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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):デジアーツ、東芝、大成建

デジアーツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デジタルアーツ <2326>  4,775円  +140 円 (+3.0%)  本日終値
 デジタルアーツ <2326> が4日ぶりに反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが6日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となっているもよう。報告書によると、レオスの同社株式保有比率は5.08%→6.16%に増加した。これを受けて需給思惑が働き買いが先行しているようだ。

■ユニオンツール <6278>  4,345円  +120 円 (+2.8%)  本日終値
 ユニオンツール<6278>が続伸。2007年10月以来約10年ぶりの高値圏に浮上してきた。超硬ドリルの大手メーカーだが、データセンターの増設やスマートフォンのハイエンド化などを背景としたプリント配線板需要の拡大で高水準の需要を取り込んでいる。今後はIoT時代の到来でデータセンター関連需要が一段と盛り上がることが予想され、同社の収益機会も膨らみそうだ。17年12月期は本業のもうけを示す営業利益を34億円から37億円(前期比21.4%増)に増額したが、依然として保守的とみる向きが市場では多い。

■東芝 <6502>  295円  +8 円 (+2.8%)  本日終値
 東芝<6502>が続伸。5日取引終了後に第三者割当増資の払い込み完了を発表、約6000億円の資本増強を果たし債務超過を解消したことが引き続き好感された。第三者割当増資の発行価格は262.8円だが、割当先には旧村上ファンド系のエフィッシモキャピタル・マネジメントや米サード・ポイント、米サーベラスなど多くの「物言う株主」が含まれている。このため今後、株価の一段の上昇に向けたファンドからの圧力が強まることも予想されている。

■ベクトル <6058>  1,582円  +42 円 (+2.7%)  本日終値
 ベクトル<6058>が高い。前引け後に、インターネット広告大手のマイクロアド(東京都渋谷区)の韓国子会社でオンライン広告サービスを手掛けるマイクロアド・コリア(ソウル市)の発行済全株式を取得し、子会社化すると発表した。ベクトルでは、中華圏およびASEANを中心としたアジア地域での事業展開を進めており、これまでに上海、北京、香港、インドネシア、ベトナム、タイ、台湾のほか、16年には広州にも拠点を設置している。今回、新たに韓国に事業拠点を獲得することで、アジアにおけるより一層のプレゼンスアップを図り、韓国におけるPRサービスやアドテクノロジーを活用したマーケティングサービスを展開するとしている。

■大成建設 <1801>  6,110円  +150 円 (+2.5%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>などゼネコンをはじめ建設株が総じて買われた。17年度補正予算の行方が注目されているが、関係省庁は財源として建設国債を発行し、追加歳出を2兆9000億円程度とする方向で調整に入ったことが報じられている。そのなか防災や災害対策といった公共事業には約1兆3000億円を投入すると伝わっており、建設セクターへのフォローの風を意識した買いが流入した。

■宇部興産 <4208>  3,255円  +70 円 (+2.2%)  本日終値
 宇部興産<4208>が反発。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を「B」から「B+」へ引き上げた。目標株価は3250円から3700円に見直した。ナイロン製品群や高付加価値製品群(リチウムイオン2次電池材料やプリント基板材料)の好調を織り込み、業績を見直した。18年3月期の連結営業利益は450億円から470億円(前期比34%増)に修正している。

■朝日インテック <7747>  7,520円  +160 円 (+2.2%)  本日終値
 朝日インテック <7747> [東証2]が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が6日付で投資判断「2(中立)」を据え置き、目標株価を5300円→7200円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、中国での特需が継続しているうえ、ハリケーンの影響により競合企業の生産能力が低下していることからPTCAガイドワイヤーのシェアが拡大すると予想。これを踏まえ、18年6月期期の営業利益予想を129億円→148億円、19年6月期を163億円→191億円に引き上げた。

■日本駐車場開発 <2353>  168円  +3 円 (+1.8%)  本日終値
 6日、日本駐車場開発 <2353> が決算を発表。18年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の9.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。積極的な月極め契約の獲得や需要に応じた料金の適正化などが奏功し、駐車場事業の収益が拡大したことが寄与。スキー場事業でグリーンシーズンの客数が増加したことも増益に貢献した。上期計画の19億円に対する進捗率は5年平均の28.6%を上回る49.3%に達した。

■アドバンテスト <6857>  2,139円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が5日ぶり反発に転じた。ここ米国株市場での半導体関連株安に連鎖して東京市場でも製造装置や関連素材メーカーなどに売りがかさんでいたが、前日は半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数が続伸するなど、直近は切り返す動きをみせており、この流れが東京市場にも波及している。そのなか、同社株は半導体テスターの需要が好調に推移し先行き見通しも良好で、7日付の日本経済新聞では「(同社が)19年3月期の連結営業利益を200億円程度と、今期予想に比べ1割増やす方針」であることを伝えている。11年ぶりにリーマン・ショック前の水準に戻る見通しであることから、これが株高を後押しする格好となった。

■マクドナルド <2702>  5,000円  +85 円 (+1.7%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が4日続伸。6日の取引終了後に発表した11月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比13.1%増と24カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ハンバーガーの本場アメリカを感じてもらえる商品として、アメリカンデラックスシリーズを発売したほか、スイーツブランドの「By McSWEETS」から黒と白の2種類の「三角チョコパイ」を発売したことなどが寄与。また、全国の店舗にクレジットカード決済が可能となるシステムを導入したことも利便性向上に寄与した。なお、全店売上高は同12.9%増だった。

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