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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リゾートトラ、パーソルHD、出光興産

出光興産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■リゾートトラスト <4681>  1,815円  +95 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 リゾートトラスト <4681> が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断を「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価を2500円→2600円に増額したことが買い材料視された。決算発表後の株価下落を踏まえ、投資判断を引き上げた。リポートでは、19年3月期第1四半期の会員権契約は、日経平均株価上昇による資産効果などで前年同期比増加、第4四半期(1-3月)に繰延利益を一括計上予定のラグーナベイコートなど堅調であると指摘。また、今後もシステム刷新による顧客情報の一元化、ポイント制の導入によるクロスセル強化などが期待できると報告している。

■パーソルHD <2181>  2,374円  +91 円 (+4.0%)  11:30現在
 パーソルホールディングス<2181>が続伸している。この日の日刊工業新聞で「RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)事業を加速する」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入っている。記事によると、RPA導入を考える企業に支援や研修サービスを提供するほか、自社グループでも社内業務にRPAを使い業務の効率化などを進めるとしている。RPAを導入する企業が増加していることを背景に、サービスを強化することで需要の取り込みを図る方針のようだ。

■不二家 <2211>  2,359円  +75 円 (+3.3%)  11:30現在
 不二家<2211>が3日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「洋菓子事業の営業損益が2021年12月期に黒字転換する見通しだ」と報じられており、実現すれば19期ぶりの黒字転換となることが好材料視されているようだ。記事によると、不採算店舗の削減に加えて、スーパーやコンビニ向けなどに商品の販路を拡大して収益力を高める方針だという。また、不採算店舗の閉鎖なども寄与するとしている。

■共立メンテナンス <9616>  5,100円  +160 円 (+3.2%)  11:30現在
 共立メンテナンス <9616> が6日続伸。日本経済新聞が24日付で「共立メンテナンスの2019年3月期は、ホテル事業の営業利益が前期比15%増の82億円となり、寮事業の営業利益(3%増の78億円)を初めて超える見通しだ」と報じたことが刺激材料となったもよう。報道によると「インバウンド(訪日外国人)需要を取り込み、ビジネスホテル『ドーミーイン』などの稼働が高水準で推移する。客室単価の引き上げも採算を改善する」という。増加する訪日客を取り込み、持続的な利益成長を続けるホテル事業による業績底上げに期待する買いが向かったようだ。

■出光興産 <5019>  5,540円  +170 円 (+3.2%)  11:30現在
 出光興産 <5019> が3日続伸し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を5040円→6160円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、石油製品スプレッドの前提引き上げや、昭和シェルとの経営統合によるシナジー効果を織り込み、同証券の業績予想を引き上げた。また、同社によると策定中の新統合会社の中期経営計画の株主還元性向は、50%以上(20年3月期の同証券予想の配当性向は24%)に強化される予定であると報告している。

■エーザイ <4523>  9,875円  +200 円 (+2.1%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中期経営計画の利益目標を1年前倒しで達成する見通しだ。連結営業利益(国際会計基準)で1020億円超を稼ぐ目標の達成時期を2020年3月期に前倒しする」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、主力の抗がん剤「レンビマ」のほか、抗てんかん剤「ファイコンパ」や抗がん剤「ハラヴェン」など主力の新薬群も利益に貢献する見通しだという。また、米メルクとの提携で得る資金をもとに、成長分野に位置づける認知症新薬の開発を加速する方針で、今後の提携効果も注目されている。

■リクルート <6098>  3,397円  +69 円 (+2.1%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>は3連騰で3400円まで上値を伸ばした。13日につけた3355円を上回り上場来高値更新を果たしている。5月以降は機関投資家とみられる買いが断続的に流入、上値の重い日経平均とは対照的に次第高の展開をみせている。買い人気の背景にあるのは好調な業績だ。国内では旺盛な企業の求人需要を背景に人材派遣が想定以上に好調なペースで推移、海外の事業再編も利益率改善をもたらしている。また、米国でオンライン求人検索サイト「インディード」が好調を持続して収益押し上げに貢献している。19年3月期営業利益は前期比9.5%増の2100億円を会社側では計画するが保守的で上方修正期待が高まっている。

■小野薬品工業 <4528>  2,835.5円  +47 円 (+1.7%)  11:30現在
 小野薬品工業<4528>は5日ぶり反発に転じた。ここ調整色を見せていたが、SMBC日興証券が23日付で同社株の投資評価を「1」継続で目標株価を3100円から3200円に引き上げており、これが買い戻しを誘導した。オプジーボ国内販売・特許料の予想を増額し、中期業績予想を上方修正している。営業利益段階で19年3月期は従来予想の560億円から615億円(前期比1.3%増)に引き上げたほか、20年3月期については695億円から720億円に引き上げている。

■エボラブルアジア <6191>  2,492円  +41 円 (+1.7%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>が3日続伸している。23日の取引終了後、人工知能(AI)を用いたレベニューマネジメントツール「メトロエンジン」の開発・運用を行うメトロエンジン(東京都港区)へ資本参加したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「メトロエンジン」は、宿泊客の「予約行動」を分析し、ディープラーニングを活用してリアルタイムのビッグデータから最適な価格設定が行えるというもの。これまでレベニューマネジメントツールの導入と運用に当たっては、ビッグデータの効率的利用、プラン設定、システム設定、エリア制限などの障壁があったが、メトロエンジン社はこうした課題をすべて「メトロエンジン」で解決したという。なお、エボラブルアジアによる今回の資本参加は投資事業の一環で、メトロエンジン社の今後の成長によるリターンを期待しているという。

■LITALICO <6187>  2,170円  +35 円 (+1.6%)  11:30現在
 LITALICO<6187>が続伸している。中央省庁や地方自治体で障がい者雇用の水増し問題が続出していることを受けて、厚生労働省では中央省庁の実態を28日に発表し、さらに都道府県などを対象に全国調査を実施する検討に入ったと伝わっているが、これを受けて障がい者の就労支援を行う同社には事業機会の拡大の思惑が働いているもよう。また、就労希望の障がい者への職業訓練などを提供するウェルビー<6556>などにも物色が波及している。

■TIS <3626>  5,180円  +80 円 (+1.6%)  11:30現在
 TIS<3626>が続伸、安値圏でのもみ合いを経て25日移動平均線との下方カイ離を急速に縮小している。同社は独立系の情報サービス大手で企業の旺盛なIT投資需要を取り込み業績は好調に推移している。23日取引終了後、ブロックチェーン技術を用いたシェアリングサービスを提供するスタートアップ企業のブロックチェーンロックに出資したことを発表、IoTやスマートロックでのビジネス展開を目指す方針でこれが株価を刺激する格好となった。

■荏原 <6361>  3,700円  +45 円 (+1.2%)  11:30現在
 荏原<6361>が3日続伸、8月10日にマドを開けて買われたあと3600円近辺で売り物をこなす展開にあったが、足もとは大勢2段上げに向け上値を試す動きにある。ポンプの総合メーカーであるとともに環境装置分野で高い実績を誇る。中国でエチレンプラントをはじめ化学プラントへの投資が拡大傾向にあり、これを受け同社のコンプレッサータービンなどが好調に受注を伸ばしている。ごみ焼却プラントでは好採算の修繕工事の増加が収益に寄与しており、会社側が計画する19年3月期営業利益370億円は上振れる可能性が指摘される。

■信越化学工業 <4063>  10,655円  +100 円 (+1.0%)  11:30現在
 半導体シリコンウエハー世界トップの信越化学工業<4063>が買い優勢となったほか、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連の一角も上値指向をみせている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが4連騰で直近の戻り高値を上抜くなど上げ足を強めており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も小幅ながら3日続伸と目先底入れの動きを示している。これが東京市場でも関連株に買い戻しの動きを誘発している。足もと外国為替市場では1ドル=111円台前半の推移と円安方向に振れていることも追い風材料となった。

■朝日インテック <7747>  3,945円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在
 朝日インテック<7747>が反発している。東海東京調査センターが23日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4600円から5000円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。19年6月期業績予想について会社計画の営業利益は145億円(前年比5.8%増)だが、同センターでは148億円(同7.5%増)を予想。基幹系システムの導入など設備投資に伴う減価償却費の増加により前回予想を下方修正するが、国内外でメディカル製品の伸びが続き会社予想を上回ると見込む。続く20年6月期および21年6月期は、米国市場発の新製品などの開発・投入効果や、循環器系に加え、末梢血管系、脳血管系、腹部血管系などのシェアアップにより収益拡大が続くと予想しており、2ケタ営業増益を見込んでいる。

■アルメディオ <7859>  207円  +50 円 (+31.9%) ストップ高   11:30現在
 アルメディオ<7859>が急伸し、ストップ高の207円に買われている。この日、高濃度・高分散のカーボンナノファイバー(CNF)のマスターバッチ(所定の割合で顔料を練り込んだペレット状の着色剤)と塗料ベースの開発に成功したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同製品は、これまでCNFのミルド粉末(CNFの原糸を粉砕した粉末状のもの)あるいは加工品では難しいとされた成形品細部への充填を高い分散力で安定的に作れるのが特徴。7月20日にサンプル出荷を開始しており、今後、市場の反響を見つつ本格的な量産化を進めるとしている。

■YKT <2693>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 YKT<2693>がストップ高に買われたほか、エヌエフ回路設計ブロック<6864>は大幅高で3連騰、フィックスターズ<3687>も同じく3連騰と量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に買い人気が集中している。量子コンピューターは従来のコンピューターの基本コンセプトである「01」の世界から脱却し、量子力学的な重ね合わせにより、極微の世界で起こり得る物理現象を活用して並列コンピューティングを実現させるという技術分野で、世界的にIT企業を中心に研究開発が進んでいる。日本でも大手電機メーカーや通信メガキャリアが積極的に経営資源を注ぎ込んでおり、つれて関連銘柄への注目度も高まっている。直近では、「同分野の代名詞的企業であるカナダのDウェーブ社が開発した量子コンピューターが、トポロジカル位相遷移の実証に成功したと伝わったことが、関連株を強く刺激する格好となった」(国内中堅証券)という。

■オルトプラス <3672>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 オルトプラス<3672>がストップ高の788円に買われている。同社が開発協力を行い、フォワードワークス(東京都港区)が23日に配信を開始したスマートフォン向けゲームアプリ「アークザラッドR」が、この日午前のiPhone無料ゲームランキングおよびAndroid無料ゲームランキングで1位となっており、好調なスタートを切ったことが好感されている。「アークザラッド」シリーズは、1995年に第1作が「プレイステーション」で発売され、これまで全世界累計実売本数が370万本以上を記録しているロールプレイングゲームの人気シリーズ。「アークザラッドR」は、「プレイステーション」用ソフトウェア「アークザラッド2」の10年後の世界を描いた完全新作で、新たな主人公であるハルトとミズハの二人が過去の英雄達とともに、世界を取り巻く悪意に立ち向かっていく冒険物語が描かれており、スマートフォンならではの手軽さと、シリーズの持ち味である奥深さをあわせ持ったシミュレーションRPGになっているという。

●ストップ高銘柄
 オルトプラス <3672>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ハリマビステム <9780>  4,280円  -1,000 円 (-18.9%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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