市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):リコー、邦チタ、アルプス

リコー <日足> 「株探」多機能チャートより
■コネクシオ <9422>  2,182円  +208 円 (+10.5%)  本日終値
 コネクシオ<9422>が急騰、携帯電話販売を手掛け、トップシェアのドコモ販売店として恩恵を享受。スマートフォンの高機能機種への買い替え需要を捉え業績は好調、27日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)単独決算は、売上高が603億3200万円(前年同期比8.2%増)と増収を確保し、営業利益は16億5600万円(同18.1%増)、最終利益は10億8000万円(同18.7%増)と2ケタ成長をみせた。これを好感する買いを呼び込んだ。株価は5月初旬の急落時のマドを開けた水準を一気に埋める形で急浮上。信用買い残も枯れ切った状態で上値が軽い。

■リコー <7752>  1,127円  +91 円 (+8.8%)  本日終値
 リコー<7752>が大幅高、主力輸出株に逆風が強いなかで上値追い加速、マドを開けて1000円台前半のもみ合いを上抜けてきた。同社が27日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高は4909億4000万円(前年同期比0.3%減)と微減だったものの、営業利益は197億1200万円(同4.1%増)と増益を確保した。これは事前の市場コンセンサスを大きく上回るもので、これを好感する形で買いが優勢となった。空売りの買い戻しも入っているとみられる。販管費縮小などの合理化効果に加え、採算重視の受注戦略が功を奏している。

■東邦チタニウム <5727>  1,206円  +89 円 (+8.0%)  本日終値
 東邦チタニウム <5727> が続急伸。27日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比62.4%増の13.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。航空機向けや電力向けに主力の金属チタンの出荷が伸び、16.5%の大幅増収を達成したことが寄与。円安進行で為替差益が増加したことも利益を押し上げた。円安効果などを踏まえ、通期の同利益を従来予想の36億円→44億円に22.2%上方修正。増益率が3.1%増→26.0%増に拡大する見通しとなった。第2四半期以降の想定為替レートは1ドル105円→110円と円安方向に見直した。

■日本精化 <4362>  1,399円  +102 円 (+7.9%)  本日終値
 日本精化 <4362> が続急伸し、約半年ぶりに年初来高値を更新した。27日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比26.9%増の9.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の工業用製品事業で「ラノリン」などの化粧品向け機能原料の販売が増加したことが寄与。製品構成の良化で家庭用製品事業の採算が改善したことも増益の要因となった。上期計画の13億円に対する進捗率は73.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ペッパーフードサービス <3053>  4,290円  +305 円 (+7.7%)  本日終値
 ペッパーフードサービス<3053>が異彩の上げ足をみせている。「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」など低価格のステーキ店を展開し、積極的な新規出店により業績急成長路線を走っている。18年12月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比76%増の40億3300万円を計画するなど飛ぶ鳥を落とす勢い。現状は「いきなり!ステーキ」の地方圏での出店加速が続いており、これを材料に買いの勢いに拍車がかかっている。株式需給面ではここ空売りが増勢にあったことで、株価の底入れ反騰に合わせ買い戻しの動きが強まっている。

■フューチャー <4722>  1,540円  +101 円 (+7.0%)  本日終値
 27日に決算を発表。「上期経常は28%増益で着地、今期配当を2円増額修正」が好感された。フューチャー <4722> が7月27日大引け後(16:45)に決算を発表。18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比27.9%増の27.6億円に伸びた。同時に、今期の年間配当を従来計画の28円→30円(前期は26円)に増額修正した。
  ⇒⇒フューチャーの詳しい業績推移表を見る

■SHOEI <7839>  4,785円  +235 円 (+5.2%)  本日終値
 SHOEI<7839>が大幅4日続伸。前週末27日の取引終了後、18年9月期の連結業績予想について、売上高を162億6000万円から172億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を35億6000万円から36億1000万円(同4.3%増)へ、純利益を24億3000万円から25億5000万円(同8.1%増)へ上方修正したことが好感された。新製品効果による好調な受注と円安の影響に加えて、米国における代理店2社体制などが奏功したという。また、業績予想の修正に伴い、期末一括配当予想を従来予想の88円から4円増額して92円にしたことも好材料視されているようだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年10月~18年6月)決算は、売上高126億6900万円(前年同期比16.8%増)、営業利益29億3600万円(同15.3%増)、純利益20億1800万円(同15.0%増)だった。

■アルプス電気 <6770>  3,210円  +145 円 (+4.7%)  本日終値
 アルプス電気<6770>が急反発。27日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想を増額修正したことが好感された。売上高は8745億円から8790億円(前期比2.4%増)へ見直したほか、営業利益は600億円から660億円(同8.2%減)へ、最終利益は375億円から430億円(同9.3%減)へ修正した。電子部品事業で車載市場向け製品およびスマートフォン向け製品などが想定を上回り堅調に推移した。第2四半期(7~9月)以降の為替レートは1ドル=107円としている。市場には、これまで採算性改善に手間取ってきた車載モジュールの採算が上向いたことを前向きに評価する見方が出ている。

■新光電気工業 <6967>  1,115円  +50 円 (+4.7%)  本日終値
 新光電気工業<6967>が反発。同社は半導体パッケージの大手メーカーで世界的に投資意欲旺盛なメモリー需要を追い風に業績は絶好調に推移している。前週、26日に発表した19年3月期の連結業績予想の修正では、営業利益を71億円から77億円(前期比57.2%増)へ増額修正している。トップラインは小幅に減額したため、前週末は気迷いの動きがみられたが、きょう改めて買い直されている。東証信用残は20日申し込み現在で、信用倍率0.94倍と売り買い拮抗しており、需給妙味が意識されている。

■ブルボン <2208>  2,575円  +78 円 (+3.1%)  本日終値
 ブルボン<2208>が続伸。27日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高282億9900万円(前年同期比1.7%増)、営業利益12億1500万円(同8.9%増)、純利益10億9700万円(同40.8%増)と増収増益で着地し、上期計画の営業利益8億円を上回って着地したことが好感された。新商品効果でビスケット品目やチョコレート品目が伸長したほか、前期末に地域限定で発売した「ルマンドアイスロイヤルミルクティー」の販売エリア拡大を進めた冷菓品目などが伸長した。また、コスト削減や生産性の向上、経費の効率的な使用などに取り組んだことも利益押し上げに貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1207億円(前期比2.6%増)、営業利益52億円(同0.4%増)、純利益36億円(同1.6%減)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均