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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SECカーボ、ゲオHD、レーザーテク

SECカーボ <日足> 「株探」多機能チャートより
■SECカーボン <5304>  16,240円  +3,000 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 SECカーボン <5304> [東証2]が急反発。8日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比18倍の36.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。電炉用黒鉛電極の世界的な需給逼迫や原料ニードルコークスの価格高騰を背景に、黒鉛電極の販売価格を引き上げたことが収益を大きく押し上げた。上期計画の49億円に対する進捗率は74.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.92%にあたる3万7700株(金額で5億円)を上限に、9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充も好感されたようだ。

■テイカ <4027>  2,821円  +499 円 (+21.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 テイカ<4027>が急騰。貿易摩擦問題はあるものの、好調な経済をバックとした米国のインフラ投資需要が素材関連銘柄に見直し機運をもたらしている。きょうの日経平均はマイナス圏で推移するなど全体相場は冴えない動きにあるが、業種別指数で「化学」は33業種中トップに買われるなど、その片鱗をのぞかせている。そのなか、底値鍛錬の進んでいた同社株にも大口の買いが流入した。同社が8日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が119億600万円(前年同期比13.5%増)、営業利益は17億8400万円(同11.3%増)、最終利益は13億1300万円(同15.4%増)と2ケタ増収増益を達成した。機能性用途の微粒子酸化チタンや表面処理製品などの化学品が好調で収益を牽引、米国やアジアなど海外連結子会社の収益拡大も寄与した。

■ゲオホールディングス <2681>  1,717円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ゲオホールディングス<2681>がストップ高。8日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は売上高が644億2500万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は37億2400万円(同22.7%増)、最終利益は27億8100万円(同50.9%増)と高変化を示した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期最終利益46億円(前期比30.5%減)に対する進捗率が60%に達しており、ポジティブサプライズとなった。

■澁谷工業 <6340>  4,190円  +700 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 澁谷工業 <6340> が続急騰。8日大引け後に発表した18年6月期の連結経常利益は前の期比8.8%増の98.8億円で着地。続く19年6月期も前期比4.2%増の103億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のパッケージングプラント事業で国内向け飲料用無菌充填プラントが大きく伸びるほか、メカトロシステム事業では医療機器や半導体製造装置などの販売が増加し、10.0%の増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を40円→50円に増額し、今期も前期比10円増の60円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■レオン自動機 <6272>  2,204円  +311 円 (+16.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 レオン自動機 <6272> が急反騰。8日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比20.3%増の10.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。省人化ニーズの高まりなどを背景に、国内で大型の製パンラインの販売が好調だったほか、アジアでは中華まんなどの食品成形機の販売が大きく伸びた。貸倒引当金繰入額5.5億円を計上した食品製造販売事業の業績悪化を吸収し、大幅増益を達成した。

■レーザーテック <6920>  3,800円  +520 円 (+15.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 レーザーテック <6920> が続急騰。8日大引け後に発表した18年6月期の連結経常利益は前の期比14.9%増の57億円で着地。続く19年6月期も前期比13.9%増の65億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も半導体関連メーカーの活発な設備投資を背景に、主力の半導体マスク欠陥検査装置の好調が継続し、31.8%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を30円→34円に増額し、今期も前期比5円増の39円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■MS-Japan <6539>  7,910円  +1,000 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位
 MS-Japan <6539> が買い気配でスタート。8日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比93.2%増の3.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新規登録者数の拡大を背景に、管理部門向けなどの人材紹介が大きく伸びたことが寄与。前期に実施した「Manegy」のテレビCM関連費用がなくなったことも増益の要因となった。併せて、9月30日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■アルプス技研 <4641>  2,600円  +285 円 (+12.3%)  本日終値
 アルプス技研 <4641> が続急騰。8日大引け後に発表した18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比15.5%増の16.6億円に伸び、従来予想の15.1億円を上回って着地したことが好感されたようだ。主力の技術者派遣を中心とするアウトソーシングサービス事業の収益が拡大したことが寄与。働き方改革の影響で稼働工数は微減したものの、稼働率が高水準を維持したうえ、稼働人数、契約単価ともに上昇した。

■KHネオケム <4189>  3,925円  +400 円 (+11.4%) 一時ストップ高   本日終値
 KHネオケム <4189> が急反騰し、上場来高値を更新した。8日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の108億円→113億円に4.6%上方修正し、減益率が9.3%減→5.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。同時に発表した上期(1-6月)の同利益は前年同期比27.3%減の42.4億円だった。各事業分野で良好な市場環境が継続したものの、隔年で実施する大規模な定期修繕に伴い、販売を抑制したことなどが響いた。下期は機能性材料部門でエアコン用の冷凍機油原料や化粧品原料の旺盛なアジア需要を取り込むほか、基礎化学品の販売が想定より伸びる見通しとなった。

■富士ソフト <9749>  4,960円  +465 円 (+10.3%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表し、営業利益は52億8100万円(前年同期比26.1%増)と従来計画の41億9000万円を上回って着地。通期計画100億円に対する進捗率が52.8%となった。売上高も1006億8800万円(同11.7%増)と、従来計画の925億円を超えた。自動車関連や機械制御系、プロダクト、他社製品販売を中心にSI(システムインテグレーション)事業が好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

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