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【市況】本日のところはNTロングが優勢に/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 1日の日本株市場は底堅い相場展開が意識されそうだ。7月31日の米国市場は、NYダウ、ナスダックともに上昇した。米国と中国が全面的な貿易戦争の回避を目指して交渉再開を模索しているとの報道を受けて買いが先行。アップルの決算期待から、ハイテク株に買い戻しの動きもみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22625円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好からインデックスに絡んだ買いが先行しよう。円相場は1ドル111円80銭台と円安に振れていることも安心感につながりそうである。

 昨日の金融政策決定会合では、長期金利の誘導目標を「ゼロ%程度」とする方針は維持した一方、「金利は経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうるものとする」と明記。また、金融緩和の持続性を確保する観点から「政策金利のフォワードガイダンス」の導入も決定。また、「現在の低い長短金利の水準を維持することを想定している」と明記している。発表後は足元でみられていたNT(日経平均/TOPIX)修正に伴う巻き戻しの動きが強まり、銀行が失速する一方で指数インパクトの大きい値がさ株の一角が強含む格好となったが、アップルが予想を上回る決算を発表して時間外で上昇していることもあり、NTロング(日経平均買い/TOPIX売り)が優勢になりそうだ。

 ただし、決算発表がピークを迎えるなか、インデックスに絡んだ買いで上昇した後は、決算を手掛かりとした売買が中心になりやすいだろう。買い一巡後は神経質になりやすいほか、アップル評価からのFANG銘柄への物色シフトも見極めたいところである。そのため、次第に戻り待ちの売り圧力が強まる可能性もあり、決算を手掛かりとした個別物色にとどまりそうである。
《AK》

 提供:フィスコ

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