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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:小野薬、ナノキャリア、石油資源

小野薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■テーオーシー <8841>  877円  +44 円 (+5.3%)  11:30現在
 20日、テーオーシー <8841> が発行済み株式数の24.11%にあたる3300万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月30日。

■小野薬品工業 <4528>  3,290円  +126 円 (+4.0%)  11:30現在
 小野薬品工業<4528>が反発している。東海東京調査センターが20日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3170円から3870円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同社の抗がん剤「オプジーボ」の薬価は4月からの薬価改定で23.8%の引き下げとなったが、市場予想を下回ったことから、同センターではポジティブに評価。また、適応症の拡大に加えて併用療法による拡大も見込まれるため、今後は数量ベースで3割超の伸びを見込むとしており、18年3月期の営業利益を会社予想の545億円に対して720億円と見込む。さらに、19年3月期は前期比15.3%増の同830億円を見込んでいる。

■ナノキャリア <4571>  765円  +28 円 (+3.8%)  11:30現在
 20日、ナノキャリア <4571> [東証M] が18年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の48.4億円の赤字→47.8億円の赤字に上方修正。赤字幅が縮小する見通しとなったことが買い材料視された。アキュルナ社とのライセンス契約に伴うライセンス収入や、大手製薬会社との契約締結に伴う契約一時金の発生などで、売上が計画を上回ることが上振れの要因となる。

■シスメックス <6869>  9,460円  +340 円 (+3.7%)  11:30現在
 シスメックス<6869>が急反発している。同社は20日、京都大学および椿本チエイン<6371>、みらかホールディングス<4544>傘下のエスアールエル、アスクレップ(東京都豊島区)、島津製作所<7701>、富士通<6702>、SCREEホールディングス<7735>と、血液や病気の組織の一部といったバイオリソースの活用事業を産学連携で進めると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この取り組みでは、京都大学医学部附属病院に設立されたクリニカルバイオリソースセンターによるワンストップバイオリソース事業を実施するとともに、産学連携モデル会社「KBBM」を新たに設立して同事業を推進する。

■石油資源開発 <1662>  2,476円  +85 円 (+3.6%)  11:30現在
 石油関連株が軒並み高。石油資源開発<1662>や国際石油開発帝石<1605>は、20日終値に比べ4%超の上昇となっているほか、JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>が値を上げている。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比1.63ドル高の1バレル65.17ドルに急上昇。2月初旬以来、1カ月半ぶりに65ドル台に乗せた。米原油在庫の減少や中東情勢への懸念が原油価格の上昇につながっている。米株式市場でエクソン・モービルなどの原油株が上昇するなか、日本の石油関連株も買いが優勢となっている。

■住友金属鉱山 <5713>  4,508円  +80 円 (+1.8%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価は5200円から5700円に引き上げた。ベースメタルの需給は良好で、当面金属市況は高値圏で推移すると予想。電気自動車(EV)向けニッケルも早ければ21年3月期から需給が引き締まるとみている。18年3月期の連結営業利益は前期比39%増の1060億円(会社予想1030億円

■アミューズ <4301>  3,185円  -370 円 (-10.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 アミューズ<4301>が急落している。20日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を44億円から28億8000万円(前期比46.3%減)へ、純利益を29億円から17億5000万円(同13.5%減)へ下方修正したことが嫌気されている。大型コンサートの動員数の増加や、来期に予定していた大型コンサートの早期開催などが寄与し、売上高は450億円から477億7000万円(同5.7%減)へ上方修正したが、一部イベントにおける動員数の計画未達や制作費の増加が利益を圧迫。また、利益率の高い発売タイトルやグッズなどのリリース延期も響いたという。

■日本製鋼所 <5631>  3,370円  -105 円 (-3.0%)  11:30現在
 日本製鋼所<5631>が続落している。20日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、最終利益を135億円から100億円(前期49億6800万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。風力発電機事業の再構築のため、過年度販売済みの風力発電機に関する将来必要費用として約57億円の引き当てを計上するほか、素形材・エネルギー事業の業績が当初計画を下回ることが予想されるため、固定資産にかかる約14億円の減損損失が発生する見込みであることなどが要因としている。なお、売上高は2100億円(前期比1.2%減)、営業利益は200億円(同62.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  705.5円  -4.6 円 (-0.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが全体強調相場のなかで冴えない動き。三菱UFJは一時2017年9月下旬以来、半年ぶりに700円台を割り込む場面があった。米長期金利はここ上昇傾向にあったが、メガバンクの株価はこれに連動せず下値模索の展開にあった。前日は10年債利回りが2.882%に低下したこともあり、引き続き調整局面から抜け出せないでいる。ただ、配当利回りの高さから押し目では駆け込み権利取り狙いの買いが入っているもようで、下げ渋る展開にある。

■シンワワイズ <2437>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在
 Shinwa Wise Holdings<2437>がストップ高。同社は近代美術などのオークション運営を行うが、富裕層向けビジネスに注力し、業績回復を図っている。20日取引終了後にブロックチェーン技術を活用した美術品登録サービスを展開するレジストアートと資本・業務提携したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■カーディナル <7855>  1,360円  +233 円 (+20.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 カーディナル<7855>に人気集中、一時300円高はストップ高に買われた。同社は会員証など樹脂製カードの製造を手掛け、ID情報を埋め込み無線通信によって情報をやり取りするRFIDタグ分野に注力している。RFIDタグはワンチップで安価であることが特長で、無人レジ導入に積極的な国内ドラッグストア向けなどで商機が拡大するとの思惑が同社株の物色人気につながっている。時価総額30億円前後と小型で信用買い残も16日申し込み現在でわずか12万7000株に過ぎず、需給面での軽さが意識されている。

■セーラー万年筆 <7992>  318円  +44 円 (+16.1%)  11:30現在
 セーラー万年筆<7992>が急騰、14%を超える上昇で一気に300円台を回復する異彩の上げ足をみせている。高級万年筆が海外を中心に好調で業績は回復色を強めており、18年12月期営業利益は前期比7.8倍化の1億2500万円を予想、19年12月期も続伸が見込める。業績急改善を背景に「継続企業前提に関する注記」の記載も解消、産業用ロボット分野の商品競争力も高く超高速機開発に積極的に取り組んでおり、時価300円近辺は上値余地の高さが意識されている。

■シンシア <7782>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 20日、シンシア <7782> が発行済み株式数(自社株を除く)の10.20%にあたる70万株(金額で4億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月22日から12月20日まで。

■ジェイテック <2479>  307円  +31 円 (+11.2%)  11:30現在
 ジェイテック <2479> [JQG]が3連騰、連日で昨年来高値を更新している。16日、派遣会社向け業務管理クラウドサービス「staff―one」を販売開始したと発表したことが引き続き材料視された。また、日本経済新聞21日付の特集記事「人材関連株買い、第2幕―離職防止などに物色拡大」で同社が紹介されており、これも刺激材料となっているようだ。記事では「『政治や景気に振り回されない買い材料を探せ』とばかり、市場では人材派遣や求人サイト運営といった人材関連銘柄の注目が再び高まっている」と指摘。これを受けて、技術者派遣を展開するトラスト・テック <2154> 、ワールドホールディングス <2429> 、WDBホールディングス <2475> 、アビスト <6087> 、平山ホールディングス <7781> [JQ]、のほか、人材サービス大手のパソナグループ <2168> などにも買いが集まっている。

●ストップ高銘柄
 シンワワイズ <2437>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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