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【市況】25日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、原油安を嫌気

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株はまちまち、原油安を嫌気

25日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は58.67ドル安の24753.09、ナスダックは9.42ポイント高の7433.85で取引を終了した。ロシアや石油輸出国機構(OPEC)加盟国による協調減産緩和の思惑が広がり、原油相場が下落しエネルギー関連銘柄を中心に売りが先行。トランプ大統領が米朝首脳会談が6月12日に開催される可能性を示唆し、一時下げ幅を縮小する場面も見られたが、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や半導体・半導体製造装置が上昇する一方でエネルギーや電気通信サービスが下落した。

アパレルのギャップ(GPS)は、決算内容が嫌気され大幅下落。原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移。ディスカウントストアのロス・ストアーズ(ROST)は、5-7月期の業績見通しが予想を下振れ、売られた。一方で、スポーツ用品小売のフット・ロッカー(FL)は決算内容が予想を上振れ、大幅上昇となった。

来週、28日(月)はメモリアルデーの祝日のため、米国株式相場は休場となる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:地政学的リスクが後退、米朝対話再開で首脳会談の可能性も再浮上、109.13円⇒109

25日の欧州外為市場では、ドル・円は109円33銭から109円60銭で推移した。欧州株が一時全面高となり、円売りが先行した後、原油安・米長期金利低下でドル売り気味になった。

ユーロ・ドルは1.1734ドルまで上昇後、1.1662ドルまで下落。買い戻し先行後、イタリア新政権への懸念によるユーロ売りが再燃した。ユーロ・円は128円53銭まで上昇後、127円61銭まで下落した。

ポンド・ドルは1.3323ドルから1.3378ドルで推移。英国の1-3月期GDP改定値発表後、ポンド買い戻しが一時強まった。ドル・スイスフランは0.9914フランから0.9935フランで推移した。


■NY原油:NY原油先物は大幅続落、OPEC加盟国と非加盟国による増産観測強まる

25日のNY原油先物7月限は大幅続落(NYMEX原油7月限終値:67.88 ↓2.83)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比-2.83ドルの67.88ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.42ドルまで下落した。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国と非加盟国は原油価格のさらなる上昇を抑制するために、今年後半以降、増産体制にシフトする可能性が高いとみられており、短期筋などの売りが活発となった。24日には、ロシアは段階的な減産解除について検討すると報じられており、OPECとロシア主導による増産によって供給不安は解消されるとの見方が広がった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.16ドル -0.05ドル(-0.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.01ドル -0.99ドル(-1.83%)
ゴールドマン・サックス(GS)235.01ドル -1.09ドル(-0.46%)
インテル(INTC) 55.44ドル +0.69ドル(+1.26%)
アップル(AAPL) 188.58ドル +0.43ドル(+0.23%)
アルファベット(GOOG) 1075.66ドル -3.58ドル(-0.33%)
フェイスブック(FB) 184.92ドル -1.01ドル(-0.54%)
キャタピラー(CAT) 155.85ドル -1.85ドル(-1.17%)
アルコア(AA) 47.93ドル -1.22ドル(-2.48%)
ウォルマート(WMT) 82.46ドル -0.39ドル(-0.47%)
スプリント(S) 5.15ドル -0.01ドル(-0.19%)

《HT》

 提供:フィスコ

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