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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クミアイ化、共立メンテ、ソフトバンク

クミアイ化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドベンチャー <6030>  22,200円  +2,690 円 (+13.8%)  11:30現在
 アドベンチャー <6030> [東証M]が5連騰し、連日で上場来高値を更新した。5日大引け後、航空券予約販売サイト「skyticket」の6月4日における海外航空券の申込金額と申込件数が日次ベースで過去最高を記録したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。6月4日の申込金額は1億1360万円となり、5月15日に記録したこれまでの最高額9335万円を21.7%も上回った。また、同日の海外航空券の申込件数も1240件と、昨年11月2日に記録した1163件を上回り過去最高を更新した。

■クミアイ化学工業 <4996>  778円  +74 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 クミアイ化学工業 <4996> が急騰。5日大引け後、18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益を従来予想の46億円→56億円に21.7%上方修正。増益率が1.7%増→23.8%増に拡大し、従来の2期連続での上期の最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。国内農耕地向けや欧米向け農薬の販売が伸びたことに加え、連結子会社の業績好調も収益を押し上げた。試験研究費などの販管費の一部が下期にずれ込むことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の64億円(前期は74.4億円)を据え置いた。

■大同特殊鋼 <5471>  5,500円  +170 円 (+3.2%)  11:30現在
 大同特殊鋼<5471>が4日続伸。午前10時ごろ、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高5800億円(18年3月期5052億円)、営業利益470億円(同362億円)を目指すとしたことが好材料視されているようだ。中計では、構造材料から機能材料へのポートフォリオ改革を図り利益の最大化を目指すほか、損益分岐点の改善や経営体質の強化を図る方針。さらに、事業の再構築を行い選択と集中を進めることで経営効率を上げ、中期的に資本効率を高めるとしている。

■共立メンテナンス <9616>  5,690円  +120 円 (+2.2%)  11:30現在
 共立メンテナンス <9616> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を6000円→7300円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、ホテル開発の加速とインバウンド向けの強化が増益を牽引すると報告。目標株価算出の基準決算期となる20年3月期はデベロップメント事業の売上を減額するが、ホテルの開発進捗や客室単価上昇で補うとみている。これを踏まえ、同証券の20年3月期営業利益予想を173億円→183億円に上方修正した。

■清水建設 <1803>  1,121円  +22 円 (+2.0%)  11:30現在
 清水建設<1803>が反発。SMBC日興証券が5日付けで目標株価を1300円から1450円へと引き上げたことが好感されている。なお、投資評価は「1」を継続した。同証券では、19年3月期を中心に完成工事高想定を増額したほか、不採算案件の影響縮小や施工時の改善効果を評価し土木工事の総利益率想定を引き上げたことなどから、19年3月期の営業利益予想を1330億円から1420億円(会社予想1230億円)へ、20年3月期を1400億円から1450億円へ、21年3月期を1420億円から1470億円へと引き上げた。

■青山商事 <8219>  3,905円  +65 円 (+1.7%)  11:30現在
 5日、青山商事 <8219> が発行済み株式数(自社株を含む)の0.9%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月11日から6月25日まで。

■ソニー <6758>  5,472円  +83 円 (+1.5%)  11:30現在
 ソニー<6758>が5日続伸と戻り足を強めている。5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成からボックス上限の5400円台半ばを上放れる動き。欧州への輸出比率が高く、ここ外国為替市場ではユーロが急速に買い戻されており、ユーロ高・円安が追い風材料となっている。ゲーム部門が好調で収益を牽引、19年3月期は営業8.8%減益予想ながら増額余地を指摘する声もある。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,121円  +89 円 (+1.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが入り3日続伸、前日比プラス圏で売り物をこなしている。5日取引終了後に同社の英国子会社アームが中国での半導体テクノロジーライセンス事業を行うことを目的に、アームの中国子会社であるアームテクノロジーチャイナの持ち分の過半数(51%)を7億7520万ドルで売却し合弁会社化することを発表した。複数の機関投資家およびアームの顧客が売却先となる。中国企業に対してアームの半導体テクノロジーのライセンスを行い、同テクノロジーを中国に根ざして開発していくことで事業領域を拡大する。19年3月期第1四半期連結決算で子会社株式の売却による利益などを計上する見通し。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,208.5円  +13 円 (+1.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>などが買い優勢の展開。前日のWTI原油先物価格が77セント高の65ドル52セントと4日ぶりに反発。ここ下落基調にあり、前日は65ドル台を割り込み4月9日以来の水準まで下がったが、目先下げ止まったことで、前日の米国株市場ではシェブロンなどエネルギー関連の一角が買い優勢となった。東京市場でもこの流れを継いで原油関連株に買い戻しが入っている。

■大成建設 <1801>  6,200円  +50 円 (+0.8%)  11:30現在
 大成建設<1801>が反発。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は6900円から7500円に引き上げた。19年3月期の自己株式取得は上限360億円と前期の250億円から増額された。上半期中の自己株取得の実施を予定していることから「この間のセクター内株価パフォーマンスは堅調に推移する」とみている。

■エービーシー・マート <2670>  6,480円  -280 円 (-4.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が年初来安値を更新。5日の取引終了後、5月度概況を発表しており、既存店売上高は前年同月比5.4%減と12カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。新規で取り組んでいるアパレルの販売は好調だったものの、休日が1日少ない影響があったことに加えて、ゴールデンウイーク以降の天候不順で、夏物商品の販売が不振だったことが響いた。なお、第1四半期としては既存店売上高は0.7%増だった。

■アインホールディングス <9627>  7,550円  -150 円 (-2.0%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>が続落している。5日の取引終了後に発表した19年4月期の連結業績予想で、売上高2728億7000万円(前期比1.7%増)、営業利益175億円(同10.8%減)、純利益92億6000万円(同12.4%減)と2ケタ営業減益を見込むことが嫌気されている。ファーマシー事業で引き続き調剤薬局の新規開発やM&Aの積極活用を図るほか、リテール事業ではコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」の首都圏への継続出店を行い、事業規模の拡大を目指す方針。ただ、それに伴う先行費用などで販管費が膨らむほか、薬価改定の影響もあり減益を余儀なくされる見通しだ。なお、年間配当は前期比5円増の55円を予定している。同時に発表の18年4月期決算は、売上高2683億8500万円(前の期比8.2%増)、営業利益196億2200万円(同34.7%増)、純利益105億6700万円(同32.9%増)だった。

■ジンズ <3046>  6,080円  -40 円 (-0.7%)  11:30現在
 ジンズ<3046>は反落。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高は前年同月比1.4%増と5カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。4月12日に発売した度付変更を可能とする「BEER」「COCKTAIL」など、幅広いコレクションを取り揃えたサングラスが好評だった。また、17年度グッドデザイン賞と第11回キッズデザイン賞を受賞した「JINS KIDS&JUNIOR(スリムエアフレーム)」をはじめとするキッズ・ジュニア向け商品も好調に推移した。同時に、中国におけるアイウエア事業の拡大に伴い、香港子会社を今月中旬に設立すると発表した。今秋をメドに1号店を香港市内にオープンし、香港でのアイウエア販売事業を開始する予定。なお、18年8月期業績への影響は軽微としている。

■不二サッシ <5940>  178円  +50 円 (+39.1%) ストップ高   11:30現在
 不二サッシ<5940>が連日のストップ高なっているほか、オリエンタルチエン工業<6380>、ウイルコホールディングス<7831>、日本パワーファスニング<5950>など東証2部に上場する低位株に投機資金が集中している。前日に、不二サッシ子会社の不二ライトメタルと産業技術総合研究所(NEDO)との共同研究による、医療機器向けマグネシウム合金部材の成形技術開発が発表され、これを材料に不二サッシはカイ気配のまま値幅制限上限で張りつく人気となった。東証2部は値動きの軽い低位株の宝庫で、不二サッシに追随して、個人投資家が200円前後の小型株を中心に短期値幅取り狙いの買いを入れている。

■ぷらっとホーム <6836>  4,200円  +700 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム<6836>がストップ高。5日取引終了後、システム構築や運用・監視・保守事業などを手掛ける日立システムズ(東京都品川区)と工場向けIoTソシューションの拡販で協力すると発表しており、これが買い材料視されている。日立システムズは、幅広い規模・業種システムの構築と、データセンター、ネットワークやセキュリティの運用・監視センター、コンタクトセンター、全国約300カ所のサービス拠点などの多彩なサービスインフラを生かしたシステム運用・監視・保守が強みのITサービス会社。今回の協力により、ぷらっとホームが提供するIoTデータマネジメント製品「OpenBlocks IDM アプライアンス」と、日立システムズが持つシステムインテグレーションや、機器の設定や設置、顧客サポートサービスを組み合わせ、工場をはじめとする製造業IoT市場に対し様々なソリューションの販売・提案を行っていくとしている。

●ストップ高銘柄
 アジュバン <4929>  1,441円  +300 円 (+26.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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