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【市況】<マ-ケット日報> 2018年6月22日

 22日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比176円安の2万2516円だった。前日の米株安と円高が重荷となって終日マイナス圏で推移。前日まで先物主導で上げていた反動から一時は270円安まで下値を広げる場面もあった。終盤はかろうじて2万2500円台を回復したがアク抜け感に乏しく来週も気迷いの相場展開が続くだろう。

 昨日の米国市場は米中のみならず米欧や米印など貿易摩擦の拡大を嫌気してダウ平均は8日続落した。ダウ平均の8連敗は昨年3月の記録に並ぶもの。この日は米国の措置にインド、トルコが報復関税を発表。中国、欧州はすでに手続きを進めており世界的な貿易戦争への懸念が広がった。トランプ大統領はこうした動きに対し自動車関税の導入を一段と進める意向。貿易摩擦は収まる気配が見えない。

 さて、東京市場は世界的広がりを見せる貿易摩擦を警戒して輸出関連株中心に売りが広がった。米国に対し報復関税に動く国が増え、米国がさらに報復で応えるという負の連鎖に陥っている。日本も巻き込まれるような格好となりしばらくは世界的な貿易摩擦が相場に重くのしかかるだろう。チャート面では25日移動平均線が下向きに転じるなど上昇にあった日経平均のモメンタムは後退気味。東証1部上場全銘柄で算出される指数トピックスは75日、200日移動平均線を割り込んでおり調整色がやや濃くなった感がある。(ストック・データバンク 編集部)

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