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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ペプドリ、日立化、ブリヂストン

ペプドリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ペプチドリーム <4587>  4,180円  -430 円 (-9.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 ペプチドリーム<4587>は反落。6月29日の取引終了後、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」について、米メルク・アンド・カンパニーと、非独占的ライセンス許諾することで合意したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。これに伴い、同社は技術ライセンス料(契約一時金、金額は非開示)を段階に分けて受け取ることになるほか、PDPSにより創製された特殊環状ペプチドおよび低分子化合物(特殊環状ペプチドを出発点として創製された化合物)に関して設定されたマイルストーンフィー、さらに製品化後には売上金額に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。なお、同件については、18年6月期業績予想に織り込み済みとしている。

■スギホールディングス <7649>  5,830円  -580 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 スギホールディングス<7649>は大幅3日続落。6月29日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高1196億4500万円(前年同期比6.3%増)、営業利益62億5500万円(同4.2%減)、純利益43億7100万円(同2.8%減)と減益となったことが嫌気された。23店舗の新規出店や18店舗の中・大型改装を実施したことから売上高は増収を確保したものの、人件費の増加などが利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高4800億円(前期比5.0%増)、営業利益255億円(同3.0%増)、純利益167億円(同1.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダイセキ <9793>  3,070円  -185 円 (-5.7%)  本日終値
 29日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は微増益も対上期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。ダイセキ <9793> が6月29日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比0.3%増の23.5億円となったが、3-8月期(上期)計画の49.5億円に対する進捗率は47.6%にとどまり、5年平均の51.2%も下回った。
  ⇒⇒ダイセキの詳しい業績推移表を見る

■日立化成 <4217>  2,119円  -116 円 (-5.2%)  本日終値
 日立化成<4217>は反落。6月29日、名張事業所(三重県名張市)で生産している産業用鉛蓄電池一部製品について、顧客に提出する検査成績書に不適切な数値の記載を行っていたことが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。会社側によると、現在確認されている対象顧客は約500社にのぼり、製品台数は約6万台に達するという。なお、現時点で性能上の不具合は確認されておらず、製品そのものの性能および安全性に問題はないとしている。また、19年3月期業績への影響は現時点では不明としている。

■ブリヂストン <5108>  4,164円  -169 円 (-3.9%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が反落したほか、東洋ゴム工業<5105>、横浜ゴム<5101>などタイヤメーカーが軒並み安、「ゴム製品」は業種別騰落率で33業種中、値下がり率トップに売られた。為替相場は円安方向に振れているものの、輸出セクターは貿易摩擦問題を背景に目先手掛けづらさがあるうえ、ここ原油市況が大きく上昇していることがマイナス材料。前週末のWTI原油先物価格は終値ベースで1バレル=74ドル台に乗せるなど約3年9カ月ぶりの水準に達しており、原料コスト上昇が売り材料となった。

■DCMホールディングス <3050>  1,001円  -37 円 (-3.6%)  本日終値
 DCMホールディングス<3050>は3日続落し、年初来安値を更新。6月29日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高1177億6600万円(前年同期比0.5%減)、営業利益62億2200万円(同10.4%減)、純利益40億6100万円(同8.2%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。10店舗の新規出店(閉店4店舗)を行ったほか、DCMブランド商品も好調に推移した。ただ、5月に天候不順の影響で客数が伸び悩んだことが響き、減収減益を余儀なくされた。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高4541億円(前期比2.4%増)、営業利益210億円(同7.7%増)、純利益118億円(同4.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ケーヨー <8168>  532円  -18 円 (-3.3%)  本日終値
 ケーヨー<8168>が3日続落で年初来安値を更新。6月29日取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高315億6700万円(前年同期比14.0%減)、営業利益2億400万円(同76.8%減)、純利益2億7000万円(同59.9%減)と大幅な減収減益となったことが嫌気された。DCM棚割導入店舗を増やし、既存店でアイテム・棚割単位での入れ替え作業を進めているが、これに伴う機会の損失や経費の増加などが利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高1278億円(前期比3.3%減)、営業利益23億円(同50.3%増)、純利益16億5000万円(同27.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ファーストリテイリング <9983>  49,450円  -1,460 円 (-2.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>、キッコーマン<2801>、花王<4452>など指数寄与度の高い内需系の値がさ株に売りがかさんでおり、日経平均株価を押し下げた。

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