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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円の戻りは限定的か、米トランプ政権の対中政策にらみ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

25日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りが限定的と予想したい。石油輸出国機構(OPEC)総会での協議に波乱はなく、リスク要因の通過で円買いは後退。ただ、中国企業の米ハイテク産業への投資をトランプ政権は禁じる意向を示しており、米中の貿易戦争への懸念がドル・円の重石となりそうだ。

前週末の取引では、OPEC総会で増産枠に関する協議が市場の予想通りに合意に達したことで、資源通貨を中心にクロス円の買い戻しがみられ、ドル・円は上昇基調となった。ただ、米10年債の利回りの低下を手がかりとした週末の調整売りにより、ドル・円は110円を割り込んで取引を終えた。週明けのアジア市場では、トランプ米大統領が自国のハイテク企業に対する中国企業の投資を禁止する計画との米紙報道を受け、米株式先物が下落。米中貿易戦争突入への懸念が強まり、ドル・円は109円前半に弱含んだ。この報道は欧米市場で改めて消化される見通しで、米中貿易問題の先行きを警戒した円買いが先行しそうだ。

一方で、米景気拡大基調の継続を背景に、ドルは買い戻しも見込まれる。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は前週、好調な国内経済を背景に緩やかな利上げは必要との考えを強調。21日に発表された6月フィラデルフィア連銀景況指数などは予想を大きく下回ったものの、「全般的に米経済は堅調地合いに変わりはなく、トランプ・リスクがなければドル買い」(ある市場筋)と指摘される。また、足元では、欧州の難民受け入れ問題でドイツは政権内での対立が表面化しており、政治情勢の不安定化への警戒からユーロは買いづらく、ドル選好地合いに振れる可能性もある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・6月IFO企業景況感指数(予想:101.8、5月:102.2)
・21:30 米・5月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.30、4月:0.34)
・23:00 米・5月新築住宅販売件数(予想:66.7万戸、4月:66.2万戸)
・23:30 米・6月ダラス連銀製造業活動指数(予想:23.0、5月:26.8)

《FA》

 提供:フィスコ

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