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【市況】マイクロソフト、ビットコインの受け入れ停止【フィスコ・ビットコインニュース】


大手テック企業マイクロソフトが、ビットコインの受け入れを停止している。同社は、既に関連する全顧客に向けてメールで説明を行っている。また、マイクロソフトのサイト上で「ビットコインによる購入」と書かれたリンクは取り除かれている。

マイクロソフトのサポートスタッフは同社がこの決断に至った理由を明かしていないが、ネット上に散見される議論から推測されることは、おそらく規制当局による要求ではなく、運用上の理由による判断であることが推察されている。

本来ビットコインの決済は10分程で完了するよう設計されているが、現在この決済にかかる時間の遅延が多発している。また、ビットコインの価格変動が激しいことや、本来は安価であるはずの送金手数料が技術的な課題のために高額になっていることなどがビットコイン決済の障壁となっている。

こうした問題が早急に解決されることが望まれるが、ビットコイン決済に対して距離を置く決断をした企業はマイクロソフトだけでなく、オンラインゲームプラットフォームの「Steam」なども挙げられる。

上のような送金遅延や手数料などの問題の解決策として挙げられるのが、昨年導入されたセグウィットや、今年上半期には導入が見込まれているライトニング・ネットワークという技術だ。

こうした技術導入が上記の問題の解決を促すことになるのか、またマイクロソフトなどの大企業が再びビットコイン決済を採用することになるのかが注目される。

《SI》

 提供:フィスコ

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