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【市況】7日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で続伸、決算期待で碧桂園6.4%上昇

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比429.32ポイント(1.54%)高の28248.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が164.14ポイント(1.53%)高の10866.10ポイントとそろって続伸した。売買代金は890億300万香港ドルとなっている(6日の売買代金は855億6200万香港ドル)。

業績期待が強まる流れ。香港上場企業の決算発表が進むなか、増益や増配を明らかにする企業が相次いでいる。中国の政策期待も高まる状況。河北省秦皇島市の北戴河では、非公式の重要会議「北戴河会議」(共産党の最高指導部や長老らが毎年夏に集まり、今後の政策や党人事を話し合う)がスタートしたもようだ。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。なかでも本土系不動産の碧桂園HD(2007/HK)が6.4%高、華潤置地(1109/HK)が4.5%高と上げが目立った。碧桂園が6日引け後に、中間決算の大幅増益見通しを発表したことが手がかり。指数構成以外でも、恒大地産集団(3333/HK)が同様に好業績を予告し、21.2%高と急騰した。

ゼネコンや建機、建材などインフラ関連セクターも急伸。中国鉄建(1186/HK)が7.5%高、中国交通建設(1800/HK)が3.9%高、中国中鉄(390/HK)が3.3%高、中国龍工HD(3339/HK)が6.1%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.7%高と値を上げた。現地メディアがこの日、中国鉄路総公司関係者の話として「18年の鉄道投資は昨年水準を回復するとの見通し」と報じたことが支援材料。それによれば、中国鉄路総公司が年初に定めた目標7320億人民元を上回り、17年実績の8000億人民元を超える見込みという。これより先、先月の国務院(内閣に相当)常務会議では、内需拡大に向けて財政政策をより積極化する方針が打ち出された。

石炭や石油、天然ガスなどエネルギー関連株もしっかり。エン州煤業(1171/HK)が5.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.3%、中国中煤能源(1898/HK)が2.2%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.6%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.4%ずつ上昇した。

本土市場は5日ぶり急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.74%高の2779.37ポイントで取引を終えた。鉄道インフラ関連が高い。資源・素材株、不動産株、自動車株、ITハイテク関連株、消費関連株、金融株、海運株など幅広く買われている。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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