【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ＫＩＭＯＴＯ、日立建機、横河ブＨＤ (29日大引け後 発表分)

　29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　ＫＩＭＯＴＯ <7908> 　　★4-12月期(3Q累計)経常は2.8倍増益・通期計画を超過
　◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の7億3200万円に急拡大して着地。主力のフィルム事業でIoT関連製品向け高付加価値品の販売が好調だったことが寄与。販管費が減少したことも大幅増益に貢献した。
　　通期計画の6億円をすでに22.0％も上回っており、業績上振れが期待される。

　東エレデバ <2760> 　　★4-12月期(3Q累計)経常が4倍増益で着地
　◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の18.4億円に急拡大して着地。産業機器や自動車関連を中心に半導体製品の販売が大きく伸びたことが寄与。データセンター・クラウド向けネットワーク機器の販売や保守サービスの伸長も増益に貢献した。
　　通期計画の20億円に対する進捗率は92.1％に達しており、業績上振れが期待される。

　東日システム <3316> [ＪＱ]　　★今期経常を12期ぶり最高益に上方修正、配当も13円増額
　◆18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4億円→5億円に25.1％上方修正。増益率が4.7％増→31.0％増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。データセンターの管理サービスや大規模なパソコン代替案件の受注増加などが収益押し上げの要因となる。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の70円→83円(前期は60円)に増額修正した。

　寺岡製 <4987> [東証２]　　★今期経常を24％上方修正、配当も1円増額
　◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の11.3億円→14億円に23.9％上方修正。増益率が61.0％増→99.4％増に拡大する見通しとなった。スマートフォンや電子部品工程用、自動車関連といった電機・電子用テープの販売好調が寄与する。原価低減によるコスト削減なども利益を押し上げる。
　　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の11円→12円(前期は11円)に増額修正した。

　横河ブＨＤ <5911> 　　★今期経常最高益予想を13％上方修正
　◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比21.8％増の81.8億円に伸びて着地。工場や物流倉庫といったシステム建築の受注が好調だったエンジニアリング関連事業の収益が拡大したことが寄与。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の116億円→131億円に12.9％上方修正。増益率が42.7％増→61.1％増に拡大し、従来の30期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。予想PERが14.6倍→12.7倍に低下し、割安感が強まった。

　日立建機 <6305> 　　★今期税引き前を51％上方修正
　◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の510億円→770億円に51.0％上方修正。増益率が2.1倍→3.2倍に拡大する見通しとなった。世界的な建設機械需要の拡大を追い風に、油圧ショベルの販売が想定より伸びることが寄与。なお、第4四半期の前提為替レートは1ドル＝105円、1ユーロ＝110円を据え置いた。

　エクセディ <7278> 　　★今期経常を一転11％増益・4期ぶり最高益に上方修正
　◆18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比28.1％増の200億円に伸びて着地。中国や国内を中心に自動減速装置の受注が増加したことが寄与。コスト削減の進展も増益に貢献した。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の200億円→230億円に15.0％上方修正。従来の3.8％減益予想から一転して10.6％増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。予想PERが13.2倍→11.4倍に低下し、割安感が強まった。

　新家工 <7305> 　　★今期経常を一転27％増益に上方修正、配当も15円増額
　◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→23億円に35.3％上方修正。従来の6.3％減益予想から一転して26.8％増益見通しとなった。建設や自動車関連向け普通鋼製品の販売が好調に推移する中、設備稼働率の向上で採算が上向くことが寄与。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→65円(前期は10→1の株式併合前で5円)に大幅増額修正した。予想PERが12.0倍→8.8倍に低下する一方、期末配当利回りは2.73％に上昇し、割安感が強まった。

株探ニュース