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【市況】12日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で4日ぶり反落、市況安で素材株さえない

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.92ポイント(0.87%)安の3180.16ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、29.30ポイント(0.87%)安の3330.56ポイントで取引を終えている。

商品市況安が逆風。上海商品取引所ではこの日、非鉄や鉄鋼など主要商品が軒並み安で推移している。中国人民銀行(中央銀行)が連日でオペ取引による資金供給を見送り、期日到来分を純吸収していることも懸念された。また、上海総合指数は前日まで3日続伸し、約3週ぶりの高値水準を回復していたこともあり、利食い売り圧力も意識されている。

非鉄や鉄鋼、セメントの素材株がさえない。洛陽モリブデン(603993/SH)が3.4%安、中国アルミ(601600/SH)が2.8%安、杭州鋼鉄(600126/SH)が1.8%安、華新水泥(600801/SH)が2.1%安で引けた。金融株も安い。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)が2.6%下落した。ITハイテク関連株、不動産株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども売られている。

半面、バイオ医薬株の一角はしっかり。ショウ州片仔廣薬業(600436/SH)が5.7%高、通化東宝薬業(600867/SH)が2.9%高と値を上げた。同業種に関しては、現地ブローカーが相次いで強気見通しを示している。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.78ポイント(0.24%)安の325.91ポイント、深センB株指数が6.79ポイント(0.59%)安の1138.07ポイントで終了した。


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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