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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:DMP、両毛システム、大村紙業

DMP <日足> 「株探」多機能チャートより
■新川 <6274>  1,565円  +236 円 (+17.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 新川 <6274> が急反騰し、昨年来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断を「Buy(買い)」、目標株価を2100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、半導体製造装置市場の拡大とボンディング装置の競争力向上による受注機会の拡大などで、19年3月期以降の業績は長期低迷局面を脱出すると予想。GPUやCPUなどを実装するフリップチップボンダの需要本格化で、関連装置業界のトップグループへの返り咲きを先取りするタイミングが来たと評価している。

■DMP <3652>  12,290円  +1,480 円 (+13.7%)  11:30現在
 23日、東証が24日売買分からディジタルメディアプロフェッショナル <3652> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ニチバン <4218>  3,380円  +380 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ニチバン<4218>が急伸し、上場来高値を更新している。SMBC日興証券が23日付で、投資評価を新規に「1」、目標株価3850円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、メディカル事業(ヘルスケア)における高収益製品の生産能力というボトルネックが解消され、プロモーションの積極化による成長加速の準備が整ったことや、採算性重視の営業戦略と新規分野の開拓によりテープ事業の収益下振れリスクが軽減したことに注目。今後はメディカル事業の成長性を織り込む形でバリュエーション拡大が起きると見込む。なお、18年3月期営業利益は会社計画の43億円に対して45億3000万円を予想。また、19年3月期は同48億円、20年3月期は同53億8000万円を見込んでいる。

■アトラエ <6194>  10,680円  +250 円 (+2.4%)  11:30現在
 アトラエ<6194>が4日続伸と上値追い局面に入っている。同社は成功報酬型求人メディア「Green」など転職者向け求人サイトを運営するが、企業の求人需要の高さを背景に業績絶好調、18年9月期営業利益は前期比19%増の6億6500万円予想と前期の43%増益に続き2ケタ増益を確保する見通し。ビジネスマッチングアプリ「yenta」など、人工知能(AI)やビッグデータ解析技術を活用した求職者と企業のマッチングで他社との差別化を図る。安倍政権が掲げる「働き方改革」に乗るほか、AI関連の一角としても魅力を内包している。

■三井不動産 <8801>  2,975円  +64 円 (+2.2%)  11:30現在
 不動産株が連日の人気化。三井不動産<8801>と住友不動産<8830>、東京建物<8804>はともに4日続伸し昨年来高値を更新。三菱地所<8802>も同じく4連騰で値を上げている。不動産セクターは午前11時現在で値上がり率トップとなっている。「脱デフレ」に向けた期待感からの買いが流入している。23日に日銀が発表した「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」では、物価の認識を上方修正した。26日発表の全国消費者物価指数(CPI)の結果次第では、脱デフレ期待が一段と強まるとの期待も出ている。

■インベスターズクラウド <1435>  1,828円  +29 円 (+1.6%)  11:30現在
 インベスターズクラウド<1435>が4日続伸し昨年来高値を更新している。SMBC日興証券が23日付で、投資評価を新規に「1」、目標株価2070円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、インターネットの活用が遅れている不動産業界で、「ネット×リアルで新しいサービスを」を経営理念とし、高成長を持続してきた点を評価。効率性や収益性で競合に対する優位性が高いことから、主力のTATERU事業(投資用不動産の販売および賃貸管理)が今後も年率12.7%成長を遂げると予想しているほか、18年12月期から収益貢献が見込まれる関連事業(IoT住宅の開発・運用、クラウドファンディング事業、民泊事業、リノベーション事業)への波及効果が、中期利益成長率を引き上げると見込む。なお、17年12月期営業利益は会社計画の54億6000万円に対して56億円を推定。また、18年12月期は同70億円、19年12月期は同90億7000万円を見込んでいる。

■ニトリホールディングス <9843>  17,070円  +245 円 (+1.5%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が反発している。23日の取引終了後に発表した1月度(17年12月21日~18年1月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比6.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。吸湿発熱素材を使用した機能性寝具「Nウォーム」シリーズが引き続き好調に推移したほか、カーテン、調理用品や台所整理用品などのキッチン・ダイニング用品の売り上げが伸長した。また、家具では商品のバリエーションを増やしている自社開発マットレス「Nスリープ」が引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同12.7%増だった。

■GMOインターネット <9449>  2,037円  +23 円 (+1.1%)  11:30現在
 GMOインターネット<9449>は全体軟調相場のなかで強さを発揮している。同社は仮想通貨関連としてここボラティリティの高い動きをみせているが、時価は25日移動平均線をサポートラインに売り物を吸収して、上放れの機をうかがう展開。ビットコインなどの仮想通貨のマイニングで高速計算ができる12ナノまで微細化された半導体チップを開発しており、同分野での先行した技術を評価する格好で根強い買いを集めている。

■パーク24 <4666>  2,724円  +9 円 (+0.3%)  11:30現在
 パーク24<4666>は堅調な動き。東海東京調査センターが23日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価3200円でカバレッジを開始したことが好感されている。駐車場事業の堅調に加えて、カーシェアリング事業の順調な拡大などで18年10月期の営業利益を前年比12.3%増と会社計画(同9.7%増)比で上振れを予想。続く19年10月期も同15.8%営業増益と増益ペースが加速すると見込んでいる。

■安川電機 <6506>  5,850円  -210 円 (-3.5%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 安川電機<6506>が反落している。23日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3月21日~12月20日)連結決算は、売上高3398億4900万円(前年同期比19.4%増)、営業利益415億7700万円(同92.3%増)、純利益296億5100万円(同2.0倍)と、第3四半期累計期間としては過去最高の業績となったが、18年2月期通期業績予想は、売上高4500億円、営業利益540億円、純利益390億円の従来見通しを据え置いていることから、失望感が強まっているようだ。なお、決算期変更に伴い、通期予想に前期との比較はない。第3四半期累計期間では、製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受けて、中国をはじめ海外を中心に販売が好調に推移した。特に生産設備の自動化加速やスマートフォン関連の堅調な需要を受けて、半導体・電子部品向けを中心にモーションコントロール事業が好調に推移。また、スマートフォン・家電などの生産自動化に伴う旺盛な需要を受けてロボット事業の生産量が高水準で推移し、売上高・利益の押し上げに貢献したとしている。 

■しまむら <8227>  12,230円  -70 円 (-0.6%)  11:30現在
 しまむら<8227>が冴えない。23日の取引終了後に発表した1月度(17年12月21日~18年1月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.4%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。年末にテレビCMを放映した効果で、年末年始は婦人ニットや敷パットなどの冬物商品や入園入学用スーツの売り上げが好調だったが、月度後半の寒波襲来で北陸・西日本の一部で大雪に見舞われた影響もあり、既存店売上高は伸び悩んだ。なお、全店売上高は同2.0%減と2カ月ぶりに前年を下回った。

■トヨタ自動車 <7203>  7,712円  -28 円 (-0.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが先行。外国為替市場ではドルが売られ、足もとは1ドル=110円20銭近辺での推移と円高に振れており、輸出セクターには向かい風の環境となっている。とりわけ為替感応度の高い自動車株は輸出採算悪化への懸念が高まりやすい。きょうは「日本車各社が中国で一斉に電気自動車(EV)を投入する」と日本経済新聞が報じており、株価にはポジティブ材料だが、ここ上値指向を続けていたこともあり、利益確定売りのタイミングを誘発した。

■両毛システムズ <9691>  2,043円  +400 円 (+24.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 23日、両毛システムズ <9691> [JQ]が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比14.7倍の3億2400万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載用組込ソフトの開発支援やエネルギー関連システムの受注が伸びた社会・産業事業の収益が拡大したことが寄与。ソフト開発・システム販売が堅調だった公共事業の採算改善も増益に貢献した。

■大村紙業 <3953>  2,600円  +500 円 (+23.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大村紙業 <3953> [JQ]は昨日まで5日連続でストップ高、値幅制限が500円に引き上げられた本日もストップ高買い気配となり、上場来高値を連日更新している。任天堂 <7974> が18日、「ニンテンドースイッチ」と連動させて遊ぶ、段ボール製の組み立てキット「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」を4月20日に発売すると発表。これを受け、段ボールメーカーの同社に収益拡大を期待する思惑買いが続いている。

■ブレインパッド <3655>  1,735円  +300 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 23日、ブレインパッド <3655> が18年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の6000万円→2億1500万円に3.6倍上方修正。増益率が71.4%増→6.1倍に拡大し、6期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上が堅調に推移する中、効率的なプロジェクト管理が奏功し採算が改善したほか、人員採用が想定より進まなかったことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の3億円(前期は1億4300万円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 神田通信機 <1992>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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