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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シーイーシー、フロンテオ、TDK

シーイーシー <日足> 「株探」多機能チャートより
■シーイーシー <9692>  4,420円  +625 円 (+16.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 シーイーシー <9692> が急騰。7日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比94.4%増の13.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。活況な市場を背景に工場設備の稼働監視システムなどスマートファクトリー関連の販売が好調だったほか、セキュリティサービスの導入も進み、15.7%の大幅増収を達成したことが寄与。前期に発生した不採算案件が減少したことに加え、生産性の向上なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の19.6億円→23.5億円に19.9%上方修正。増益率が17.4%増→40.7%増に拡大し、従来の16期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。なお、通期の経常利益は従来予想の42億円(前期は38.1億円)を据え置いた。

■クミアイ化学工業 <4996>  835円  +59 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 クミアイ化学工業<4996>が7日続伸。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年11月~18年4月)連結決算が、売上高541億7900万円(前年同期比42.3%増)、営業利益47億9200万円(同64.4%増)、純利益44億5400万円(同33.1%増)と大幅増益だったことが好感されている。昨年5月にイハラケミカル工業と経営統合した効果に加えて、国内農耕地向け農薬や北米向け畑作用除草剤「アクシーブ」が好調に推移したことが寄与した。また、予定していた研究費など販管費の一部が下期に期ずれすることも大幅増益に貢献した。なお、従来は期末一括で8円の配当を予定していたが、中間3円・期末5円に修正した。18年10月期業績予想は、売上高950億円(前期比22.1%増)、営業利益46億円(同22.2%増)、純利益45億円(同38.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■FRONTEO <2158>  1,243円  +54 円 (+4.5%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が続伸。米国での訴訟支援が主力とするが、人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業への展開にマーケットの注目が集まっている。直近では婚活支援サービスを展開するパートナーエージェント(東京都品川区)が「KIBIT」の活用を開始するなど客層を広げている。また、5月22日には、ヘルスケア産業向けに開発したAI「Concept Encoder」の基礎技術について、子会社を通じ日本で特許査定の取得を発表するなど話題性が高い。

■TDK <6762>  11,020円  +310 円 (+2.9%)  11:30現在
 TDK<6762>は6連騰、1月18日の高値1万860円を上抜き約5カ月ぶりに年初来高値を更新。時価は2007年7月以来約11年ぶりの高値圏に浮上している。同社が手掛けるコンデンサーや圧電材料が自動車向けに好調で19年3月期は17%増益で営業利益は1000億円を回復する見通し。セラミックス材料を積層して作る全固体電池の開発など電気自動車(EV)向け2次電池分野でも注目度が高い。

■HIOKI <6866>  4,485円  +110 円 (+2.5%)  11:30現在
 HIOKI<6866>が強い動きで、年初来高値を更新している。同社は7日取引終了後に、台湾に新会社を設立すると発表。同市場を含めたアジアでのさらなる展開などが期待されているようだ。同社は台湾市場を電子部品メーカーが多く、今後さらなる発展が期待できる重要な市場と位置づけており、新会社を設立して同市場でのブランド浸透や販売網の構築を図る考え。設立は7月、稼働開始は8月を予定している。

■アルヒ <7198>  2,098円  +43 円 (+2.1%)  11:30現在
 アルヒ<7198>は8日続伸している。7日の取引終了後、IBJ<6071>と協業し、8月をメドにARUHIフランチャイズ店を都内にオープンすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同店舗では、結婚式・旅行・子育て・資産形成・老後といった将来のさまざまなライフイベントのシミュレーションをしながら、納得感のある住宅ローンを提供するという。これによりアルヒは、今までにない顧客層への提案ができる店舗の運営が可能となるとしており、業績への貢献が期待されている。

■ヘリオス <4593>  1,628円  +24 円 (+1.5%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が続伸している。7日の取引終了後、米アサシス社が開発する幹細胞製品「MultiStem(マルチステム)」に関して、独占的ライセンス権を拡大することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回合意したのは、マルチステム単体での眼科疾患治療法開発・販売について、日本国内限定だったものを全世界へ拡大することや、全世界を対象としたiPS/ES細胞由来眼科製品とマルチステム併用療法の開発・販売などに関して。これらの権利獲得に対して、ヘリオスは18年12月期第2四半期から4半期ごとに250万ドルずつ、4回にわたって総額1000万ドルを支払うほか、脳梗塞急性期もしくはARDSに関して将来開発が成功した際には、1000万ドル全額がヘリオスからアサシス社へ支払い義務の発生するマイルストン金から減額されるとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,213.5円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が反発。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物は前日比1.22ドル高の1バレル65.95ドルと上昇したことが好感された。ベネズエラの原油輸出が停滞しているとの観測が強まり、原油相場を押し上げた。また、22日に予定している石油輸出国機構(OPEC)では協調減産が維持されるのではないかとの思惑が浮上したことも相場の上昇要因に働いた。

■アドベンチャー <6030>  21,510円  +40 円 (+0.2%)  11:30現在
 アドベンチャー<6030>が続伸し年初来高値を更新。7日取引終了後、国内レンタカー予約サイト「skyticket レンタカー」の5月のレンタカー申し込み件数が同サービス立ち上げ以来の過去最高を更新したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。5月のレンタカー申し込み件数は8269件(前年同月比81%増)、申し込み金額は1億2352万8343円(同70%増)となった。なお、これまでの月次過去最高申し込み件数は今年2月に記録した8200件だった。

■ラウンドワン <4680>  1,865円  -74 円 (-3.8%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が急反落している。7日の取引終了後に発表した5月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比2.0%減と12カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。前年と比較して繁忙期であるゴールデンウイークの日数が1日少なかったことが響いたという。なお、この影響を勘案すると、既存店売上は同1%前後のプラスになったとしている。

■鳥貴族 <3193>  2,755円  -92 円 (-3.2%)  11:30現在
 鳥貴族<3193>が続落し、年初来安値を更新した。同社は7日取引終了後に、5月度の月次売上高売上高を公表。直営店の既存店売上高は前年同月比8.8%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが株価の重荷となっているようだ。既存店ベースの客単価は同2.9%増と堅調さを維持しているものの、客数が同11.4%減となったことが影響しているもよう。なお、全店ベースの売上高は同11.0%増とプラス圏で推移している。

■東京楽天地 <8842>  5,760円  -120 円 (-2.0%)  11:30現在
 東京楽天地<8842>は反落している。7日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)決算が、売上高24億6200万円(前年同期比8.8%減)、営業利益3億2000万円(同26.1%減)、純利益800万円(同97.1%減)と大幅減益だったことが嫌気されている。楽天地ビルで、主要テナントの入れ替えにあたり賃料が一時的に減少したことが売上高・利益を押し下げた。また、「TOHOシネマズ錦糸町」を自動券売機の導入やロビー改修などの改装工事のため一時休館したことなども響いた。19年1月期の連結業績予想について、経常利益を4億円から9億円(前期比49.2%減)に上方修正した。昨年秋から実施しているリニューアル工事のうち、旧LIVIN錦糸町店部分の原状回復工事が3月に完了。従来は同工事にかかる撤去費用を営業外費用としていたが、臨時巨額な損失であることから特別損失として計上することにしたのが要因という。なお、売上高95億円(前期比9.8%減)、営業利益7億5000万円(同53.6%減)、純利益2億8000万円(同78.2%減)は従来見通しを据え置いている。

■ライフネット生命保険 <7157>  613円  +100 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ライフネット生命保険<7157>が朝方から買いを集め、ストップ高水準でカイ気配となっている。7日取引終了後、5月単月の新契約件数は4827件(前年同月比98%増)となったと発表したことが好材料視されている。なお、新契約金額は260億5400万円(前年同月比2.0倍)だった。

●ストップ高銘柄
 ユビキタス <3858>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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