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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):石原産、メイコー、セイコーHD

石原産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■石原産業 <4028>  1,582円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 石原産業 <4028> がストップ高。10日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の7億円の赤字→30億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。有機化学事業は主力の農薬が欧州で計画未達となるものの、米州やアジアで販売を伸ばし、増益を確保する。主原料チタン鉱石価格の騰勢が強まるなか、酸化チタンの輸出価格を引き上げたことも上振れの要因となる。なお、通期の経常利益は従来予想の33億円(前期は84.1億円)を据え置いた。

■オープンドア <3926>  2,656円  +500 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 オープンドア<3926>はストップ高。全体相場急落のなかで我が道を行く展開となっている。同社は旅行情報サイト「トラベルコ」を運営、若年女性層を中心にネット上で旅行プランを比較するニーズを捉えており、提携予約サイトの増加などで収益拡大基調が顕著だ。10日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が11億1400万円(前年同期比25.7%増)、営業利益は4億5600万円(同89.4%増)、最終利益は3億1500万円(同2.3倍)と高水準の伸びを示し、これがポジティブザプライスとなった。

■帝国電機製作所 <6333>  1,590円  +261 円 (+19.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 帝国電機製作所<6333>が高い。同社は10日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は6億800万円(前年同期比64.0%増)となり、通期計画21億8000万円に対する進捗率は27.9%となった。売上高は50億7700万円(同14.9%増)で着地。主力のポンプ事業で、国内メンテナンス関連が増加したほか、アジア向けにケミカル機器モーターポンプや半導体機器モーターポンプが伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■メイコー <6787>  2,649円  +394 円 (+17.5%)  本日終値
 メイコー <6787> [JQ]が急騰。10日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の26.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載向けやスマートフォン向けプリント配線板の受注が大きく伸びたことが寄与。高多層の高付加価値品の売上増加に加え、歩留りや生産性が改善したことも増益の要因となった。通期計画の68億円に対する進捗率は39.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、従来未定としていた今期の上期配当を15円(前年同期は10円)実施する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■セイコーHD <8050>  2,793円  +392 円 (+16.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 セイコーホールディングス<8050>が大幅高。同社は10日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は24億3100万円(前年同期比10.5%減)にとどまったが、通期計画80億円に対する進捗率が30.4%に達したことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は593億6700万円(同6.5%減)で着地した。半導体事業が連結の範囲から外れた影響があったものの、ウオッチ事業が新製品効果などで伸長。システムソリューション事業も堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東和薬品 <4553>  7,130円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 東和薬品 <4553> がストップ高。10日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比64.0%増の48億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のジェネリック医薬品で近年の追補品の販売が好調で、13.2%の大幅増収を達成したことが寄与。売上原価率の低下に加え、デリバティブ評価益が増加したことも利益を押し上げた。上期計画の39.5億円をすでに21.7%も上回っており、業績上振れを期待する買いが殺到した。

■ハーバー研究所 <4925>  12,010円  +1,600 円 (+15.4%)  本日終値
 ハーバー研究所<4925>が続急伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高43億5400万円(前年同期比12.2%増)、営業利益4億4100万円(同77.4%増)、純利益2億8700万円(同88.3%増)と、大幅増益となったことが好感された。特定の地域エリアでの広告戦略の最適化やテレビCM・ネット広告・プロモーションを行った結果、新規客が順調に増加。これを背景に、通信販売や百貨店向け卸売りなどルートで売り上げが拡大した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高194億円(前期比8.5%増)、営業利益25億2000万円(同5.0%増)、純利益16億9000万円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■OSJBHD <5912>  294円  +34 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 OSJBホールディングス<5912>が商いを急増させ大幅高。株価300円未満の低位株特有の強みを発揮して、個人投資家を中心とした短期資金の攻勢を促した。同社はケーソン工事で優位性を持つ橋梁中堅で、好採算の高速道路大型案件などが寄与して足もと利益を急拡大させている。10日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益段階で11億2100万円(同65.3%増)と好調だった。これを手掛かり材料に寄り付き大口の買いが入りカイ気配スタート、その後も個人投資家とみられる買いが追随して株価を押し上げた。

■JBR <2453>  1,035円  +102 円 (+10.9%)  本日終値
 10日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が69%増益で着地・4-6月期も52%増益」が好感された。ジャパンベストレスキューシステム <2453> が8月10日大引け後(16:00)に決算を発表。18年9月期第3四半期累計(17年10月-18年6月)の連結経常利益は前年同期比69.5%増の12億円に拡大し、通期計画の13.2億円に対する進捗率は91.3%に達し、4年平均の81.8%も上回った。
  ⇒⇒JBRの詳しい業績推移表を見る

■電気興業 <6706>  3,230円  +305 円 (+10.4%)  本日終値
 電気興業<6706>は急反騰。10日取引終了後、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表したことが好感された。売上高を160億円から187億円へ、営業損益を4億円の赤字から1億5000万円の黒字へ、最終損益を3億円の赤字から1億円の黒字へ修正した。移動通信関連分野では、高速携帯電話回線「LTE」と「LTE-Advanced」に対応したアンテナの需要が当初の想定よりも前倒しとなることなどが業績に寄与する。なお、19年3月通期の業績は据え置いている。 

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