【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エスエムエス、第一生命HD、ブラザー
第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
タケエイ <2151> は反発。米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.13%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。
■エス・エム・エス <2175> 4,375円 +25 円 (+0.6%) 本日終値
エス・エム・エス<2175>は堅調。この日の午前中、同社が提供する介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」が、スマートフォンレンタルサービス「カイポケモバイル」をリリースしたと発表しており、これを好感した買いが入った。「カイポケモバイル」は、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が定める介護現場でのBYOD(個人のモバイル端末の業務利用)原則禁止に対応し、24時間365日通話かけ放題で、高速データ通信量7ギガバイト、利用期間縛りなしのスマホレンタルサービスで、利用料は故障・紛失時保証付きなどのパッケージを1台月額2500円~で提供するという。また、カイポケ会員限定サービスとして、訪問介護事業者向けサービス「カイポケ訪問記録(ウエブ版)」など、「カイポケ」をあわせて利用することでさらなる業務効率化をサポートする。
■ミツバ <7280> 1,374円 +6 円 (+0.4%) 本日終値
ミツバ<7280>が6日続伸。21日の取引終了後、18年3月期第4四半期業績に、投資有価証券売却益22億4300万円を特別利益として計上すると発表しており、業績上振れに期待した買いが入っているようだ。なお、業績への影響については現在精査中としている。
■第一生命HD <8750> 2,150.5円 +8.5 円 (+0.4%) 本日終値
全般下げ相場のなかで第一生命ホールディングス<8750>が前日終値近辺で頑強な展開をみせた。前日の米国株市場では米長期金利の動向に振り回されてNYダウが乱高下、一時300ドル超上げたものの大引けは166ドル安とマイナス圏に沈んだ。米10年債利回りが一時2.95%まで上昇し、約4年1カ月ぶりの高水準となり、これが嫌気された格好だが、シティグループやJPモルガンなど大手金融株の一角は高い。東京市場でも大手生保は米国事業における運用環境改善への思惑が株価の下支え材料となった。
■Genky <9267> 3,370円 +10 円 (+0.3%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>が3日ぶりに反発。午前9時ごろに発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.8%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。また、全社売上高が同15.5%増となり、2ケタ増収を維持していることも評価されたようだ。
■日本電気硝子 <5214> 3,265円 -95 円 (-2.8%) 本日終値
日本電気硝子<5214>が3日続落。大和証券は21日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。目標株価は4850円から3800円に見直した。同証券では、18年12月期は再成長に向けての小休止期間となるとみている。17年12月期まで収益性改善やM&Aなどでガラスファイバーを収益源に育て、ディスプレーに依存しない収益構造に変化させたことを高く評価。ただ、再成長に向けて、足もとはガラスファイバーのテコ入れ時期となる。19年12月以降の再成長に向けてどのような成長戦略を描くのかが今後の注目点とみている。
■ブラザー工業 <6448> 2,584円 -66 円 (-2.5%) 本日終値
ブラザー工業<6448>は反落。この日、燃料電池市場に正式参入し出力4.4キロワットの燃料電池「BFC4-5000-DC380V」の受注を開始すると発表したが、全般市場の軟化もあって市場の反応は限定的だ。新発売の燃料電池は、同じサイズの燃料電池と比較して、2倍の電流量を発電することが可能なほか、長時間にわたり安定して発電することができるため、非常用電源として有効な点が特徴。また、徹底的に安全性を追求した製品設計で、燃料電池の外へ水素を漏らさないのはもちろん、万が一、燃料電池内で水素が漏れても、水素センサーや圧力センサーで検知して水素を遮断し、換気して水素をためないという3重の安全構造になっているという。
■土木管理総合試験所 <6171> 712円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
土木管理総合試験所<6171>がストップ高。午後0時30分ごろ、道路・軌道の異常度診断ビックデータ共有システム「ROAD-S(ロードス)」の開発が完了し、今春から段階的にサービスの提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「ロードス」は、道路・軌道を法定速度で走行しながら、同社の地中レーダ探査技術を用いてデータを集積し、それを劣化診断アルゴリズムや人工知能(AI)を用いた解析ソフトで処理した解析ファイルをシステムへアップ。これをダウンロードすると、空洞の有無や埋設管の配置、床版の異常、舗装体の異常、舗装表面のひび割れ、わだち掘れに対する6種類の基礎データをカラーマップで確認できるというもの。調査費の削減や修繕工事費の最適化につながるものとして注目されている。
■富士通コンポーネント <6719> 1,085円 +150 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
富士通コンポーネント<6719>がストップ高。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが強まるなか、日本でも官民を挙げたEV普及への取り組みが加速している。同社は電気回路をコントロールするリレーの大手メーカーでEV需要の拡大で恩恵を享受するとの見方が強い。18年3月期営業利益について会社側は強含み横ばいの10億円を見込むが上振れする可能性も意識されている。1月下旬から2月中旬にかけて、株価を大きく調整してきたこともあって、値ごろ感も意識され一気に切り返し態勢に入った。
■ミズホメディー <4595> 5,130円 +705 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
ミズホメディー<4595>がストップ高。午前9時15分ごろ、遺伝子POCT検査として用いることができるマイコプラズマ核酸キット「スマートジーン Myco」の国内製造販売承認を19日に取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエという病原性微生物に感染しておこる肺炎で、感染患者の家族間など濃厚な接触により感染拡大するのが特徴。今回発売するキットは、同社独自の遺伝子抽出技術とPCR増幅産物をリアルタイムに検出する技術を原理とし、小型の専用装置を用いて、遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で1ステップかつ短時間で行うことを可能としており、これによりマイコプラズマ感染の検査を、開業医や診療所などでも簡易迅速でかつ高感度に実施することができるようになるという。なお、発売は夏ごろを予定している。
●ストップ高銘柄
ワンダコーポ <3344> 1,673円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
共同ピーアール <2436> 3,415円 +500 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース