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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニチイ学館、エンジャパン、ミネベア

ニチイ学館 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチイ学館 <9792>  1,410円  +260 円 (+22.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ニチイ学館 <9792> が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。8日、戦略投資を進めていた教育事業の構造改革に取り組むと発表しており、これを好感する買いが殺到しているようだ。同社は英会話教室「Gaba」「COCO 塾」を運営しているが、いずれも大人、子どもの両ターゲットに向けてサービスを展開している。18年4月からは大人向けサービスを「Gaba」、子ども向けサービスを「COCO塾 Jr.」に区分・統一し、ブランドを並立した形態での展開を本格稼動するという。赤字が続く教育事業の再編による業績回復に期待する買いが向かった。同時に、12月1日付で森信介副社長が社長に昇格する人事を発表。あわせて発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は18.1億円の黒字(前年同期は11.1億円の赤字)と、10月27日に上方修正した内容とほぼ同値での着地となった。

■テイカ <4027>  3,125円  +501 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 テイカ <4027> がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。株価は1989年に記録した上場来高値3160円にあと35円に迫っている。8日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.7%増の33.6億円に伸び、従来計画の30億円を上回って着地したことが買い材料視された。需給逼迫状態にある汎用用途の酸化チタンが塗料・インキ向けに販売が伸びたほか、インバウンド需要などを背景に化粧品向け表面処理製品も好調だった。円安進行で為替差損がなくなったことも大幅増益に貢献した。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,556円  +214 円 (+16.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 サンフロンティア不動産 <8934> が急反騰し、年初来高値を更新した。8日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比10.4%増の53.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の同利益は前年同期比2.4倍の33.2億円に急拡大した。甲府の自社開発ホテルを売却したことが収益を押し上げた。第1四半期は41.9%減益だっただけに、累計で増益に転換したことを好感する買いが向かったようだ。

■エン・ジャパン <4849>  5,090円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 エン・ジャパン <4849> [JQ]が大幅反発し、上場来高値を更新した。8日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比26.5%増の48.8億円と、従来予想の41.1億円を上回って着地したことが買い材料視された。人手不足を背景に、主力の求人サイト「エン転職」の広告出稿件数が大幅に増加したことが寄与。人材紹介の手数料収入が伸びたことも増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の82億円→90億円に9.8%上方修正。増益率が19.7%増→31.4%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。

■エナリス <6079>  635円  +85 円 (+15.5%)  11:30現在
 8日、エナリス <6079> [東証M]が17年12月期の連結経常利益を従来予想の6億2000万円→8億7000万円に40.3%上方修正。増益率が3.6倍→5.1倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。電力調達支援サービスで部分供給から全量供給に変更する顧客が計画を上回るほか、電力卸取引で取扱電力量が堅調に増加していることが寄与。夏場の電力調達コストが想定を下回ったことに加え、コスト削減も上振れに貢献する。

■パソナグループ <2168>  1,829円  +201 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 パソナグループ<2168>が急騰。香港のオアシス・マネジメント・カンパニーが同社に対して「事業戦略およびガバナンス体制改革案」を公開。オアシス社は香港の「物言う株主(アクティビスト)」として知られ、パソナの約4.8%の株式を保有している。オアシスは、パソナに対して「国内大手人材派遣会社の中で現在最も収益性が低い企業の1社」と指摘。株価は子会社のベネフィット・ワン<2412>のパソナ保有分時価総額の約半分程度に過ぎない、ことなどを問題視している。そのうえで、「適切な経営資源の配分」「厳格なコスト管理体制の徹底」「ガバナンス体制の刷新」を提案した。改善がなされた場合、株式は最低でも3754円以上の市場価格になると主張している。

■日本特殊塗料 <4619>  2,236円  +245 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 日本特殊塗料<4619>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の29億円から32億円(前期比1.2%増)に引き上げた。売上高予想も546億円から552億円(同15.0%増)に増額修正。塗料関連事業では集合住宅大規模改修工事の受注増などを見込んでいるほか、自動車製品関連事業では国内外で吸・遮音材が伸びるとみている。

■ミネベアミツミ <6479>  2,478円  +270 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 8日、ミネベアミツミ <6479> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の421億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けLEDバックライトや自動車向けモーターの販売が大きく伸びたことが寄与。ゲーム機器向け機構部品をはじめ全製品が好調だったミツミ事業も収益を押し上げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の660億円→720億円に9.1%上方修正。増益率が36.4%増→48.8%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→26円(前期は14円)に増額修正したことも支援材料となった。

■双葉電子工業 <6986>  2,552円  +269 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 双葉電子工業 <6986> が続急騰し、連日で年初来高値を大幅に更新した。18年3月期の連結最終損益を従来予想の4億円の黒字→16億円の黒字(前期は23.7億円の赤字)に4.0倍上方修正したことが買い材料視された。松戸精機工場の売却に伴い、売却益14.7億円を計上したことが利益上振れの主因となった。なお、車載用タッチセンサーなどの受注好調で売上は計画を上回る一方、生産コストや運送費の増加で営業利益は下振れする見通しとしている。

■静岡ガス <9543>  1,020円  +105 円 (+11.5%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「今期経常を10%上方修正」が好感された。静岡ガス <9543> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比38.8%減の70.5億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の63.3億円→69.5億円(前期は107億円)に9.8%上方修正し、減益率が41.0%減→35.2%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒静岡ガスの詳しい業績推移表を見る

■ウィルグループ <6089>  1,457円  +129 円 (+9.7%)  11:30現在
 ウィルグループ <6089> が急反発し、上場来高値を更新した。8日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の12.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のセールスアウトソーシング事業が収益を牽引した。スマートフォン販売やアパレル、大手IT関連企業などの業務請負の受注が拡大したことに加え、既存取引先との契約条件を見直したことも奏功した。9月に業績修正した内容とほぼ同値での着地となったが、好決算を改めて評価する買いが向かった。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,952円  +172 円 (+9.7%)  11:30現在
 ノーリツ鋼機 <7744> が急反発し、年初来高値を更新した。同社は8日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比2.4倍の27.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ヘルスケア部門の業績が急拡大した。レセプトデータの分析・調査、遠隔医療支援サービス、歯科材料・医療材料の通信販売といった既存事業が伸びたほか、前期に買収したユニケソフトウェアリサーチの業績上積みも収益を押し上げた。また、ペン先部材の販売拡大や、販管費の削減も大幅増益の要因となった。

■ミクシィ <2121>  6,400円  +560 円 (+9.6%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「上期経常が10%増益で着地・7-9月期も23%増益」が好感された。ミクシィ <2121> [東証M] が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.8%増の371億円に伸び、通期計画の700億円に対する進捗率は53.0%に達し、5年平均の42.8%も上回った。
  ⇒⇒ミクシィの詳しい業績推移表を見る

■エー・アンド・デイ <7745>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 8日、エー・アンド・デイ <7745> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益が3.6億円の黒字(前年同期は5.1億円の赤字)に浮上し、従来の2億円の赤字予想から一転黒字で着地したことが買い材料視された。リストバンド型活動量計の大口受注や血圧計の販売好調で、医療・健康機器事業が2ケタ増収を達成。生産性向上で原価が大きく改善したことに加え、計測・計量機器事業の業績好転も黒字浮上に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13億円→18億円に38.5%上方修正。増益率が17.6%増→62.9%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが15.8倍→11.1倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■上原成商事 <8148>  5,030円  +705 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 8日、上原成商事 <8148> [東証2]に対してケイアイエンタプライズがMBO(経営陣による買収)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を19.1%上回る1株5150円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は11月9日から12月21日まで。予定通りTOBが実施された場合、同社は上場廃止となる見通し。

●ストップ高銘柄
 トミタ電機 <6898>  2,740円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在
 麻生フオームクリート <1730>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 ヘリオスTH <6927>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 国際チャート <3956>  355円  -80 円 (-18.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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