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【通貨】大手仮想通貨取引所CEO、ビットコインとイーサリアムの価格予想【フィスコ・ビットコインニュース】


 

香港拠点の大手仮想通貨取引所ビットメックスのCEOアーサー・ヘイズ氏が、今後イーサリアム(ETH)の値段は100ドルを下回ることになるとの予想を14日に公開した。

イーサリアムの価格は、2017年からイーサリアムのネットワークを利用したICO(仮想通貨技術を利用した資金調達)への資金流入が急増すると同時に高騰し、2017年1月初頭の8ドルから2017年7月には一時378ドルをつけていた。現在イーサリアムの価格は昨年10月ぶりに300ドルを下回る安値をつけているが、まだ下落が続くことになるというのがヘイズ氏の予想だ。

同氏の考えでは、2017年の価格高騰にICOとともに大きく影響を与えたベンチャーキャピタルからの投資が減少することを指摘し、ベンチャーキャピタルからの出資が一斉に止まった場合には、それ以前の価格水準であった2017年5月頃の100ドル前後まで価格が下がることになるのではと見ている。

また同氏は、ビットコイン(BTC)については、米証券取引委員会(SEC)がビットコインのETF(上場投資信託)を可決するという見込みが不透明である中、ビットコインの底値はマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)への参加者がどのタイミングで激減するかどうかにかかっていると発言。

同氏はビットコインの底値は3000~5000ドルと予想するが、もしもマイニングにかかるコストがマイニングで報酬として得られるビットコインで維持できない価格帯となった場合、参加者は激減すると予想。同氏の見解では、恐らく3000~4000ドルの水準になったところで、マイニングをストップするマイナーが増えるため、もしもマイニングチップ(マイニング作業用のツール)の性能が大きく向上するなどの条件がなければビットコインのネットワークに危機が生まれると予想している。ただし、SECがビットコインETFを可決するという見込みが出た場合、価格は大きく上昇するとの見方は変わっていない。

《SI》

 提供:フィスコ

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