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【市況】米国株見通し:関税計画見極めで模様眺めムード支配も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2724.25(+1.00) (19:30現在)
ナスダック100先物 6939.00(+14.75) (19:30現在)

19:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは30ドル安程度で推移。欧州市場は全般小じっかりに推移している。原油相場は小幅に上昇下落して推移している。この流れを受けて、8日の米株式市場はやや小じっかりでのスタートになりそうだ。

7日の米株式市場は、トランプ政権の先行き不透明感から売りが先行したが、ロス商務長官が北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し次第で、カナダ、メキシコへの関税措置を適用除外とする可能性に言及し、NYダウは下げ幅をやや縮小した。ナスダックはハイテク株堅調で4営業日続伸している。

トランプ米大統領は8日にも関税計画の詳細を発表する可能性があると伝えられており、内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。昨日は市場の混乱はそれほど強まっていなかったが、通商政策の保護主義懸念が再燃する可能性は十分ありそうである。ただし、このところは米ハイテク株が出直りをみせてきている。NYダウは不安定ではあるが、ナスダックの順調なリバウンド、また、VIX指数の落ち着いた動き等もあり、市場は意外と冷静に判断してくる可能性がある。また、週末には米雇用統計が控えているが、先のADP雇用報告の上振れにより、利上げペース加速といったコンセンサスは変わらないだろう。それを市場は織り込むかたちからの、底堅い展開に期待したいところである。

《KK》

 提供:フィスコ

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