市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末6日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

スタートトゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スタートトゥ <3092>  3,020円 (+126円、+4.4%)

 スタートトゥデイ <3092> が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から5日移動平均線を絡め急速に上放れてきた。同社株は2月2日に年初来高値3610円をつけた後、大幅な調整を入れ3月20日には高値から約1000円幅下押した水準まで値を下げていた。しかし、展開する衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員数は増勢一途で業績は絶好調、18年3月期営業利益は前期比21.7%増の320億円を見込むなど高成長トレンドに変化はない。ここにきて内需成長株物色の動きが強まっており、同社株も見直し買い人気に乗っている。

■ダイセキ <9793>  3,160円 (+120円、+4.0%)

 ダイセキ <9793> は商い増勢のなかマドを開けて買われた。産業廃棄物処理の大手で、工場廃液処理やリサイクル事業などが好調で業績に反映されている。5日取引終了後に発表した19年2月期の連結業績予想は、売上高が502億円(前期比2.0%増)、営業利益は91億円(同3.6%増)、最終利益は60億円(同2.8%増)を見込んでいる。18年2月期については売上高491億8500万円(前の期比11.1%増)、営業利益87億7700万円(同23.2%増)、最終利益58億3300万円(同41.1%増)と高い伸びをみせたこともあって、引き続き増収増益基調をキープする見通しとなったことで買い安心感が広がった。

■前田建 <1824>  1,289円 (+49円、+4.0%)

 前田建設工業 <1824> が3日続伸。輸出株の上値が重く内需株が相対的優位性を発揮するなか、6日は建設株全般が強い動きをみせており、その流れに乗っている。同社は土木系に強みを持つ総合建設会社で、ここ数年来大幅増益基調を続けており注目度が高い。高採算の追加工事獲得で18年3月期営業利益は前期比33%増を見込んでいる。株主還元に前向きであり、毎期増配を続けている点もポイント。18年3月期年間配当は前期比2円増配の16円を計画、19年3月期も増配指向が継続する可能性がある。

■SOU <9270>  7,190円 (+250円、+3.6%)

 SOU <9270> [東証M]が大幅反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスは4月5日受付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によれば、レオスのSOU株式保有比率は7.48%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受け、需給思惑などから買いが先行しているようだ。

■物語コーポ <3097>  12,060円 (+410円、+3.5%)

 物語コーポレーション <3097> が4連騰、未踏の1万2000円台に乗せてきた。主力輸出株の株価の上値が重い一方で内需の中小型株の動きの良さが目立つ。最近では外食産業の勝ち組に買いが集まる傾向がある。同社は中部を地盤として「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを主力に外食を展開するが、消費者ニーズを捉えた経営戦略が功を奏し18年6月期は営業利益段階で前期比25.3%増の32億3100万円を見込む。市場ではさらに上振れ余地を指摘する声も強く、継続的な実需買いが流入している。

■セブン&アイ <3382>  4,780円 (+156円、+3.4%)

 セブン&アイ・ホールディングス <3382> が3日続伸。5日に発表した19年2月期の連結業績予想は、営業収益は6兆6830億円(前期比10.7%増)、営業利益は4150億円(同6.0%増)と8期連続で最高益を予想。海外コンビニエンスストア事業が収益に寄与する見通しだ。18年2月期は営業収益6兆378億1500万円(前の期比3.5%増)、営業利益3916億5700万円(同7.4%増)だった。同時にイズミ <8273> との業務提携も発表した。SMBC日興証券は5日、同社の業績は「18年2月期実績、19年2月期会社計画ともに想定線」とみているが、「イズミとの業務提携は両社にポジティブ」と評価。7&iHDの投資評価「1」と目標株価5000円を継続している。

■イズミ <8273>  7,820円 (+230円、+3.0%)

 イズミ <8273> が4連騰、上場来高値を更新した。同社は5日取引終了後に、セブン&アイ・ホールディングス <3382> と業務提携することで合意したと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。主な提携内容は、仕入れの統合や輸入品・地域産品などを含む商品の共同調達、電子マネーの相互開放、プライベートブランド商品の取り扱いの検討など。また、西日本地域での店舗の共同運営や共同出店なども検討し、来春をメドにイトーヨーカドー福山店(広島県)の営業をイズミが引き継ぐとしている。

■国際石開帝石 <1605>  1,326.5円 (+26.5円、+2.0%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連の一角に買いが向かった。前日のWTI原油先物価格は17セント高の1バレル=63ドル54セントと反発した。米株市場ではシェブロンが2.5%高に買われるなどエネルギー関連セクターが強く、この動きを引き継ぎ東京市場でも原油関連の買いに反映されている。

■ASB機械 <6284>  7,100円 (+130円、+1.9%)

 日精エー・エス・ビー機械 <6284> が4日ぶり反発。26週移動平均線との上方カイ離修正に動いていたが、目先調整一巡からリバウンド狙いの買いが優勢となった。ペットボトル成形機大手で「米国ではコングロマリット級のトイレタリーメーカーが高付加価値の容器開発に注力しており、同社に追い風となっている」(国内中堅証券)と指摘されている。東欧向け需要も回復に転じており、18年9月期は営業利益段階で前期比2ケタ増益の68億円を見込んでいる。

■ニトリHD <9843>  19,205円 (+285円、+1.5%)

 ニトリホールディングス <9843> が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1万7800円→2万1000円に引き上げたことが買い材料視されたようだ。リポートでは、目標株価変更の理由として、19年2月期以降の想定為替レートを1ドル=113円→105円と円高方向に変更したことを挙げている。また、販管費比率がやや高い都心店出店が一巡し、小型店出店やEC強化へのシフトによる販管費比率の改善が期待できると指摘している。

■カチタス <8919>  3,425円 (+35円、+1.0%)

 カチタス <8919> は4日続伸、連日の上場来高値更新。同社は戸建て住宅のリノベーション販売を手掛け業績好調。シロアリの有無や雨漏りのリスクなどを徹底調査したうえで物件を仕入れ、リフォームして売り出すビジネスモデル。18年3月期は営業利益段階で前期比40%増の70億3000万円を予想しているが、市場では「5億円程度上振れて着地したとみられる」(国内証券アナリスト)という見方が浮上している。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均