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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

Sサイエンス <日足> 「株探」多機能チャートより

■エス・サイエンス <5721>  99円 (+30円、+43.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。エス・サイエンス <5721> がストップ高。14日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)単独決算が、売上高5億800万円(前年同期比2.3倍)、営業利益1億円(前年同期8200万円の赤字)、最終利益1億500万円(同6400万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換し、上期計画の8000万円を上回ったことが好感された。ニッケル事業で販売価額が上昇し、また販売数量も増加したことに加えて、不動産事業で大口販売用不動産の売却収入を計上したことが貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高13億円(前期比24.4%増)、営業利益1000万円(前期3億900万円の赤字)、最終利益2000万円(同2億7300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■バンクオブイ <4393>  1,917円 (+355円、+22.7%)

 バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証M]が急反騰。14日大引け後、18年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億7800万円→3億8000万円に36.7%上方修正。増益率が74.8%増→2.4倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。「ミトラスフィア」「幻獣契約クリプトラクト」など運営中のスマートフォン向けゲーム4タイトルの課金収入が想定より伸びる。一方、売上原価や販管費はほぼ計画通りに収まり、利益は大幅に上振れする。同時に発表した18年9月期第3四半期累計(17年10月-18年6月)の経常利益(非連結)は3億6100万円だった。

■MRT <6034>  1,666円 (+300円、+22.0%) ストップ高

 MRT <6034> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.2倍の1億6200万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の医療人材サービスで非常勤医師の紹介件数が増加したうえ、前期に買収した2社の業績上積みなども寄与し、79.5%の大幅増収を達成。開業支援やマーケティング支援など医療人材サービス以外の収益も拡大した。第1四半期実績だけで、通期計画の4000万円をすでに4.1倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■オーケストラ <6533>  1,782円 (+300円、+20.2%) ストップ高

 Orchestra Holdings <6533> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比31.2%増の2.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。デジタルマーケティング事業で主力の運用型広告を中心に既存取引先の受注額が増加したうえ、新規顧客開拓も順調に進み、取扱高が拡大したことが寄与。業績好調を踏まえ、従来無配としていた期末一括配当は初配当となる2.5円を実施する方針としたことも買いに拍車を掛けた。さらに、8月31日時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。これを受けて、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■平山 <7781>  3,150円 (+500円、+18.9%) ストップ高

 平山ホールディングス <7781> [JQ]がストップ高。14日大引け後に発表した18年6月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の2億1400万円で着地。続く19年6月期は前期比40.2%増の3億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期も主力の製造業向け請負・派遣の好調が継続するうえ、7月に子会社化したFUN to FUNの買収効果なども寄与し、47.1%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を40円→50円(前の期は22円)に増額し、今期も前期比8円増の58円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが17.2倍→11.6倍に低下する一方、配当利回りは2.19%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ホットリンク <3680>  1,211円 (+190円、+18.6%)

 ホットリンク <3680> [東証M]が続急騰。同社は14日取引終了後、18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。売上高は14億6800万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は7100万円(同2.3倍)、最終利益は4500万円(同6倍)と高水準の伸びを示した。これが手掛かり材料となって買いを呼び込んだ。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益8400万円(前期比33.0%減)に対する進捗率は84%に達した。

■プレミアグループ <7199>  3,760円 (+555円、+17.3%)

 プレミアグループ <7199> [東証2]が続急騰。14日に発表した「新しい中古車流通サービスの提供開始」が買い材料。ユーカーパック(東京都江戸川区)と協業開始、新しい中古車流通サービスの提供を始める。

■RSC <4664>  1,025円 (+150円、+17.1%) ストップ高

 アール・エス・シー <4664> [JQ] がストップ高。同社は8月14日大引け後(15:15)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は5500万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の8800万円に対する進捗率は62.5%に達し、5年平均の45.9%も上回ったことが好感された。

■ダイヤ通商 <7462>  1,641円 (+209円、+14.6%)

 ダイヤ通商 <7462> [JQ]が続急騰。14日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、売上高を32億円から32億1100万円(前期比2.6%増)へ、営業利益を3000万円から3900万円(同88.0%増)へ、純利益を1500万円から6億9600万円(同348倍)へ上方修正したことが好感された。主力の石油事業で原油価格の上昇に伴い売上高が計画を上回ったことに加えて、燃料油の販売価格で利ザヤが取れたことや、貸倒引当金の戻入益が発生したことが利益を押し上げたとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高8億2300万円(前年同期比9.6%増)、営業利益1900万円(同30.0%増)、純利益8100万円(同13.5倍)だった。

■りたりこ <6187>  2,050円 (+248円、+13.8%)

 東証1部の上昇率2位。LITALICO <6187> が急反騰。同社は障害を持つ人の就労支援のほか発達障害の子どもへの学習支援を主要業務としている。昨年来、新規開設を加速させており業容拡大が顕著だ。14日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高が29億7300万円、営業利益は3億400万円、最終利益は2億600万円だった。通期業績予想は営業利益段階で8億1600万円を見込んでいるが、第1四半期時点の進捗率は37%に達しており、上振れ期待が浮上している。

■PCデポ <7618>  587円 (+60円、+11.4%)

 東証1部の上昇率3位。ピーシーデポコーポレーション <7618> がマドを開けて急騰。同社が14日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高が103億2900万円(前年同期比3.6%減)と減収だったものの、営業利益は6億6600万円(同13.9%増)、最終利益は4億5900万円(同10.6%増)と2ケタ増益を達成した。関東を地盤に展開するパソコン専門店で今期は苦戦が予想されていた。株価は業績悪懸念を織り込み下値模索が続いていただけに株価へのインパクトも強く、リバウンド狙いの買いが集中した。

■ランシステム <3326>  977円 (+78円、+8.7%) 一時ストップ高

 ランシステム <3326> [JQ]が続急伸、一時ストップ高まで買われた。14日の取引終了後に発表した19年6月期の連結業績予想で、売上高87億円(前期比2.3%増)、営業利益2億円(同2.1倍)、純利益5000万円(同34.8%減)と大幅増益を見込んでいることが好感された。「スペースクリエイト自遊空間」の一部店舗でセルフ化のリニューアルを行い、運営コストの削減や新しいビジネスモデルの確立を図るほか、郊外店舗における収益向上に向けた取り組みも実施し、全体の収益力向上を図る方針。また、システムなどの外販事業で新規顧客開拓による収益拡大を見込んでいる。なお、18年6月期決算は、売上高85億100万円(前の期比0.4%増)、営業利益9700万円(同3.6%増)、最終損益7600万円の黒字(前の期2億2600万円の赤字)だった。

■アルヒ <7198>  2,894円 (+175円、+6.4%)

 東証1部の上昇率8位。アルヒ <7198> が4連騰で連日の上場来高値更新。同社は住宅ローンの貸付や回収を展開しており、固定金利住宅ローン「フラット35」販売で首位。前週10日に発表した18年4-6月期業績は税引き前利益が16億9900万円(前年同期比9%減)で通期予想61億円に対する進捗率は28%弱となった。同日発表した中期経営計画では2023年3月期の数値目標として税引き前利益は今期予想比倍増の120億円を掲げており、中期成長余地に対する期待が足もとの株価上昇につながっている。

■夢真HD <2362>  1,154円 (+47円、+4.3%)

 夢真ホールディングス <2362> [JQ]が続伸。15日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、建設技術者派遣事業の売上高が前年同月比31%増の25億8900万円、営業利益が同67%増の4億1900万円と、大幅な増収増益となったことが好感された。引き続き稼働人数の増加や派遣単価の上昇により売上高が増加したことに加えて、採用費などのコントロールによる販管費率が改善したことも寄与した。なお、技術者採用に関しては、17年10月からの累計で2333人となり、年間計画2500人に対しての進捗率は93.3%と堅調に推移している。

■スタートトゥ <3092>  3,690円 (+140円、+3.9%)

 スタートトゥデイ <3092> が全体軟調相場のなか大幅反発。前日まで7日連続安ときつい調整を入れていたこともあって、目先リバウンド狙いの買いを誘導した。8月に入ってから大幅に株価水準を切り下げたが、これは7月末に発表した18年4-6月期の業績がトップラインは前年同期比24%増と大幅に伸びたものの、営業利益が市場の期待に反し26%減と低調だったことによるもの。ただ、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員数増勢が顕著なほか、「ZOZOスーツ」の配布によるコスト増加が足もとの利益を抑えているとはいえ、商品アイテム数拡大に伴う増収効果を評価する声も少なくない。

■キョウデン <6881>  716円 (+25円、+3.6%)

 キョウデン <6881> [東証2]が4日続伸で連日の新値追い。ただ、PERは依然として13倍台と株価指標面での割安感はある。同社は9日、19年3月期第1四半期(4-6月)連結決算を発表した。売上高は139億7500万円(前年同期比3.0%増)、営業利益は11億2800万円(同73.3%増)、最終利益は8億2200万円(同69.8%増)と大幅増益を達成した。主力の電子事業では、プリント配線基板の材料となる銅張積層板のコストアップが懸念されたものの、国内で試作開発の小ロット案件の受注が好調に推移したことや、内製化による原価低減、自動化設備による生産性向上などが寄与している。また、海外では主として車載関連を扱うタイ工場の業績が引き続き順調に推移していることが貢献している。

■大塚商会 <4768>  3,845円 (+85円、+2.3%)

 大塚商会 <4768> が続伸。東海東京調査センターが14日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4100円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、先日発表の18年12月期上期(1-6月)営業利益が272億円(前年比1.3%増)となり、上期計画および同センターの予想に対し未達となったことを受けて、通期でも上期の遅れを取り戻せず営業利益は計画未達になるとみているものの、株価急落により既に織り込まれたとしている。一方、来期以降はWindows7サポート終了接近に伴う更新需要を利用し、収益性の高い複合提案を推進することで業績は好調に推移すると予想しており、これが株価を押し上げるとしている。

■商船三井 <9104>  2,917円 (+57円、+2.0%)

 商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など海運株が買い優勢の展開。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は5月末を境に戻り歩調を強めており、8月に入り調整色をみせたものの大勢上昇トレンドに変化なく、13日時点では18ポイント高と切り返し1700台を回復している。金や銅など非鉄市況が下落するなかもバルチック指数が上昇基調にあることで、同指数に連動しやすい海運株には追い風となっている。15日は外国為替市場で1ドル=111円台前半の推移と円安に振れていることで、これもドル建て決済の海運セクターにとってはポジティブに働いた。

■リクルート <6098>  3,303円 (+49円、+1.5%)

 リクルートホールディングス <6098> が3日続伸。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3600円から3850円に引き上げた。第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比20%増の678億3900万円と順調だった。好調な雇用市場が続いたことで、米国を中心にグローバルに展開する求人検索サイト「インディード」に求人情報を掲載する企業が増え、HRテクノロジー事業の売上収益が拡大している。同証券では19年3月期の連結営業利益は会社計画の2100億円に対し2150億円(前期比12%増)への増額修正を予想している。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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