【材料】＜注目銘柄＞＝ＫＯＡ、抵抗器需要旺盛で電子部品株見直しの流れに乗る

　ＫＯＡ<6999>の戻り相場に乗ってみたい。ここ好業績をベースに電子部品メーカー全般に見直し買いの動きが強まっており、年初来高値２９５０円まで５００円近い値幅のある同社株は出遅れ修正妙味が大きい。

　抵抗器大手メーカーで車載向けを中心に高水準の需要を捉えている。自動車向けでは厳しい使用条件に対応するチップ型薄膜抵抗器など高付加価値製品への引き合いが旺盛で中期成長力への評価が徐々に高まってきた。１８年３月期は営業利益段階で前期比８３％増の５７億５０００万円と急拡大、決算発表直後は市場コンセンサスに届かなかったことを理由に売り込まれたが、これは明らかにイレギュラーであり買い場を提供している。

　１９年３月期業績見通しを会社側では開示していないが、足もとは引き続き好調に推移しており、市場では営業利益６５～６８億円前後と２ケタ伸長を有望視する声が強い。自動車の“エレクトロニクス武装”が進展するなか、電流検出回路に絡む抵抗器需要などが中長期的に同社の業績を後押しする見通しにある。上場来高値は２０００年４月につけた３７５０円と天井も高い。（市）

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）