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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アカツキ、KLab、ソニー

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■井村屋グループ <2209>  2,546円  +449 円 (+21.4%)  11:30現在
 15日、東証が井村屋グループ <2209> [東証2]を12月7日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料視された。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、11万4000株の公募増資と自己株処分による88万6000株の株式売り出しなどを行うと発表したが売り材料視されなかった。

■串カツ田中 <3547>  14,020円  +2,180 円 (+18.4%)  11:30現在
 串カツ田中<3547>は急反発。15日の取引終了後、従来未定としていた17年11月期の期末一括配当を35円とすると発表しており、前期実績に対して実質増配となることが好感されている。なお、前期は普通配当30円、記念配当30円の計60円(ただし17年6月1日付で1対2株の株式分割を実施)を実施している。

■アカツキ <3932>  7,570円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 アカツキ<3932>がストップ高。同社とバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)が協業して展開しているスマートフォン向けゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」について、キャラクターを獲得する「ガシャ」で、「キャラの出現率がアカウントによって違う」と指摘されたことから、前日にはストップ安に売られていたが、16日未明に「『出現キャラ一覧』および『出現キャラ提供割合」の表示不具合があった』と発表しており、問題の鎮静化に向けた動きを好感した買いが入っている。両社によると、表示の不具合は端末上のメモリを管理するプログラムの誤りによるものとしており、不具合を修正。また、全ユーザー対象の補填や、表示不具合発生期間中に同ガシャを利用したユーザーへの補填、さらに、アプリのバージョンアップと予定されていたイベントの延期などを発表している。なお、同件による業績への影響は精査中という。また、同社配信の他のモバイルゲームでは同様の不具合が発生していないことを確認済みとしている。

■Jエレベータ <6544>  1,718円  +158 円 (+10.1%)  11:30現在
 15日、ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証M]が研究開発施設「JES Innovation Center」設立に伴う記念株主優待を実施すると発表したことが買い材料視された。18年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、JES Innovation Centerをモチーフとしたクオカード1000円分を贈呈する。同社は10月、埼玉県和光市に約50mのエレベーターのテストタワーを備えた同施設を設立。エレベーターのテストタワーによる研究開発活動の加速化や機能集約、リニューアル事業における供給能力の増大などを図る。

■FDK <6955>  229円  +20 円 (+9.6%)  11:30現在
 FDK<6955>が急反発。同社は選択と集中で事業構造改革を進める富士通グループのなかで、電気自動車(EV)の普及加速を背景に成長余地の大きい車載向け2次電池分野を担当している。富士通研究所と共同で全固体電池開発を進めており、改めてテーマ物色の波に乗った形だ。なお、同社は積層体の各層間の収縮率の差異により焼成工程において各層間にクラック等が発生するのを防止することで、電池性能の低下を防ぐことができる全固体電池の製造方法において特許申請中だ。

■セイコーHD <8050>  3,050円  +210 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 セイコーホールディングス<8050>が大幅に4日続伸。野村証券は15日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに目標株価を3500円から3900円に引き上げた。「ブランド価値の向上、高価格ウオッチの拡販により中期的に高い利益成長が続く」と予想している。特に、独立ブランド化した「グランドセイコー」が好調に推移するなど、高価格ウオッチの拡販に向けた体制が整いつつあり、19年3月期以降もウオッチ事業を中心とした業績拡大を見込んでいる。同証券では18年3月期の連結営業利益は会社計画90億円に対し100億円、19年3月期は同110億円、20年3月期は同130億円への増益を予想している。

■KLab <3656>  1,840円  +124 円 (+7.2%)  11:30現在
 15日、KLab <3656> が従来無配としていた17年12月期の期末一括配当は9円(前期は無配)実施する方針としたことが買い材料視された。今期業績は売上高、利益ともに期初予想を大きく上回り、いずれも過去最高を記録する見通しとなった。これを踏まえ、特別配当9円を実施する。今期の売上高は前期比32.7%増の260億円、経常利益は同5.9倍の49億円に拡大する計画だ。

■オハラ <5218>  2,395円  +156 円 (+7.0%)  11:30現在
 オハラ<5218>が4連騰で年初来高値を更新。同社株は日経平均が連日大幅安となるなかで逆行高する強さをみせていたが、きょうも買い気は衰えない。トヨタ自動車<7203>の注力姿勢でにわかに脚光を浴びている全固体電池では、関連有力株に位置づけられる。昨年8月に酸化物系材料を用いた全固体電池の試作に成功しており、その技術力に期待が膨らんでいる。全固体電池実用化の前段階として、現行の電解液を使うリチウムイオン電池の性能向上に効果が見込めるガラスセラミック素材を利用した添加剤も独自開発しており、注目度は高い。

■UMCエレ <6615>  2,527円  +155 円 (+6.5%)  11:30現在
 ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が大幅反発となっている。15日の取引終了後、来年1月5日で創業50周年を迎えることを記念して記念配当および記念株主優待を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。18年3月期の期末一括配当で、記念配当5円を実施し普通配当と合わせて30円(従来予想25円)とするほか、3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対してクオカード1000円分を贈呈する。

■新東工業 <6339>  1,379円  +62 円 (+4.7%)  11:30現在
 新東工業<6339>が大幅高。トヨタ自動車<7203>が注力姿勢を高めたことで、現行のリチウムイオン電池に続く次世代2次電池として全固体電池に注目が集まっている。同社は「全固体電池を構成する層構造体の製造方法、製造装置及びその層構造体を備えた全固体電池」で特許を取得済みで関連有力株として急浮上している。また、有機EL検査装置も手掛けており、韓国LGが有機ELテレビ向けパネルを2018年に17年比6割増産する方針が一部で報じられるなか、同関連株としても光が当たっている。

■ミロク情報サービス <9928>  2,790円  +101 円 (+3.8%)  11:30現在
 ミロク情報サービス <9928> が大幅反発している。15日、新生銀行 <8303> と資本業務提携すると発表しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。業務面では、同社ERP製品やクラウドサービスの金融向けサービスの開発や地域金融機関への展開などで連携する。また、フィンテック企業を支援するため、新たなファンド事業への参画も検討していく。一方資本面では、新生銀が同社筆頭株主エヌケーホールディングスから30万株を取得した。同社は今回の提携を通じ、競争優位性の高いフィンテック分野のサービス拡充を目指す。

■保土谷化学工業 <4112>  6,570円  +220 円 (+3.5%)  11:30現在
 保土谷化学工業<4112>は4日ぶり反発。11月に入ってから大きく株価水準を切り下げていたが、目先値ごろ感からの買いが向かっている。株価を刺激したのは韓国LGが高精細テレビ向けに使う有機ELパネルを18年に17年生産見込み比で6割増と大増産する計画にあるとの報道。そのなか、同社は有機EL材料の正孔輸送材を生産するほか、韓国子会社SFCで発光材料を手掛けており、急速に立ち上がるテレビ向け有機EL市場での成長シナリオが意識されている。

■エボラブルアジア <6191>  2,301円  +60 円 (+2.7%)  11:30現在
 15日、エボラブルアジア <6191> がNTTドコモが運営するdトラベルの国内航空券カテゴリーで総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の単独掲載を開始すると発表したことが買い材料視された。dトラベルは国内外のホテル、ツアー、航空券、レンタカー、高速バスなどの予約ができるNTTドコモの旅行予約サイト。ドコモユーザーを中心に、他社のスマートフォン、タブレットでも利用できるサービスを展開している。同社はdトラベルへの「エアトリ」単独掲載により、国内航空券の比較・購入サービスの顧客基盤拡大につなげていく。

■ソニー <6758>  5,162円  +67 円 (+1.3%)  11:30現在
 ソニー<6758>は反発。野村証券は15日、同社株の目標株価を5200円から6300円に引き上げた。レーティングの「バイ」は継続した。テレビやオーディオなど民生用エレクトロニクスの収益性が復活しつつあり、キャッシュカウとして戦略投資を支える構図が確立されつつある。ゲーム、映画、音楽などコンテンツ関連を成長の柱に19年3月期以降も利益拡大が続く、とみている。同証券では18年3月期の連結営業利益は会社計画6300億円に対し6500億円、19年3月期は7000億円、20年3月期は7400億円への増益を見込んでいる。

■コマツ <6301>  3,627円  -37 円 (-1.0%)  11:30現在
 コマツ<6301>が続落で25日移動平均線を下回り3600円台攻防となっている。直近発表された中国の経済指標が低調で、建機など中国向けの需要が落ち込むとの思惑が浮上しており、前日の米国株市場では世界的な建機メーカーのキャタピラーが2.5%安と大きく値を下げ全体相場の下げを助長した。この流れが東京市場にも波及し、同社や日立建機<6305>などが売りに押される格好となっている。

■リネットJ <3556>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 15日、リネットジャパングループ <3556> [東証M]が決算を発表。17年9月期の連結経常利益は前の期比72.5%減の4700万円に落ち込んだものの、続く18年9月期は前期比3.4倍の1億5800万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は東京五輪のメダルをリサイクル金属で製作する「オリンピックメダルプロジェクト」の本格スタートで、小型家電リサイクルの回収が進み、ネットリサイクル事業の業績が急拡大する。主力のネットリユース事業の採算改善もV字回復に貢献する。

●ストップ高銘柄
 SHIFT <3697>  2,510円  +500 円 (+24.9%) ストップ高   11:30現在
 オーケストラ <6533>  3,290円  +501 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 栄電子 <7567>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 ツノダ <7308>  10,200円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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