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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):竹内製作所、キーエンス、コマツ

竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■竹内製作所 <6432>  2,620円  +69 円 (+2.7%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株の目標株価を3600円から3900円に引き上げるとともに、レーティングの「オーバーウエート」を再強調している。「欧米市場で収益拡大が続く」というエクイティストーリーを継続しており、利益成長とバリュエーションの両面で株価に大きなアップサイドがある、とみている。第1四半期(3~5月)の連結営業利益は前年同期比14%増の47億9400万円と好調だった。米国では1月に投入したクローラーローダーの新製品が伸び、欧州では16年から17年に投入した15トンの油圧ショベルの販売がインフラ向けに拡大している。19年2月期の連結営業利益は会社予想127億円に対し154億円への増額修正を見込んでいる。

■キーエンス <6861>  60,330円  +1,580 円 (+2.7%)  本日終値
 キーエンス<6861>が4日ぶり反発。米中貿易摩擦問題などを背景にFA関連銘柄の株価には逆風が意識されていたが、きょうは上海株高を受け総じて買い戻しの動きが優勢となった。FA用センサーで屈指の実績を有する同社株もその流れに乗っている。一方、中長期的には世界的なIoT時代到来に伴いセンサー需要が爆発的に伸びるとの思惑があり、6万円を割り込んだ水準では押し目買いが厚い。前週1日に発表した4~6月期決算は営業利益段階で前期比21%増の782億1400万円と好調だった。

■コマツ <6301>  3,272円  +66 円 (+2.1%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>が堅調。米中貿易摩擦を巡る関税合戦が激化するなか、中国景気減速への懸念が浮上、人民元安なども進んでおり、建機セクターなど中国関連株は逆風が意識される環境にあった。中国株市場の動向にも投資家の関心が高まるなか、きょうは上海株市場が5日ぶり上昇に転じており、これを背景に足もとは空売りの買い戻しが入っている。ただ、実需買い意欲には乏しく、一段の上値追いには力不足。両銘柄とも25日移動平均線近辺で強弱感を対立させている。

■スズキ <7269>  7,474円  +147 円 (+2.0%)  本日終値
 スズキ<7269>が3連騰で連日の上場来高値更新。きょうの高値まで3営業日で株価は1200円強、2割近い上昇パフォーマンスを演じている。市場では「海外投資家を中心に自動車株の中でも同社株の保有比率を高める方向で資金シフトが起こっている」(国内中堅証券)という指摘がある。同社株の値動きが一変したのは前週2日に発表された19年3月期第1四半期(4~6月)決算が契機となっている。4~6月期の売上高は9874億6900万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は1164億6400万円(同36.9%増)、最終利益は859億1200万円(同31.3%増)と急拡大、通期業績見通しは据え置いているものの、営業利益段階で進捗率が34%強に達しており、通期想定為替レートを105円に設定していることを考慮しても計画を上振れる可能性が意識される。同社の活躍舞台はインドが中心で米国との貿易摩擦問題の影響を受けにくい銘柄として、自動車セクターでも相対的に有利な銘柄との位置づけが定着している。

■MCJ <6670>  921円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 MCJ<6670>が反発。前週末3日取引時間中に発表した好決算を受け急動意、800円台前半のもみ合いを一気にブレークし一時900円台に後半まで上値を伸ばした。前日は目先筋の利益確定売りにいったん調整を入れたものの、改めて買い直されている。パソコン関連製品の受注生産を手掛けネットで直販するビジネスモデルが特徴で、「乃木坂46」を起用したテレビコマーシャルで認知度を高めシェアを拡大している。連結子会社を通じて、AI開発・ディープラーニング向けパソコンシリーズを5月から投入するなど話題性にも事欠かない。4~6月期はハイスペックパソコンや法人向けパソコンなど収益貢献しているほか、欧州でもモニター販売を伸ばしており、営業利益段階で前年同期比31%増と絶好調。

■北の達人 <2930>  570円  +4 円 (+0.7%)  本日終値
 6日、北の達人コーポレーション <2930> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.50%にあたる70万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月13日から19年2月28日まで。

■新日鐵住金 <5401>  2,278.5円  +13.5 円 (+0.6%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が続伸。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断「A」と目標株価3200円を継続した。国内鉄鋼需要は、自動車・産業機械向けを中心に堅調であるほか、海外鉄鋼市況も中国での環境規制などを背景に安定した需給バランスが続くなど、良好な事業環境が継続。また、原油価格上昇を背景にシームレス鋼管などエネルギー関連製品の受注回復やM&A、特殊鋼事業の再編・強化など中期的な収益回復期待も大きいとみている。今期予想連結PERは8倍台の水準にあり割安感を指摘している。

■カブドットコム証券 <8703>  370円  +2 円 (+0.5%)  本日終値
 カブドットコム証券<8703>は小幅反発。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>系の同社は、7日午前11時から都内で記者会見し、オープンイノベーション推進の一環としてアマゾン ウェブ サービス(AWS)の採用を決定したと発表した。これは、三菱UFJが目指すAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)エコノミーの拡大を実現するための具体策だ。カブドットコム証券の齋藤正勝社長は「創業以来、当社は証券取引システムを自社開発とし、その大部分をデータセンターからインターネット接続回線まで含め、自社で構築し運用することにより、そのメリットを最大化してきた。一方で、優秀な IT人材の獲得はより困難になり、サイバーセキュリティー観点でのシステムへの要請は日々高度化し続けている。今回のシステム刷新では、これら各種課題の解決を踏まえたアプローチとして、あらかじめAWSの採用を前提(クラウド・ファースト)とした上でのシステム開発・実装・運用の最適化を視野に、コスト比較の試算を実施した結果、モダンなクラウド環境では、認証・認可やキャッシュシステムなどの機能が部品化され、運用管理された上で(マネージドに)提供されていることから、実装に伴うコストやサイバーセキュリティーリスクへの対応コストが約2倍削減されることになる」としている。

●ストップ高銘柄
 和井田製作所 <6158>  1,427円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 山陽百貨店 <8257>  3,400円  +600 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 日本電子材料 <6855>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 やまねメディカル <2144>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ムゲンエステート <3299>  741円  -300 円 (-28.8%) ストップ安   本日終値
 ワコム <6727>  448円  -100 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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