【市況】来週の株式相場見通し=戻り試す展開も上値重い、円高進行に根強い警戒感
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「1ドル=105円台半ばへと急速に円高・ドル安が進行したことで、輸出企業の来期業績に懸念が広がっていることは確か。一方で、欧米の主要株式指数に比べて日経平均の戻りの鈍さが際立つなかで、きのうきょうと買い戻しが優勢となった。ただ、為替が1ドル=105~106円台で推移する場合、きょうの終値から上を買い進む材料は見出しにくい。日経平均の今期予想PER13倍台割れへの下げ過ぎとの指摘も、来期業績の前提が不透明さを増しているなかでは、説得力が希薄となっている」との見方が出ていた。
日程面では、1月の貿易統計(19日)、1月のコンビニエンスストア売上高(20日)、12月の全産業活動指数、1月の全国百貨店売上高、1月の訪日外国人客数(21日)、1月の消費者物価指数、1月の企業向けサービス価格指数(23日)に注目。
海外では、プレジデント・デーの祝日で米株式市場は休場(19日)、独2月のZEW景況感指数(20日)、米1月の中古住宅販売件数、1月30~31日開催のFOMC議事録(21日)、米1月のCB景気先行総合指数、独2月のIfo景況感指数(22日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)