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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

弁護士COM <日足> 「株探」多機能チャートより

■弁護士COM <6027>  3,530円 (+130円、+3.8%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証M]が反発し、年初来高値を更新。金融とITを融合したFintechベンチャーのTranzax(東京都港区)は24日、弁護士ドットコムと業務提携すると発表。Tranzaxは9月をメドに、弁護士コムが提供しているWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の利用者に、受注時点での資金調達を可能にする「POファイナンス」の提供を開始するとしている。

■ファナック <6954>  21,440円 (+780円、+3.8%)

 ファナック <6954> 、安川電機 <6506> が高い。ここ、米中貿易摩擦懸念から中国関連銘柄には逆風が強かったが、足もと空売りの買い戻しを絡めて切り返しに転じている。市場では「中国の景気減速懸念がいわれるなか、その対策として中国政府がテコ入れ政策を打ち出すとの思惑が働いている。こちらにはまだはっきりとした動きは伝わっていないが、現地では既にそれを織り込む形で株式市場に資金が流入しており、東京市場もこの流れに追随する動きとなっている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■ベクトル <6058>  2,367円 (+82円、+3.6%)

 ベクトル <6058> は反発。24日、中国4番目の事業拠点となる深セン事務所を開設し、活動を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では今回の深セン事務所の開設により、現地で事業を展開している日系企業へのサービス提供に加え、地域に根ざした情報収集により、現地ハイテク企業との提携によるサービス領域の拡大を図るとしている。

■KLab <3656>  1,315円 (+40円、+3.1%)

 KLab <3656> が大幅高。24日午前のApp Storeの売上ランキング(ゲームカテゴリー)で「BLEACH Brave Souls(ブリーチ ブレイブソウルズ)」が前日の140位から7位まで急浮上しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「ブレソル」は、7月23日からリリース3周年を記念した「ブレソル3周年記念キャンペーン」を開催しており、これが寄与したもよう。また、20日から実写版映画が公開となったこともプラスに働いたようだ。

■ツクイ <2398>  993円 (+30円、+3.1%)

 ツクイ <2398> が3日続伸。同社は23日取引終了後に、在宅医療支援などを行うヒューマンライフ・マネジメント(東京都港区)の株式を取得すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。同社は8月20日付で、ヒューマンライフ・マネジメント株式600株(議決権所有割合は22.9%)を約3億300万円で取得する予定。これにより、訪問介護サービスの拡大や、在宅診療を手掛ける医療機関との連携強化を見込んでいる。

■第一生命HD <8750>  2,152円 (+49円、+2.3%)

 第一生命ホールディングス <8750> が連日マドを開けて買われ、上値追いを加速させている。一部で日銀の金融緩和政策の修正観測が報じられるなか、生保はメガバンク同様にイールドカーブ・コントロールの水準引き上げの動きが運用環境の改善につながる。また、米国でも長期債利回りが足もと上昇傾向にあり、前日に米10年債利回りは約1ヵ月ぶりに2.96%近辺まで上昇、米国事業を展開する同社にとってこれも追い風材料となっている。株価指標面でもPBR0.6倍台は割安感が際立っている。

■ITFOR <4743>  1,308円 (+28円、+2.2%)

 アイティフォー <4743> が続伸。24日、ジャックス <8584> グループのジャックス債権回収サービスから、サービサー向け債権管理システム「TCSサービサーシステム」を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。TCSサービサーシステムは、債権の管理回収業務を効率化するパッケージで、顧客の属性や契約情報などさまざまなデータの出力が自社で容易に行えることや、1~6号までの法定帳簿出力機能、事業報告書作成機能が備わっていることが特徴。なお、今回の受注で同システムはサービサー80社中35社での稼働となり、シェアは43.8%となったとしている。

■ゴールドクレ <8871>  1,866円 (+39円、+2.1%)

 ゴールドクレスト <8871> が続伸。同社は23日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は17億5200万円(前年同期比79.5%減)にとどまったが、6月末時点の契約残高が123億5100万円(17年6月末比72.7%増)となっていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は62億1300万円(同71.9%減)で着地。前年同期に新築マンションなどの引き渡しが急増した反動が出たかたちとなった。なお、19年3月期第1四半期の期中契約高は63億4700万円(前年同期比2.0%増)と堅調だった。

■昭和シェル <5002>  1,810円 (+36円、+2.0%)

 昭和シェル石油 <5002> が反発。23日大引け後、19年3月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の380億円→750億円に97.4%上方修正。増益率が39.1%増→2.7倍に拡大し、10期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。原油価格が想定より上昇したことに伴い棚卸資産評価益が増えたうえ、石油製品マージンも改善したことが収益を大きく押し上げた。修正した上期(1-6月)の経常利益予想が15ヵ月変則決算である19年3月期の通期計画980億円に対する進捗率が76.5%にも達しており、通期計画の上振れを期待する買いも向かった。

■FPG <7148>  1,322円 (+21円、+1.6%)

 FPG <7148> が続伸。23日の取引終了後、会計事務所とのFPGパートナーシップ契約件数が4000件を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、全国の会計事務所とパートナーシップ契約を締結し、強固なネットワークを構築することで、多くの中小企業と富裕層に優れた金融商品や金融サービスを提供しており、契約件数の増加はネットワークの基盤強化につながるとの見方が強まったようだ。

■ミネベア <6479>  1,979円 (+28円、+1.4%)

 ミネベアミツミ <6479> が3日ぶり反発。24日、リコー <7752> と共同で介護市場向けベッドセンサーシステムを30日に発売すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、共同開発した「リコー みまもりベッドセンサーシステム」は、ベッドの4つのキャスターに高精度センサーを設置し、ベッド上の人の活動状態を、人体に触れず、また機器の存在を気にすることなく、パソコンやモバイル機器などでモニタリングできるシステム。遠隔で利用者のベッド上での起き上がりを検知し、早めの対応ができるため、転倒・転落の予防が可能となるほか、体動データの蓄積により生活リズムの把握ができ、効率的かつ先読みの見回り業務が可能になり、利用者のストレス軽減と同時に、介護施設側の業務負荷軽減に貢献するとしている。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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