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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 昭電線HD、ソニー、フジミインコ (2日大引け後 発表分)

昭電線HD <日足> 「株探」多機能チャートより

 2日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 昭電線HD <5805>   ★今期経常を15%上方修正、配当も5円で6期ぶり復配へ
 ◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の40.4億円に急拡大して着地。建設・電気工事業者向け電線線材の販売が回復したうえ、銅価格の上昇で採算も大きく改善した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の41億円→47億円に14.6%上方修正。増益率が67.6%増→92.2%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当を5円実施し、6期ぶりに復配する方針とした。
  予想PERは11.9倍→8.7倍に低下し、割安感が強まった。

 生化学 <4548>   ★4-12月期(3Q累計)経常は2.9倍増益・通期計画を超過
 ◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の58.8億円に急拡大して着地。国内向け眼科手術補助剤や海外向け関節機能改善剤の出荷が増加したことが寄与。生産効率化や研究開発費の後ずれに加え、受取ロイヤリティが大きく伸びたことも利益拡大に貢献した。
  研究開発費や臨床試験の費用などが第4四半期に集中することを踏まえ、業績予想を据え置いたが、すでに通期計画を57.0%も超過しており、上振れが期待される。

 フジミインコ <5384>   ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の44億円→48億円に9.1%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目となる。世界的な半導体需要の拡大を背景に、主力の半導体ウエハー用研磨剤の販売が想定より伸びることが寄与。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の53円→63円(前期は53円)に増額修正した。

 ソニー <6758>   ★今期最高益予想を15%上乗せ
 ◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の6000億円→6900億円に15.0%上方修正。増益率が2.4倍→2.7倍に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。音楽分野や金融分野の収益が計画を上回ることに加え、昨年10月時点で織り込んでいたリスク対応費用を解消したことが利益上振れの要因となる。

 クレオス <8101>   ★4-12月期(3Q累計)経常は96%増益・通期計画を超過
 ◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比96.3%増の14.9億円に拡大して着地。国内のフィルムや米国向け化学品の販売が増加した工業製品関連事業が収益を牽引した。販管費の抑制や円安による為替差損益の好転も増益に大きく貢献した。
  通期計画の12億円をすでに24.5%も上回っており、業績上振れが期待される。

 日伝 <9902>   ★今期経常を10期ぶり最高益に上方修正、配当も5円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の57.5億円→62.7億円に9.1%上方修正。増益率が9.7%増→19.7%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛な自動化・省力化への設備投資需要を追い風に、動力伝導機器や制御機器などの販売が伸びる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→40円に増額修正した。

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