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【市況】28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは9ドル安、ハイテク株が相場の重しに

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは9ドル安、ハイテク株が相場の重しに

28日の米国株式相場は下落。ダウ平均は9.29ドル安の23848.42、ナスダックは59.58ポイント安の6949.23で取引を終了した。10-12月期GDP確定値や、2月中古住宅販売仮契約指数が予想を上振れたものの上値は限られた。トランプ大統領がネット小売のアマゾン(AMZN)に対してアンチトラストの適用や課税強化を検討していると報じられたほか、ウーバーの自動運転車を巡る死亡事故による半導体企業への影響も根強く、引き続きハイテク株を中心に売りが広がり、ナスダックは続落となった。セクター別では、不動産や食品・生活必需品小売が上昇する一方で小売や半導体・半導体製造装置が下落した。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、一部アナリストが「モデル3」の生産目標達成に懐疑的な見方を示しているほか、米運輸安全委員会(NTSB)が「モデルX」の衝突事故について調査開始を発表し、下落。半導体のエヌビディア(NVDA)は全世界で自動運転車の公道走行試験を休止し、軟調推移。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、ブラジルで制作したオリジナルドラマの内容が物議を醸し、契約者の流出が懸念され、下落。一方で、ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は決算内容が好感され、上昇。

SNSのフェイスブック(FB)は、プライバシー設定変更の簡素化を発表し買われた。アトランタ連銀総裁は、2%のインフレ目標達成に向けて多くの兆候が見られるとの認識を示した。

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■NY為替:北朝鮮の脅威後退などでドル全面高

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円00銭から107円01銭まで上昇し、106円87銭で引けた。米10-12月期GDP、個人消費確定値、2月の住宅関連指標が予想を上回ったことが好感された。米中貿易摩擦の懸念が緩和されたことや、中朝首脳会談が行なわれたこともドル買い材料になった。ユーロ・ドルは、1.2409ドルから1.2300ドルまで下落し、1.2307ドルで引けた。ユーロ・円は、131円71銭から130円87銭のレンジ内でもみ合った。ポンド・ドルは、1.4159ドル1.4071ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9509フランから0.9578フランまで上昇した。安全通貨のフラン買いが後退した。


■NY原油:続落で64.38ドル、原油在庫増加やドル高を嫌気

NY原油先物5月限は続落(NYMEX原油5月限終値:64.38 ↓0.87)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.87ドルの64.38ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時63.72ドルまで売られた。原油在庫の増加幅は市場予想をやや上回ったことや主要通貨に対するドル高進行が嫌気されたようだ。供給不安は緩和されつつあること、需要増につながる具体的な材料は少ないことから、この日も利食い売りが観測された。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.39ドル -0.13ドル(-0.44%)
モルガン・スタンレー(MS) 52.91ドル -0.24ドル(-0.45%)
ゴールドマン・サックス(GS)249.37ドル +2.11ドル(+0.85%)
インテル(INTC)      49.60ドル -1.59ドル(-3.11%)
アップル(AAPL)      166.48ドル -1.86ドル(-1.10%)
アルファベット(GOOG)   1004.56ドル -0.54ドル(-0.05%)
フェイスブック(FB)    153.03ドル +0.81ドル(+0.53%)
キャタピラー(CAT)     145.16ドル -1.83ドル(-1.24%)
アルコア(AA)       44.42ドル -0.48ドル(-1.07%)
ウォルマート(WMT)     87.77ドル +1.72ドル(+2.00%)
スプリント(S)       4.86ドル -0.03ドル(-0.61%)

《HT》

 提供:フィスコ

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