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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コマツ、WOWOW、シーズメン

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コマツ <6301>  3,704円  -59 円 (-1.6%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>、ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>といった中国関連株が連日の下落。2月中国製造業PMIが低下、景気減速懸念が膨らんでいたところに、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに新たな関税をかける方針を表明。中国関連株には米中貿易摩擦の激化を懸念する売りが膨らんだ。1日の米株式市場では中国など新興国経済の影響が大きいキャタピラーの株価が下落していることから、コマツなどに連想売りが流入している様子だ。

■WOWOW <4839>  3,280円  -40 円 (-1.2%)  本日終値
 WOWOW<4839>は4日続落。午後1時30分ごろに発表した2月の加入件数が、新規加入4万861件に対して、解約が5万657件となり、9796件の純減と3カ月ぶりにマイナスになったことが嫌気されたようだ。なお、月末の累計正味加入件数は287万7322件となった。

■カワチ薬品 <2664>  2,583円  -30 円 (-1.2%)  本日終値
 カワチ薬品<2664>が続落。1日の取引終了後に発表した2月度売上高で、既存店売上高が前年同月比3.4%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の低い日が続いたことで、マスクやカイロなどの一部季節関連商材は好調に推移したものの、寒波による降雪などの影響が響いたという。なお、全店売上高は同0.8%減となり、こちらは3カ月ぶりに前年実績を下回った。

■シーズメン <3083>  1,324円  +300 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 シーズメン<3083>が5営業日連続のストップ高。同社はアメカジ店「メソッド」など衣料品小売り専門店を展開するが、業績低迷で不採算店舗の退店などリストラを進め経営立直しを図っている。前週末23日にカイカ<2315>およびカイカ子会社で仮想通貨関連事業を手掛けるCCCTと資本・業務提携することを発表しており、これを契機に投機性の強い資金が集中的に流入している。今回の提携でECサイトのシステム開発や仮想通貨での決済、ブロックチェーンを活用した顧客管理などを検討し業績面へのメリットが期待されるほか、CCCTなどを引受先とする第三者割当増資に伴い経営面の不安定要素が取り除かれるとの思惑が買いの根拠となっている。

■テックポイント・インク <6697>  2,114円  +400 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 テックポイント・インク<6697>が急反騰。きょう付の日本経済新聞で「2019年12月期の連結決算(米国基準)は、営業利益が今期予想比4倍強の12億円程度になりそうだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、半導体需要の増加を追い風に、監視カメラ用の半導体の販売が伸びるほか、自動車電装化を背景に車載向けの半導体も好調に推移するという。なお、18年12月期営業利益は、前期比64%減の2億6000万円程度を見込んでいる。

■図研エルミック <4770>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 図研エルミック<4770>がストップ高まで買われた。同社はきょう、大日本印刷<7912>が開発したインターネット上でセキュリティー性の高い機器間の通信環境を構築するVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)サービス「DNP Multi-Peer VPN」のライセンス契約を締結したと発表。エルミックでは、IoT(モノのインターネット)化への動き進むFA(ファクトリーオートメーション)系や車載系システムの開発に携わる顧客に対して、積極的に提案していくとしている。

■TBグループ <6775>  66円  +6 円 (+10.0%)  本日終値
 TBグループ<6775>は急伸。この日、同社のプリンター・各種インターフェース一体型のiPad向け多機能業務用スタンド「iSAPPOS Cシリーズ」に、NEC<6701>のiPad向けクラウド型POSレジサービス「NEC モバイルPOS」を対応させ、3月から販売を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。近年、タブレットPOS市場が急速に成長していることに対応するのが狙いという。なお、販売開始に先駆け、同サービスを6日から9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「リテールテックJAPAN 2018」に出展するとしている。

■ロゼッタ <6182>  1,748円  +140 円 (+8.7%)  本日終値
 ロゼッタ<6182>が反発。きょう付の日本経済新聞で「総務省は人工知能(AI)による同時通訳システムを活用した企業の製品開発を後押しする」と報じられていることを受けて、自動翻訳関連の代表的銘柄として物色されたようだ。記事によると、総務省所管の情報通信研究機構(NICT)が持つ同時通訳の基幹技術の民間開放を進め、初期投資を抑えて実用化に乗り出しやすくし、グーグルなど米IT大手企業も開発を急ぐAI通訳技術を官民で育てるのが狙いという。ロゼッタでは、昨年11月に自動翻訳システム「T-4OO(ver.2)」を発売しているが、さらなる技術開発に期待が持たれている。

■ゼネラル・オイスター <3224>  1,500円  +93 円 (+6.6%)  本日終値
 ゼネラル・オイスター<3224>が急動意。この日、最新牡蠣検査結果を発表し、細菌検査で食品衛生法の規格基準が定める生食用牡蠣の基準を大きくクリアしていることを明らかにしたことが好材料視されたようだ。また、定期的ノロウイルス自主検査の結果も発表しており、いずれの産地の牡蠣もノロウイルスが検出されなかったとしている。

■VIX短先物 <1552>  15,790円  +820 円 (+5.5%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。米VIX指数は1日には前日比2.62(13.2%)ポイント高の22.47に上昇。危険水準とされる20を再度上回った。米中貿易摩擦の激化懸念で1日のNYダウが大幅安となり、金融市場に不安感が高まっている。こうしたなか、国際VIX短期先物が値を上げた。

●ストップ高銘柄
 セルシード <7776>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 ナビタス <6276>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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