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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、重要日程を控え利益確定売り優勢 (6月8日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22799.38
高値  22879.00(10:13)
安値  22694.50(15:00)
大引け 22694.50(前日比 -128.76 、 -0.56% )

売買高  16億1057万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9207億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり反落、前日までの反動で利益確定売り優勢に
 2.米ナスダック指数一服、為替の円安も一服で主力株中心に買い手控え
 3.海外投資家の先物売りが現物株の下げ助長、アジア株下落も嫌気材料
 4.G7サミットなどの重要日程も重荷、内需系銘柄に物色資金がシフト
 5.メジャーSQ算出に絡み売買代金は2兆9000億円台に膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは95ドル高と続伸。FOMCを控え様子見気分が強いなか、リストラ計画が報道がされたマクドナルドが買われ指数を押し上げた。一方、ナスダック指数は5日ぶりに反落となった。

 東京市場では売り優勢、米株市場でナスダック指数が下落したことや、円安が一服するなか日経平均株価は前日までの上昇の反動が表面化した。

 8日の東京市場は、利益確定売りに押された。前日の米国株市場ではNYダウが続伸したものの、ナスダック指数は5日ぶりに反落となり、取引時間中に為替が一時1ドル=109円60銭台を割り込む円高に振れたこともあって主力株中心に値を下げた。海外投資家による先物売りが現物株の下げを助長、中国・上海市場や香港などアジア株が総じて下落したことも嫌気された。きょうは週末でG7サミットなど重要日程を控えており、この結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。そのなかで、業種別には陸運やサービス、電力ガス、小売といった内需株への資金シフトがみられた。なお、メジャーSQ算出に絡み東証1部の売買代金は2兆9000億円台まで膨らんでいる。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、ソニー<6758>なども下落した。日本海洋掘削<1606>が大幅安となったほか、日立建機<6305>も安い。マネックスグループ<8698>が売られ、日本通信<9424>も水準を切り下げた。スクロール<8005>、東芝機械<6104>も売り優勢の展開。
 半面、シーイーシー<9692>がストップ高、ラサ工業<4022>、クミアイ化学工業<4996>も値を飛ばした。インソース<6200>、キャリアインデックス<6538>なども高い。ヤーマン<6630>が買われ、ジャパンディスプレイ<6740>も高い。第一カッター興業<1716>が上値を追い、東海カーボン<5301>、日本通運<9062>なども上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、コナミHD <9766> 、キッコマン <2801> 、東海カ <5301> 、イオン <8267> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、日立建機 <6305> 。押し下げ効果は約70円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)電気・ガス業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)海運業、(3)石油石炭製品、(4)鉄鋼、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△第一カッタ <1716>
 今期配当を13円増額、記念優待を実施。
△ヒューマン <2415> [JQ]
 「20年3月期に海外技術者派遣の営業益5億円目標」との報道。
△ハウスドゥ <3457>
 10日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介予定。
△グッドコムA <3475>
 今期経常を41%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△ラサ工 <4022>
 岩井コスモ証券が新規に買い推奨。
△ヘリオス <4593> [東証M]
 アサシス社との独占的ライセンス権を拡大へ。
△クミアイ化 <4996>
 第2四半期は64%営業増益で着地。
△ライフネット <7157> [東証M]
 5月新契約件数は前年同月比98%増。
△アルファP <9467> [東証M]
 大和投信が5%超保有。
△シーイーシー <9692>
 上期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ。

▼海洋掘削 <1606>
 債務超過の引責で社長交代。
▼スバル <9632>
 2-4月期(1Q)経常は8%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シーイーシー <9692> 、(2)ラサ工 <4022> 、(3)ハウスドゥ <3457> 、(4)クミアイ化 <4996> 、(5)サイバーリン <3683> 、(6)インソース <6200> 、(7)オロ <3983> 、(8)キャリインデ <6538> 、(9)日特塗 <4619> 、(10)アイビーシー <3920> 。
 値下がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)サンヨーH <1420> 、(3)スバル <9632> 、(4)コスモHD <5021> 、(5)CKサンエツ <5757> 、(6)日立建機 <6305> 、(7)FJネクスト <8935> 、(8)ランドコンピ <3924> 、(9)GDO <3319> 、(10)MDV <3902> 。

【大引け】

 日経平均は前日比128.76円(0.56%)安の2万2694.50円。TOPIXは前日比7.57(0.42%)安の1781.44。出来高は概算で16億1057万株。東証1部の値上がり銘柄数は822、値下がり銘柄数は1163となった。日経ジャスダック平均は3941.61円(7.87円高)。

[2018年6月8日]

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