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【材料】<注目銘柄>=ツガミ、工作機械好調で中国政府の経済対策期待も追い風

ツガミ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ツガミ<6101>の1000円トビ台の押し目は買い場と判断したい。今年1月18日に1834円の高値をつけた後、約半年にわたり下落トレンドを強いられてきたが、目先は中国景気減速懸念の後退で見直し買いの動きが期待できる。中国政府は金融と財政両面で景気テコ入れ策に動く構えをみせており、特に国家主導で推し進める「中国製造2025」では高技術を有する日本の工作機械メーカーのビジネスチャンスは大きいとみられる。

 そうしたなか、同社が27日に発表した18年4~6月期連結決算は自動車向けや情報通信分野向けに高水準の需要を確保し、売上高が前年同期比36%増の173億3000万円、営業利益は同75%増の27億1300万円と好調を極めた。中国向けの需要減速懸念が売りの背景にあったが、目先は高値から60%近い大幅な調整を入れており、足もとの好業績を確認して上昇転換が見込める。

 信用買い残は依然としてやや重荷だが、最近の出来高水準ではそれほど気にならなくなっている。PER13倍前後と割高感はなく、PBRも2倍以下に位置する一方でROEが13%台と2ケタ水準をキープしていることから、機関投資家による組み入れの動きが再び始まる可能性もある。(銀)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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