目標を1年前倒しで達成する見通しだ。連結営業利益(国際会計基準)で1020億円超を稼ぐ目標の達成時期を2020年3月期に前倒しする」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、主力の抗がん剤「レンビマ」のほか、抗てんかん剤「ファイコンパ」や抗がん剤「ハラヴェン」など主力の新薬群も利益に貢献する見通しだという。また、米メルクとの提携で得る資金をもとに、成長分野に位置づける認知症新薬の開発を加速する方針で、今後の提携効果も注目されている。
■ソフトバンクグループ <9984> 10,100円 +246 円 (+2.5%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が後場株価を切り上げ1万円大台を回復。今週に入り終値ベースでは4日続けて9000円台で着地しており、1万円大台をキープして大引けを迎えられるかどうかの攻防が続いている。売買代金もNEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は下回っているものの、東証1部上場企業のなかで首位をキープ、機関投資家や個人を問わず広範囲の資金を引き寄せた。同社株は朝方高く始まったものの、出資先の中国電子商取引最大手アリババが4~6月期決算を受け株価が安く引けたこともあり、いったん売りに押される場面もあった。ただ、後場は先物を絡めた全体相場上昇に合わせ、インデックス買いなどが寄与する形で切り返し、その後は次第高の展開となっている。
■エボラブルアジア <6191> 2,499円 +48 円 (+2.0%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が3日続伸。23日の取引終了後、人工知能(AI)を用いたレベニューマネジメントツール「メトロエンジン」の開発・運用を行うメトロエンジン(東京都港区)へ資本参加したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「メトロエンジン」は、宿泊客の「予約行動」を分析し、ディープラーニングを活用してリアルタイムのビッグデータから最適な価格設定が行えるというもの。これまでレベニューマネジメントツールの導入と運用に当たっては、ビッグデータの効率的利用、プラン設定、システム設定、エリア制限などの障壁があったが、メトロエンジン社はこうした課題をすべて「メトロエンジン」で解決したという。なお、エボラブルアジアによる今回の資本参加は投資事業の一環で、メトロエンジン社の今後の成長によるリターンを期待しているという。
■大京 <8840> 2,234円 +36 円 (+1.6%) 本日終値
大京<8840>が後場上げ幅を拡大。この日、アルファコート帯広西3・9地区開発(札幌市中央区)が施行者となり推進している、北海道帯広市の「帯広市西3・9周辺地区第1種市街地再開発事業」において、フージャースホールディングス<3284>とともに分譲マンションの保留床取得者に決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、約20年間も空き店舗だった「旧イトーヨーカドー帯広店」とその周辺街区を再開発するもので、Aブロック(事務所・店舗・駐車場棟)、Bブロック(分譲マンション棟)、Cブロック(自走式駐車場棟)で構成。保留床である分譲マンション棟は、十勝エリアのシンボルマークとなる19階建て、住戸数149戸のタワーマンションを計画している。なお、施工は川田工業(帯広市)と萩原建設工業(帯広市)の共同企業体が落札している。
■アインホールディングス <9627> 8,380円 +130 円 (+1.6%) 本日終値
アインホールディングス<9627>はしっかり。23日の取引終了後、コム・メディカル(新潟県三条市)およびABCファーマシー(新潟県長岡市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。両社はともに新潟県を中心に調剤薬局を合わせて56店舗展開しており、今回の子会社化によりアインHDは店舗網の拡大を図ることになる。取得価額は非開示で、株式譲渡日は9月28日を予定している。なお、19年4月期業績への影響は軽微としている。
■東洋紡 <3101> 1,904円 +29 円 (+1.6%) 本日終値
東洋紡<3101>は3日続伸。この日、中国の国家薬品監督管理局(SDA)に、全自動遺伝子解析装置「GENECUBE」および尿中有形成分分析装置「USCANNER(E)」の登録を完了し、中国国内の医療機関で診断に用いる臨床検査装置として販売を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。生体試料の遺伝子検査を自動的に行う「GENECUBE」と、腎臓や泌尿器疾患の診断の際に尿中の赤血球や白血球などの有形成分を分析する「USCANNER(E)」は、中国で医療水準向上の取り組みが加速し、今後、臨床検査装置の重要性がますます高まることが予想されることから、中国市場への投入を決定したもの。同社では19年3月期には両機器を合わせて数億円規模の売り上げを見込んでいるとしている。
■TIS <3626> 5,170円 +70 円 (+1.4%) 本日終値
TIS<3626>が続伸。同社は独立系の情報サービス大手で企業の旺盛なIT投資需要を取り込み業績は好調に推移している。23日取引終了後、ブロックチェーン技術を用いたシェアリングサービスを提供するスタートアップ企業のブロックチェーンロックに出資したことを発表、IoTやスマートロックでのビジネス展開を目指す方針でこれが株価を刺激する格好となった。
■ソニー <6758> 6,055円 +71 円 (+1.2%) 本日終値
ソニー<6758>が反発。この日、自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)(ERS-1000)を9月から米国で販売すると発表しており、これを好感した買いが入った。アイボは、18年1月11日以来、国内で2万台以上を販売してきたが、米国では本体と3年間の専用モバイル通信サービス、専用アクセサリー(アイボーンと足裏パッド)、シリアルナンバー付ドッグタグをパッケージにして、2899ドルで販売するという。なお、アイボの海外展開は米国が初めてとなる。
株探ニュース