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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ラクオリア、田中化研、FDK

ラクオリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクオリア創薬 <4579>  2,578円  +336 円 (+15.0%)  11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が大幅高。同社は疼痛疾患分野に強みを持つバイオベンチャーだが、4日取引終了後、同社の導出先AskAt社が提出した次世代選択的COX-2阻害薬の治験届が中国国家食品医薬品監督管理局(CFDA)に受理されたことを開示した。これを受け、同社はAskAtから規定された一時金を受領する。これを材料視する買いを呼び込む格好となった。

■田中化学研究所 <4080>  2,160円  +200 円 (+10.2%)  11:30現在
 田中化学研究所<4080>が続急伸。昨年10月下旬を境に調整局面にあったが、ここ戻り足に転じており、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前にして一気に上げ足を加速してきた。世界的な自動車の環境規制強化の流れを背景に電気自動車(EV)シフトが進んでおり、基幹部品であるリチウムイオン電池の需要が急増している。同社はリチウム電池の心臓部を担い性能を大きく左右する正極材メーカーとして注目されている。業績も18年3月期は営業損益段階で5億円の黒字転換を見込んでいる。

■FDK <6955>  241円  +14 円 (+6.2%)  11:30現在
 FDK<6955>が続急伸、200円台前半のもみ合いを経て一気に上放れに転じてきた。世界的に進む電気自動車(EV)シフトを背景にリチウムイオン電池の需要が急増しているが、今後予想される需給逼迫を見込んで、市場では次世代2次電池である全固体電池への注目度が高まっている。全固体電池は現行のリチウムイオン電池では液体である電解質(電解液)を固体材料に変え、正極と負極を含めすべての部材を固体で構成する電池のことで、トヨタ自動車<7203>が昨年の東京モーターショーで、2020年代前半の実用化を目指す方針を明らかにしたことから、関連銘柄を物色する動きが加速した経緯がある。そのなか、FDKは富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体電池の開発を進捗させており期待が大きい。

■ワークマン <7564>  4,075円  +155 円 (+4.0%)  11:30現在
 4日、ワークマン <7564> [JQ]が12月度の月次速報を発表。既存店売上高が前年同月比12.6%増と3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。12月は平年よりも気温の低い日が続いたことで、裏アルミジャンパー、ウォームパンツのほか、防水防寒スーツ、裏起毛ハイネック、タイツなど防寒衣料が好調に推移した。

■東邦亜鉛 <5707>  6,470円  +160 円 (+2.5%)  11:30現在
 東邦亜鉛<5707>が続伸。足もとで亜鉛価格が10年超ぶりの水準に上昇していることに注目する買いが流入している。ロンドン金属取引所(LME)の亜鉛3カ月物は4日、1トン=3360ドル前後と2007年8月以来の水準に上昇した。LME在庫が減少しており、亜鉛不足への懸念も出ている様子だ。

■ソニー <6758>  5,409円  +130 円 (+2.5%)  11:30現在
 ソニー<6758>が続伸、昨年末は調整色をみせていたが、前日の大発会から機関投資家とみられる買い注文が入り動きが一変、きょうも朝方から高水準の商いをこなし上値追い態勢を明示している。昨年11月8日に5485円の昨年来高値をつけているが、きょうは5400円台に買われ、この更新を視界に入れている。あらゆるものをネットでつなぐIoT時代の到来で、爆発的に需要が増えるとみられているのがセンサー機器。そのなか同社はCMOSイメージセンサーで圧倒的な実力を持っており、その技術力にマーケットの視線が熱い。18年3月期中間期の営業利益は前期比3.6倍の3618億3900万円と20年ぶりに同期間の過去最高を更新したが、その原動力となったのもイメージセンサー部門だ。「好実態を背景に世界的なリスクオン相場で海外資金の仕切り直しの買いが入っている」(国内大手ネット証券)という。

■住友金属鉱山 <5713>  5,468円  +112 円 (+2.1%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が5連騰で連日の昨年来高値更新。電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池材料を手掛けていることが材料視されているほか、18年3月期業績の増額期待も強い。またニューヨーク市場で金先物価格は4日まで10日続伸。イラン情勢の緊迫化などを受け、金価格が上昇していることも同社株への追い風となっている様子だ。

■三井不動産 <8801>  2,682円  +46 円 (+1.8%)  11:30現在
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など大手をはじめ不動産株が上値指向にある。米国に続き欧州でも中央銀行が金融緩和政策の出口戦略に動き出しているが、国内では黒田日銀総裁が現行の金融政策を継続する構えにある。昨年12月下旬の日銀金融政策決定会合では超金融緩和政策からの変更を示唆しなかったことで、そこを境に不動産株の買い戻しが続いている状況だ。黒田総裁は今年4月に任期満了を迎えるが安倍1強体制のもとで再選される可能性が高いともみられており、「不動産株はそれを織り込みに行く過程にある」(市場関係者)との見方もある。全体相場が急速に上値を追うなかで不動産セクターは相対的に出遅れている点も物色人気を誘う背景となっている。

■タダノ <6395>  1,953円  +32 円 (+1.7%)  11:30現在
 タダノ<6395>が6連騰し連日の昨年来高値更新となっている。4日の取引終了後、ドイツ子会社を通じて、オランダとベルギーの販売・サービス代理店を買収したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。ドイツ子会社では大型クレーンのオールテレーンクレーンの製造販売を行っており、重点市場の一つであるオランダやベルギーにおける販売・サービスの強化を目的に今回の買収に至ったという。買収金額は非公表で、同社ではヨーロッパでのさらなる拡販とシェアアップを目指すとしている。

■三菱UFJ <8306>  860.1円  +13 円 (+1.5%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がいずれも3日続伸と揃って上値追い態勢。三菱UFJと三井住友は昨年来高値更新となった。メガバンクを中心に銀行セクター全般は買い優勢で、業種別騰落率で値上がり首位となっている。米国株市場では長期金利の上昇や金融規制緩和への期待感から大手金融株の上昇が続いており、東京市場でもこの流れを引き継いでいる。メガバンクは個人株主も多く、個人投資家の信用余力拡大にもつながることでリスクオン相場の牽引役を担っている。

■商船三井 <9104>  3,980円  +55 円 (+1.4%)  11:30現在
 商船三井<9104>が3日続伸で昨年来高値を更新、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>も前日の大発会に続き続伸と海運株が上値指向をみせている。ここ世界景気の拡大を背景に商品市況の上昇が続いているが、この影響が海運市況にも及んでいる。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は昨年12月中旬以降調整色を強めていたが、目先リバウンド局面に転じており、前日は79ポイント高と大幅続伸して1341まで水準を回復している。これを好感する形で海運株に買いが集まっている。

■王将フードサービス <9936>  5,480円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在
 王将フードサービス<9936>が3日続伸し、上場来高値を更新した。同社は4日取引終了後に、昨年12月度の月次売上高(速報値)を公表。直営既存店の売上高は前年同月比6.0%増となり、2カ月連続で前年実績を上回った。直営既存店ベースの客数が同5.7%増となり、今期に入って初めてプラスに転じたことが寄与。創業50周年キャンペーン終了に伴う駆け込み需要に加え、12月24日の創業祭開催などが来店増につながった。なお、直営全店ベースの売上高は同8.9%増となっている。

●ストップ高銘柄
 オリバー <7959>  2,810円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 カルラ <2789>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 アンドール <4640>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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