【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SOU、カプコン、OLC
OLC <日足> 「株探」多機能チャートより
SOU<9270>が大幅高。ブランド品や美術品の買い取り販売を手掛ける「なんぼや」を業者向け中心に展開しており、足もとの収益は拡大基調が鮮明。国内リユース市場は昨年時点で2兆1000億円規模に達しており、今後も市場は加速的に拡大していく可能性がある。そのなか同社はブランド中古品取り扱いでコメ兵<2780>に次ぐ業界2位に位置、海外でのオークション事業にも期待がかかっている。18年8月期営業利益は前期比64%増の16億9300万円を予想しており、業績変化率が際立つ。
■キッツ <6498> 992円 +63 円 (+6.8%) 本日終値
キッツ <6498> が高い。30日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比34.9%増の25.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のバルブが半導体製造設備向けに好調が継続したうえ、国内で値上げを実施したことも収益を押し上げた。併せて、発行済み株式数の2.05%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■カプコン <9697> 2,894円 +180 円 (+6.6%) 本日終値
カプコン <9697> が急伸。30日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比7.1倍の54.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。デジタルコンテンツ事業で前期に投入した「モンスターハンター:ワールド」がユーザー層の拡大を背景に人気が持続したほか、新作「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション」などが好調だった。利益率の高いリピートタイトルの販売が伸長したことも増益に大きく貢献した。通期計画の165億円に対する進捗率は33.3%に達しており、業績上振れも期待できる状況にある。
■ファンケル <4921> 5,850円 +300 円 (+5.4%) 本日終値
ファンケル <4921> が大幅高。30日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の45.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。旺盛なインバウンド需要を追い風に、主力のファンケル化粧品やサプリメントを中心とする栄養補助食品の販売が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の96億円→123億円に28.1%上方修正。増益率が11.0%増→42.2%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■ダスキン <4665> 2,828円 +142 円 (+5.3%) 本日終値
30日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地」が好感された。ダスキン <4665> が7月30日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.0%増の28.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の48億円に対する進捗率は58.7%に達し、5年平均の37.7%も上回った。 ⇒⇒ダスキンの詳しい業績推移表を見る
■愛三工業 <7283> 1,017円 +49 円 (+5.1%) 本日終値
30日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は1%増益で着地」が好感された。愛三工業 <7283> が7月30日大引け後(15:20)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.3%増の27.8億円となり、4-9月期(上期)計画の48億円に対する進捗率は57.9%に達し、5年平均の51.7%も上回った。 ⇒⇒愛三工業の詳しい業績推移表を見る
■SCSK <9719> 5,280円 +240 円 (+4.8%) 本日終値
SCSK<9719>が反発し年初来高値を更新。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高801億6600万円(前年同期比3.8%増)、営業利益63億3300万円(同62.8%増)、純利益43億100万円(同51.2%増)と大幅営業増益となったことが好感された。製造業や流通業顧客向けを中心に、システム開発、保守運用・サービス、システム販売の全ての事業区分で売り上げが増加したことが牽引役となった。また、前年同期のシステム開発案件における先行費用がなくなったことや、不採算案件の発生がほぼなかったことも利益押し上げに貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3450億円(前期比2.5%増)、営業利益370億円(同6.9%増)、純利益250億円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■東洋水産 <2875> 4,040円 +175 円 (+4.5%) 本日終値
東洋水産<2875>が後場急上昇。午後0時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高967億4900万円(前年同期比3.8%増)、営業利益64億8500万円(同1.4%増)、純利益51億700万円(同10.0%増)と増収増益となったことが好感された。マグロ、魚卵製品を中心に販売数量が減少したことで水産食品事業は苦戦したが、国内即席めん事業でカップ麺で主力の和風シリーズなどが堅調だったほか、「MARUCHAN QTTA」が好調に推移。弁当・総菜事業の健闘もあり、増収増益を確保した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高4050億円(前期比4.2%増)、営業利益255億円(同4.3%減)、純利益191億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■オリエンタルランド <4661> 12,130円 +510 円 (+4.4%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が反発。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1207億4600万円(前年同期比9.9%増)、営業利益298億3000万円(同19.0%増)、純利益211億4200万円(同1.0%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。東京ディズニーリゾート35周年イベントが好調に推移し、テーマパーク事業の入園や数およびゲスト1人当たりの売上高が増加した。また、入園者増に伴いホテル事業も伸長し、イベント関連費用の増加などを吸収した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高5008億6000万円(前期比4.5%増)、営業利益1134億7000万円(同2.9%増)、純利益800億3000万円(同1.4%減)の従来見通しを据え置いている。
株探ニュース