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【市況】15日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で4日続落、金融セクターは逆行高

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比18.07ポイント(0.66%)安の2705.19ポイントと4日続落した。ザラバでは一時、年初来安値を更新している。上海A株指数も下落し、18.93ポイント(0.66%)安の2832.91ポイントで取引を終えた。

中国景気の先行き不安がくすぶる流れ。直近で公表された中国経済指標では、消費や投資の減速が鮮明化した。商品市況安も重し。昨夜のWTI原油先物は3.0%安と大幅続落し、LME銅先物は約1年ぶりの安値水準に落ち込んだ。ただ、下値は限定的。米中貿易交渉の期待感が強まるなか、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。中国商務部は16日、王受文次官が今月末に代表団を率いて米国を訪問することをウェブサイトで公表。声明によれば、米国の招へいにより、マルパス米財務次官らと会談するという。

業種別では、資源・素材がさえない。中国石油天然気(601857/SH)が1.7%安、江西銅業(600362/SH)が1.6%安、華新水泥(600801/SH)が1.8%で引けた。消費関連株も売られる。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.2%安と続落した。不動産株や自動車株、インフラ関連株、ガスや水道の公益株なども値を下げている。


半面、金融株はしっかり。上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.6%、中国太平洋保険(601601/SH)が1.2%、招商証券(600999/SH)が2.9%ずつ上昇した。証券株に関しては、外国人就労者などによるA株直接投資が9月15日に始まると伝えられたことなどが刺激材料となっている。ハイテク株の一角も物色された。光ケーブルの江蘇亨通光電(600487/SH)が1.5%高、通信機器メーカーの大唐電信(600198/SH)が1.1%高と値を上げている。2020年にも5G通信ネットワークの大規模な商用化が実現する??と改めて報じられた。

一方、外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が1.45ポイント(0.51%)安の284.91ポイント、深センB株指数が3.34ポイント(0.33%)安の996.85ポイントで終了した。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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