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【市況】コインチェック580億円不正流出事件・続報=27日午後3時現在

 26日未明、大手仮想通貨取引所コインチェックから、不正アクセスにより580億円相当の仮想通貨が流出したとみられる問題は、27日午後3時現在も収束の気配を見せていない。

 現在までに判明している、流出問題の経緯は以下の通り。

  26日 02:57 事象発生
  26日 11:25 コインチェックが異常検知
  26日 12:07 コインチェックがNEM入金制限
  26日 12:38 コインチェックがNEM売買停止
  26日 12:52 コインチェックがNEM出金停止
  26日 16:33 コインチェックが日本円を含む取扱全通貨の出金を停止
  26日 17:23 コインチェックがBTC以外の売買停止
  26日 18:50 コインチェックがクレジットカード、コンビニなどからの入金停止
  26日 20:27 NEM財団代表がハッキングがあったとツイート
  26日 23:30 コインチェック和田晃一良社長の記者会見が東京証券取引所で開始


 米仮想通貨ニュースサイトのCryptonewsがNEM財団代表のロン・ウォン氏にインタビューした記事によると、ロン氏はNEMの技術に問題はなく、不正流出はコインチェックが財団が推奨する技術を利用していなかったことが原因と指摘。原因がコインチェックの不備にあることから、救済を行う予定はないと述べている。

 コインチェックは和田晃一良氏らによって2012年8月に創業。2014年11月にビットコイン取引所「Coincheck Exchange」を開所した。2017年12月からはタレントの出川哲朗氏が出演するテレビCMを開始し、利用者を大幅に増やしたとみられていた。

 コインチェックは2018年1月現在、資金決済法で定める仮想通貨交換業者の登録を受けていない。同社は2017年9月13日に関東財務局へ仮想通貨交換業者の登録申請書を提出したが、継続審査状態が続いていた。同社は改正資金決済法の施行前から事業を行っていたため、みなし業者として事業を継続していた。関東財務局および近畿財務局は1月17日時点で、ビットフライヤーなど16社を仮想通貨交換業者として登録している。

 26日深夜から開かれた会見でコインチェックは、預かり資産をコールドウォレットではなく、ホットウォレットで管理していたことを明らかにした。コールドウォレットはインターネットと隔離されたウォレットを意味し、安全性が高いとされる。顧客資産の救済、または毀損の可能性について、コインチェックは明らかにしなかった。

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