【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ビーグリー、パピレス、三井住建道
ビーグリー <日足> 「株探」多機能チャートより
スマホ向け電子コミック配信サービス「まんが王国」を運営するビーグリー<3981>は大幅反発。PERは13倍台と依然として割安水準にある。同社は2月13日、18年12月期通期の単体業績予想を発表した。売上高は102億7100万円(前期比14.5%増)、経常利益は12億2200万円(同12.5%増)、最終利益は7億6900万円(同13.4%増)を見込む。コミック配信ビジネスでは、過去および新規の知る人ぞ知る良作の掘りおこしを継続するとともに、今期から開始したオリジナルコンテンツ創出による差別化を推進することで、付加価値の高いサービスを提供し顧客満足度向上に努める。また、テレビコマーシャル実施やSEOの強化など、多様なチャネルのプロモーション活動を推進することで新規会員の獲得を目指す。
■アトラ <6029> 964円 +50 円 (+5.5%) 本日終値
アトラ<6029>が大幅高で3連騰、昨年来高値を更新した。株価は2月上旬に人気化し700円近辺のもみ合いを抜けて以降、25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を継続。値動きが大きく2016年11月以来の4ケタ大台回復も意識される局面にある。鍼灸接骨院をチェーン展開しており、業績は急成長トレンドにある。デイサービス・フランチャイズシステムは国家資格者である柔道整復師による機能訓練が特色となっており、顧客ニーズをとらえている。
■三光産業 <7922> 588円 +30 円 (+5.4%) 本日終値
三光産業<7922>が急伸。粘着剤・粘着剤付印刷物など特殊印刷物専業で、ラベル印刷やタッチパネル関連分野で実績が高い。セルフレジの普及と合わせ急速に市場拡大が見込まれるICタグ分野でも同社の商機が膨らむとの思惑が株高を後押ししている。18年3月期業績は従来予想を大幅に増額、本業のもうけを示す営業利益は7000万円から2億3000万円予想に上方修正しており、収益急回復に対する評価も高い。
■パピレス <3641> 2,064円 +95 円 (+4.8%) 本日終値
パピレス<3641>が大幅高。2月5日以来の2000円大台回復を果たした。同社は電子書籍配信の先駆的存在で販売システム開発も手掛ける。28日取引終了後、同業のインフォコム<4348>]が同社の議決権割合9.83%にあたる96万9500株を取得することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。インフォコム子会社で電子コミックサービス「めちゃコミック」を運営するアムタスとの協業の可能性を協議中としており、業容拡大に対する期待も高まった。
■三井住建道路 <1776> 370円 +16 円 (+4.5%) 本日終値
三井住建道路<1776>が後場急動意。午後2時30分ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を322億円から332億円(前期比2.3%増)へ、営業利益を13億5000万円から14億6000万円(同7.0%増)へ、純利益を8億1000万円から9億円(同34.7%減)へ上方修正したことが好感された。工事が順調に進捗したことで完成工事高が増加したことに加えて、利益率が改善したことなどが売上高・利益を押し上げたとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来6円を予定していた期末一括配当を8円に増額した。
■日邦産業 <9913> 606円 +24 円 (+4.1%) 本日終値
日邦産業<9913>は大幅高。自動車やスマートフォン向けなどに強みを持つ電子部品商社で無線自動識別機能を持つRFID市場に早くから進出しており、現在人気テーマとなっているセルフレジ関連の一角として投機資金が攻勢をかけている。セルフレジは小売・流通業界の構造的な人手不足の問題とも絡み市場拡大余地が大きいとみられ、同時並行的に、従来のバーコードではなくRFIDタグの普及も加速するとの見方が強い。
■アイティフォー <4743> 933円 +26 円 (+2.9%) 本日終値
アイティフォー<4743>は堅調。同社はきょう、総務省からRPA業務自動化ソリューション「ナイス・アドバンストプロセスオートメーション」を受注したことを明らかにした。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、パソコンで行う業務をロボットが自動化すること。同省は無線局の免許申請業務にRPAを導入し、大量の入力処理やルーチンワークの一部を自動化することで業務の効率化を図るとしており、19年1月からの稼働を予定している。
■JALCO <6625> 110円 +3 円 (+2.8%) 本日終値
JALCOホールディングス <6625> [JQ]が続伸。28日、19年3月期からコンサルティング業務とM&A関連事業を開始すると発表しており、業容拡大による業績貢献に期待する買いが向かったようだ。最初の案件として、子会社ジャルコアミューズメントサービスが28日に優良パチンコホール企業とアドバイザリー契約を結んだ。同契約は17年12月期で売上高220億円規模の複数の営業店舗を対象とするもので、案件が成立した場合は成功報酬として、譲渡価額の約4%(着手金2千万円を含む)を手数料として収益計上するという。
■サニーサイドアップ <2180> 1,166円 +29 円 (+2.6%) 本日終値
サニーサイドアップ<2180>が4日続伸、上場来高値を更新した。スポーツビジネス分野に強みを持つ企業PR・販促支援会社。東京五輪開催を2020年に控え、その有力関連株として改めて注目されている。世界最大級の総合イベント会社である仏GLイベンツ社と、2020年を軸としたグローバルイベントの企画開発・運営およびPRにおける共同事業提携で基本合意しており、今後の展開が期待される状況にある。
●ストップ高銘柄
野村外国株式 <2513> 1,102円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
SOU <9270> 5,290円 +700 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
五洋インテックス <7519> 308円 -80 円 (-20.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース