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【市況】21日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で反発、消費セクターに買い


21日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比558.26ポイント(1.81%)高の31431.89ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が290.01ポイント(2.34%)高の12686.88ポイントとそろって反発した。売買代金は967億8400万香港ドルに縮小している(20日は1078億4400万香港ドル)。

中国の消費拡大期待が強まる流れ。中国の消費活動は、総じて堅調に推移している。春節連休(15日~21日)の中国本土では、連休前半の観光売上高や映画興行収入が大きく伸びたと伝えられた。春節連休明けで22日取引再開される本土株市場について、堅調な値動きが期待されていることもプラス。連休中の消費活況、香港や海外の株高が支援材料だ。また過去のデータを見てみても、「連休明け5営業日の株価は上昇しやすい」というアノマリーが指摘されている。香港の各指数は上げ幅を徐々に広げ、後場に入り一段高となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.7%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.3%高で引けた。

H株銀行セクターも高い。中国農業銀行(1288/HK)が4.2%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.8%、中国工商銀行(1398/HK)が3.3%、交通銀行(3328/HK)と中国民生銀行(1988/HK)がそろって3.2%ずつ上昇した。

中国の不動産セクターも物色される。碧桂園HD(2007/HK)が5.6%高、広州富力地産(2777/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.6%高、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.6%高、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が2.4%高と買い進まれた。

石油関連セクターもしっかり。大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.7%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%高、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が3.0%高と上昇した。昨夜のWTI原油先物が4日続伸したことを好感。産油国の協調減産が続くなか、原油相場の先高観が強まっている。

なお、本土市場は春節連休で本日まで休場。あす22日に取引再開する。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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