【市況】【投資部門別売買動向】海外勢の大規模売りを個人が買い受ける (1月第4週)
日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
東証が2月1日に発表した1月第4週(22日~26日)の投資部門別売買動向によると、日経平均株価が週初に2万4000円を突破したもののその後は売りに押され反落したこの週は、海外投資家が3週連続で売り越した。売越額が3560億円と前週の2222億円から大幅に増え、昨年9月2週以来約4ヵ月半ぶりの高水準となった。
一方、個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は1817億円だった。特に、個人信用の買越額は前週比4.2倍の1672億円に急拡大し、2016年1月1週以来2年ぶりの大きさだった。投資信託部門も2週ぶりに買い越し、買越額は871億円だった。
日経平均が2万4000円を壁に足踏みとなる中、海外投資家の大規模売りを個人投資家が買い受けた格好だ。
■投資部門別売買代金差額 (1月22日~26日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第4週 ▲3,560 313 1,817 [ 144 1,672 ] 23,631円 ( -176 円)
第3週 ▲2,222 505 ▲229 [ ▲624 394 ] 23,808円 ( +154 円)
第2週 ▲316 ▲121 1,774 [ 196 1,577 ] 23,653円 ( -60 円)
第1週 4,851 35 ▲5,746 [ ▲4,578 ▲1,167 ] 23,714円 ( +949 円)
12月 ―――
第4週 ▲22 ▲65 ▲1,186 [ ▲1,534 347 ] 22,764円 ( -137 円)
第3週 1,223 239 ▲3,340 [ ▲3,574 234 ] 22,902円 ( +349 円)
第2週 ▲122 991 ▲826 [ ▲1,984 1,158 ] 22,553円 ( -257 円)
第1週 ▲2,168 2,689 ▲750 [ ▲1,046 296 ] 22,811円 ( -7 円)
11月 ―――
第5週 ▲1,973 ▲304 ▲672 [ ▲1,704 1,031 ] 22,819円 ( +268 円)
第4週 ▲2,819 917 ▲433 [ ▲760 327 ] 22,550円 ( +154 円)
第3週 ▲3,211 ▲102 2,353 [ 1,342 1,011 ] 22,396円 ( -284 円)
第2週 670 117 ▲1,315 [ ▲2,766 1,450 ] 22,681円 ( +142 円)
第1週 528 ▲953 ▲1,326 [ ▲2,588 1,262 ] 22,539円 ( +530 円)
10月 ―――
第4週 6,703 ▲299 ▲5,951 [ ▲5,909 ▲41 ] 22,008円 ( +550 円)
第3週 4,452 ▲647 ▲4,955 [ ▲4,884 ▲70 ] 21,457円 ( +302 円)
第2週 4,593 ▲441 ▲3,475 [ ▲3,467 ▲8 ] 21,155円 ( +464 円)
第1週 6,575 255 ▲3,751 [ ▲3,619 ▲132 ] 20,690円 ( +334 円)
9月 ―――
第4週 2,017 ▲206 ▲2,326 [ ▲2,588 262 ] 20,356円 ( +59 円)
第3週 ▲611 ▲1,008 ▲3,180 [ ▲2,980 ▲200 ] 20,296円 ( +386 円)
第2週 ▲4,172 ▲1,043 ▲4,252 [ ▲3,523 ▲729 ] 19,909円 ( +634 円)
第1週 ▲2,948 1,073 662 [ 390 272 ] 19,274円 ( -416 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース